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明源寺ブログ

浄土真宗本願寺派

親戚寺院の親鸞聖人750回大遠忌法要

2013-10-28 12:19:46 | Weblog
昨日(10月27日)、四日市の浄恩寺さん(母親の里)で親鸞聖人750回大遠忌法要が修行されました。台風27号の動きを心配された筈。お稚児さんがあるのですから、晴れる事が絶対条件。大遠忌法要ともなりますと、ご門徒との入念な準備が必要。ご門徒ともにつくり上げる法要。それが大遠忌法要です。ですから、人智ではどうする事もできない天気だけば普段以上に気になります。文字通り祈る気持ちです。それが台風一過の晴天ですから、爆発するような喜びであった筈です。
母親を乗せて、浄恩寺さんに到着したのが午前11時過ぎ。本堂では、午前10時30分から大谷派の本澄寺住職・柳野明仁さんの「節談(ふしだん)説教」が行われていました。

「節談(ふしだん)説教」とは、明治までは説教といえばこれでした。親鸞聖人のご一生等を喜怒哀楽を高座の上で巧みに表現する説教です。日本の大衆演芸のルーツとも言われています。戦後衰退していましたが、人々の真宗離れのなかで、見直しの動きが起こり復活の動きが顕著。しかし、失われたものが大きく完全復活には程遠い状況。そんな中で、柳野明仁さんの「節談(ふしだん)説教」は大いに注目されています。

本堂内では、50名程の皆さんが熱心にお参りでした。

お説教修了後、本堂内陣のお荘厳を撮影。何でも勉強です。「自坊では、これができるか、あれができるか」との思いで常に撮影しています。写真は、ご本尊前のお荘厳です。

目を外に移しますと、境内から一直線に「掛け出し」が組まれています。これは見事です。自坊は、山門と本堂の距離が短くこれ程の「掛け出し」は無理。羨ましい限りです。

お昼をいただき、私達も礼装第1種(色衣・七条袈裟・袴)の最高の服装に着替えて稚児宿さんに徒歩で移動。浄恩寺さんは、稚児宿さんが一箇所ではなく三箇所。これが伝統。私を含めて3人の僧侶で一チーム。左が私。中央が光明寺さん。右が長明寺さん。長明寺さんが、お経の調声(導師)を担当されました。ご接待の後に、携帯電話の写真機能で撮影していただきました。

ここでは、役稚児さんも一緒にお参りです。後正面が、稚児宿さんの御当主ご一家。

稚児宿法要の後、午後1時30分に稚児行列が稚児宿さんを出発。
歩くこと15分で境内に練りこみました。

母親も、でんと椅子に腰掛けてお出迎え。隣は、浄恩寺さんのお世話方さん。自坊の門徒総代さんと同じく裃姿です。

ある意味、母親も幸せ者です。自坊と里のお寺の親鸞聖人750回大遠忌法要にお参りできたのですから。なかなかこういうご縁はありません。人生は、知力・体力・長寿できまる言われています。知力・体力は無いにしても、長寿だけは重ねてきたのが母親です。今年で90歳。親鸞聖人も90歳のご生涯でした。
お稚児さんは、本堂内へ。阿弥陀様の前で合掌です。

残念ながら、午後2時20分からの750回大遠忌法要は私も出勤していますから写真はありません。午後3時20分に、法要は御勝縁のうちに円成となりました。おめでとうございました。
尚、勝手ながら10月29日から30日までブログはお休みとなります。








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