明源寺ブログ

浄土真宗本願寺派

おそまつな話

2010-10-30 20:18:44 | Weblog
心配した台風14号も、何故か東海地方を避けるような進路。今日一日、風も吹かず。雨も降らず。拍子抜けの一日。でも、感謝すべき事ですね。
午前中、ご門徒宅にて年忌法要と報恩講。午後は、近くのお寺の報恩講に出勤。途中、工事の為に「通行止め」の看板がありました。しかし、田舎の通行止めは、経験上は通行できるのです。ですから、何の迷いもなく通過し、目的のお寺に到着しました。到着してビックリ。他のお坊さんはまわり道をしておられるのです。皆さん、正直ですね。無視をする私はおうちゃく?
さて、本題です。写真を見てください。これは、腰を安定させるためのベルト。

母親が、通販にて3700円で購入したもの。早速、着用し「これはラクだ」とご満悦の様子。ところがです。着用して、3時間程経過した時です。母親が着用している筈の「ベルト」が畳みの上に落ちているではありませんか・・・・母親に、「ベルトはどうしたの」と聞きますと、母親は、「勿論しているわさ。しっかり調子が良い。安い買いもんしたわ」との事。そこで、私が「何をいうとんの。ベルト畳の上に落ちとるで」。母親「うそ、そんな事ない。ちゃんとしとる。腰も安定して調子が良い」。そこで、ベルトを見せますと、母親は「アッ。便所にいった時に忘れた」との返事。
ということは、どういう事なのでしょうか。つまり、ベルトをしていないにもかかわらず本人はしている積もりで、しかも「ベルトのお陰で調子がよい」と錯覚していた事になります。おそまつな話となりました。
でもです。よくよく考えてみますと、人間はこんな錯覚の中で生きているのかも知れません。人生そのものが錯覚の連続なのかも。無いにもかかわらず、有ると信じて生きているかも知れません。

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