漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

じんざい

2008年12月30日 | Weblog
きのうの続き。

きのう紹介したニュースで、もうひとつおかしかったのは、
「マクドナルドで行列する」と云う、
遊び半分のようなアルバイトを募集したのが、

世間に名を知られた「人材派遣」の会社であったこと。

私の知る限り、
「人材」とは、有能な人物を指すのであって、
徹夜で並んでサクラをつとめるような、ノンキな人種は含めない。

この程度の「人材」を派遣して、
日当からピンハネするのなら、
昔の「手配師」より余程気楽で、ラクチンではないか。

ダイイチ、彼らの方が、
自分のなりわいを、
「いかがわしい」と自覚していただけ、まだましと云うモノ。

因みに、昨今、社会問題となっている、
「ハケンの首斬り」が、
「人材派遣」の会社からハケンされたはずの「人材」であるのも不思議。

本来、「有能な」人材を派遣しているのなら、
企業としても、クビを切るのは断腸の思いであるはずで、
少なくとも、
契約期間の途中で「ハイ、サヨナラ」とクビを切り、
サッサと宿舎から追い出す、などと云うような、冷酷なことはできぬはず。

言葉が世につれ変っていくのは承知だが、
これでは「人材」も、
いずれは「頭数」と同じ意味になりそうな。

ちなみに、
「人材」と一字違いの「心材(しんざい)」は、
材木の中心部の赤い部分で、硬くて腐りにくい。

世間は不況不況とかしましいが、
心は堅く持って、腐らずに新年を迎えたいものでござんす。





コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。