はるか昔、当時全盛のクレージーキャッツの公演を、
梅田コマ劇場の片隅から見ていた記憶があるが、
あれはハテ、幾つの時だったのだろう。
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●桜井センリさん ひっそりと
高度経済成長期の日本を元気にした7人グループ、
クレージーキャッツのメンバーとして活躍し、
殺虫剤CMのセリフ
「ルーチョンキ」が流行語になった桜井センリさんが、東京の自宅で死去、86歳だった。
病気による孤独死とみられる。
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長らくの一人住まい、
発見された時は死後二日経っていたそうだ。
「孤独死」と云う報道だが、
人間死ぬ時は、
すべからく孤独に死ぬもので、団体で死にたい、などと思うものはなかろう。
むしろ、一人住まいだったからこそ大往生を遂げられたのであって、
これがなまじ、家族が同居していて、
病院へ運び込まれたりして、
拷問のような長患いするよりは、
余ほどにいい死に方だと私なんぞはうらやましい。
ところで、「質問の本」と云う本に、
こんな質問が出ているのですが、あなたならどう答えますか。
「もしも,今夜,
誰とも話をすることができないまま死ぬ運命にあるとしたら,
言っておけば よかったと後悔することはどんなことですか。
またそれを今まで言わなかったのはなぜでしょう?」。
私の答えは、
「死に行くものが言い残すことなどない。
たとえ言い忘れたことがあったとしても、
忘れる程度のことなら、今さら言う必要はないのだから」。