漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

親の期待

2012年11月07日 | しみじみした話

新聞のコラムに、某有名予備校の先生が

「昼日中から自由な服装で闊歩しているので、
 近所からは“無職の変人”と思われている」、と書いていた。

またその先輩などはもっと凄く、

 いつもラフなかっこうのまま夕方からフラッと出かけるので、
 近所の奥さまがたからは、
 「あの人、屋台のオジさんなのかしら」と噂されていたらしいのだが、

 ある日、職業や勤め先がバレてしまうと、

それ以来、毎日、
 「進学についての質問攻めにあっていて・・・・・」とのこと。

なにしろ、いま、
日本の教育産業の売り上げ総額は「数兆円」なのだそうである。

その需要を下支えしているのが、
過剰とも思えるほどに教育熱心なお母さま方だから、さもありなんと頷ける。

ただ、きのうの報道によると、
大学生たちの「大企業指向」は根づよく、

この春卒業した大学生のうち10万人以上が、
求人はあっても、

中小企業ではイヤだと就職しなかったと云うことであるが、

今や、全体の六割が大学へ行く時代、
そうそうみんなが大企業へばかり行けるわけが無いのも現実。

もし、中小企業への就職では、
「親の期待に添えない」と悩んでいる人がいたら、

親の期待なんてものは、
果てしなく上がるハードルのようなモノだから、

人生のどこかで裏切らないと、生きていけなくなる。

一度、思い切って裏切ってしまうと、
案外、楽になって、しかも親との関係も、意外にうまく行くもんだと、

我が、つたなき人生をかえりみても、そう思うよ。








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