昭和25年ごろに流行った「森の水車」と云うのどかな歌がありましてね、
その歌詞の中、
「あれは水車の まわる音」として、
「コトコト コットン コトコト コットン、しごとにはげみましょう」と続きます。
つまり水車の音が、
「仕事に励みましょう」と聞こえると、そう云う歌がヒットした。
それが戦後間もない、
だれもが食うだけで精一杯の貧しい時期です。
日本人って、健気と云うか、素直と云うか、
踏まれても蹴られても懸命に生きようとする、
上にクソがつくほど真面目だなぁと、この歌を聞くたびに思ってしまいます。
先日来、もめているギリシャ問題のニュースの中、
ギリシャの大統領が、
(EU側の提示する緊縮策など吹き飛ばし、)
「ギリシャ国民は団結して戦おう」と、
当然の権利を主張する労働組合のように拳を振り上げ、気勢を上げてました。
日本も巨額の財政赤字を抱えている身、
エラソウなことは言えないのですが、
それでも、
「カネを貸さないほうが悪い」とまでは言わないよナァ、
そう思いながら、口ずさんでしまうのです。
「コトコト コットン コトコト コットン、しごとにはげみましょう」