漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

コトコト コットン、しごとにはげみましょう

2015年06月30日 | はやり歌 文芸 漫画

昭和25年ごろに流行った「森の水車」と云うのどかな歌がありましてね、

その歌詞の中、
「あれは水車の  まわる音」として、

「コトコト コットン コトコト コットン、しごとにはげみましょう」と続きます。

つまり水車の音が、
「仕事に励みましょう」と聞こえると、そう云う歌がヒットした。

それが戦後間もない、
だれもが食うだけで精一杯の貧しい時期です。

日本人って、健気と云うか、素直と云うか、

踏まれても蹴られても懸命に生きようとする、
上にクソがつくほど真面目だなぁと、この歌を聞くたびに思ってしまいます。

先日来、もめているギリシャ問題のニュースの中、
ギリシャの大統領が、

(EU側の提示する緊縮策など吹き飛ばし、)

「ギリシャ国民は団結して戦おう」と、

当然の権利を主張する労働組合のように拳を振り上げ、気勢を上げてました。

日本も巨額の財政赤字を抱えている身、
エラソウなことは言えないのですが、

それでも、
「カネを貸さないほうが悪い」とまでは言わないよナァ、

そう思いながら、口ずさんでしまうのです。

「コトコト コットン コトコト コットン、しごとにはげみましょう」









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