漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

質問の本

2012年11月16日 | しみじみした話

はるか昔、当時全盛のクレージーキャッツの公演を、
梅田コマ劇場の片隅から見ていた記憶があるが、

あれはハテ、幾つの時だったのだろう。
  
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  ●桜井センリさん ひっそりと

 高度経済成長期の日本を元気にした7人グループ、
 クレージーキャッツのメンバーとして活躍し、

 殺虫剤CMのセリフ
 「ルーチョンキ」が流行語になった桜井センリさんが、東京の自宅で死去、86歳だった。

 病気による孤独死とみられる。

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長らくの一人住まい、
発見された時は死後二日経っていたそうだ。

「孤独死」と云う報道だが、
人間死ぬ時は、
すべからく孤独に死ぬもので、団体で死にたい、などと思うものはなかろう。

むしろ、一人住まいだったからこそ大往生を遂げられたのであって、
これがなまじ、家族が同居していて、

病院へ運び込まれたりして、

拷問のような長患いするよりは、
余ほどにいい死に方だと私なんぞはうらやましい。

ところで、「質問の本」と云う本に、
こんな質問が出ているのですが、あなたならどう答えますか。
  
「もしも,今夜,
 誰とも話をすることができないまま死ぬ運命にあるとしたら,

 言っておけば よかったと後悔することはどんなことですか。

 またそれを今まで言わなかったのはなぜでしょう?」。



私の答えは、

「死に行くものが言い残すことなどない。
 たとえ言い忘れたことがあったとしても、
 忘れる程度のことなら、今さら言う必要はないのだから」。






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