明源寺ブログ

浄土真宗本願寺派

蓮花寺(れんげじ)過去帳(1)

2010-04-19 23:05:11 | Weblog
滋賀県米原市の番場に蓮花寺というお寺がある。浄土宗の別格本山。今日、息子を米原まで送って行く途中に、ふと蓮花寺に立ち寄った。思いつきの直接の原因は、蓮華寺書院から見るツツジの群落が今見ごろでは?そして、心の奥底にあったもう一つの要因が、タイトルの蓮花寺過去帳の存在。このお寺のご住職は、現在不在。山形県のお寺のご住職が兼務しておられるとか。毎月、18日に蓮花寺に来られるとの事。檀家の方が、普段は維持管理しておられる。二人のご婦人が、親切に対応していただき感謝。やはり、予想通りにツツジの群落は見事。薄い紫色で山全体が染まっていた。(写真参照)
このお寺は、鎌倉時代後期に活躍した一向(いっこう)俊聖(しゅんぜい)により建立された。一向上人は九州の人。浄土宗第三祖の良忠(りょうちゅう)に、鎌倉にて帰依(きえ)し、念仏修行の為に各地を旅される。東北・関東を中心に各地に道場を建立。最盛期には全国に多くの末寺を持つまでに発展する。その繁栄ぶりは、蓮如上人の帖外御文章67に「我と一向宗と名のるなり。それ一向宗という。時衆方の名なり。一遍(いっぺん)・一向(いっこう)これなり。そのみなもとはこれ江州(滋賀県)ばんばの道場、これすなわち一向宗なり。(文明5年)」とあり、一向宗(衆)の本山は、滋賀県の番場の道場、すなわち蓮花寺であると書かれており、番場の道場の開山は、一向上人(一向俊聖)であると述べられている。
この蓮花寺を、鎌倉幕府の滅亡の時、一大悲劇が襲う。壮烈な歴史でもある。蓮花寺過去帳を紐解(ひもと)こう。(明日に続く・・・・)

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