食べ物にはなんでも“旬”があるけれど、
私の個人的な感覚で云うと、今は“親子丼の旬”です。
親子丼は、ご承知のように、鶏肉、
関西で云うカシワと玉子の煮たものをご飯にのせる汁かけ御飯。
主役は確かにカシワと玉子ですが、
味の決め手は私は「玉葱」だと思っているのです。
初夏に収穫した淡路の玉葱は、
半年近い貯蔵を経たこの時期、適度に水分が抜け甘みが増す。
したがって、
これからしばらくの時期、味が沁み込みやすく、やわらかい。
長い時間煮込むカレーやシチューのような料理は別として、
２・３分で仕上げる親子丼は、
玉葱の味が決め手となる、・・・
そう思っているのは私だけかもしれませんが。
なんにしても、冬の親子丼は、
数少ない私の得意料理であります。
と言っても、
喜んで食べているのは、私だけのような気もしますが・・・。