そのむかし、「三匹の侍」と云うテレビドラマがあって、
そのなかで、「ニヒルな浪人」を演じて人気が出たのが、
平幹二郎と云う若手役者だった。
その平さんのまだ下積みの時代、
俳優座のすぐ上には仲代達也と云う先輩がいて、
主役はみな持っていかれるし、
なにより、演技はともかく、「顔ではアイツにかなわない」と御当人が思っていた。
かと言って、「個性で売る」には、
すぐ下の後輩に田中邦衛と云う強烈なキャラクターがいる、
「オレはいったいどうすりゃいいんだ」。
ニヒルと云うキャラクターを得るまでには、
かなりの葛藤があったとは、のちの御当人の述懐です。
その平さんの訃報が伝えられた。
今年の5月、
演出家の蜷川幸雄さんの葬儀で、弔辞を読み、
芝居のセリフを引用して、
「「僕らはまた、近いうちに再会する」と言ったそうだが、その通りになってしまった。
もっとも、「こんなに近い」とは、
御当人も思ってなかったかもしれない。
蜷川さんと云えば、
先日、女優の白石加代子さんがテレビで話してました。
ショークスピアの「夢十夜」だったかに、
白石さんが妖精の役で出て好評だった巡業のある日、
蜷川さんが白石さんの楽屋を覗き、
「加世ちゃん、今日は妖精じゃなく妖怪になってたよ」と、
ひとことだけ言って去って行ったそうです。 (笑)
なんだか、若い時から見てた人の訃報が続きます。
あ、白石加代子さんは御健在です、
なにしろ、あの方はヨーカイですからね、そう簡単に死んだりしない。 (笑)
そのなかで、「ニヒルな浪人」を演じて人気が出たのが、
平幹二郎と云う若手役者だった。
その平さんのまだ下積みの時代、
俳優座のすぐ上には仲代達也と云う先輩がいて、
主役はみな持っていかれるし、
なにより、演技はともかく、「顔ではアイツにかなわない」と御当人が思っていた。
かと言って、「個性で売る」には、
すぐ下の後輩に田中邦衛と云う強烈なキャラクターがいる、
「オレはいったいどうすりゃいいんだ」。
ニヒルと云うキャラクターを得るまでには、
かなりの葛藤があったとは、のちの御当人の述懐です。
その平さんの訃報が伝えられた。
今年の5月、
演出家の蜷川幸雄さんの葬儀で、弔辞を読み、
芝居のセリフを引用して、
「「僕らはまた、近いうちに再会する」と言ったそうだが、その通りになってしまった。
もっとも、「こんなに近い」とは、
御当人も思ってなかったかもしれない。
蜷川さんと云えば、
先日、女優の白石加代子さんがテレビで話してました。
ショークスピアの「夢十夜」だったかに、
白石さんが妖精の役で出て好評だった巡業のある日、
蜷川さんが白石さんの楽屋を覗き、
「加世ちゃん、今日は妖精じゃなく妖怪になってたよ」と、
ひとことだけ言って去って行ったそうです。 (笑)
なんだか、若い時から見てた人の訃報が続きます。
あ、白石加代子さんは御健在です、
なにしろ、あの方はヨーカイですからね、そう簡単に死んだりしない。 (笑)