栄久山妙善寺おしょうのつぶやきブログ

山梨県富士川町の栄久山妙善寺は身延山久遠寺を総本山とし永代供養・水子供養・祈祷・相談占い等を行う寺院の住職です。

打出の小槌

2015年04月21日 | 教え
願いを込めて振ると 願いが授かる打出の小槌

大黒様が右手に持っている姿が 有名ですが 古くは 鬼や龍神様も 持っていました。

鬼は 一寸法師や桃太郎さんに取り上げられて 龍神様は 天皇様に差し上げました。

諸説色々ありますが 小槌の使い方には 決まりがあるようです。

願いは 何でも叶えてくれますが 梵鐘の音を聞くと消えて無くなります。

つまり 金銀財宝や家や車など 小槌で出してもらったものは 出してもらった人が 梵鐘を 聞いてしまったときに 消えてしまうのです。

なぜ 梵鐘を聞くと 消えるのか?

皆様ご存じの 大晦日に鳴らす梵鐘は 煩悩や欲を洗い流し 清らかに新年を迎える為に打ち鳴らすからです。

煩悩や欲から手に入れた お宝は夢幻のごとく その人の為にならないのでしょうね。

ただし大黒様の小槌は 使い方を守れば 梵鐘を聞いても財宝が消えません。

その使い方は 財宝を決して 一人じめにせずに皆にも 分け与える事です。

頂いた財宝を 神仏やご先祖様の為 または親や兄弟 さらには困っている人の為に使う事が大切です。

自分だけ 自分の家族だけなどの 煩悩・欲を捨てれば 大黒様は私達に 大きな幸福や財宝を与え続けてくれます。

小槌のご利益も 神仏のご利益も 私達の心がけ次第で 大吉にも大凶にもなるのです。

神仏から頂いた 幸福を保ち続ける事が出来る 清らかな心を大切に。

欲張らずに 堂々と胸を張って 梵鐘の音を聞ける人生を一緒に歩きましょう。

         合掌   栄久山 妙善寺

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする