長野のハチ公を見習え・・・・

読まれた方も多いと思います。１２月１５日付の朝刊（中日新聞）一面記事に、「長野のハチ公　山道に１０日」が写真付きで掲載されていました。

記事によれば、長野県飯田市から岐阜県の妻籠宿に繋がる大平街道にて、一匹の犬が保護された。大平街道は、中央アルプスを横断する険しい山岳道路。この山中にて、一匹の犬が飼い主を待って同じ場所で居続けたという。標高１０００ｍ付近という。季節は、冬である。９日１０日には寒波襲来で大雪が降った。この最悪のなかで、動かずに飼い主を待ち続けたらしい。
１２月４日に、車で通りかかった人が最初に発見。その後も、動かないままで現地で目撃されていた。１２月１１日には、大雪で通行止めになり侵入禁止のゲートまで犬も降りてきた。上記の写真が、その姿である。犬を心配する人がドッグフード等を置いてきて、それを食べて飢えを凌いでいたらしい。
中日新聞のホームページ等で紹介されると反響は物凄くアクセスが殺到。この厳冬期の山中で、ただひたすら飼い主を待って動かずにいる犬の姿に心打たれるのであろう。この姿は、人間社会で消えて久しい。だからこそ、余計に感動を呼ぶのだろう。
新聞には、「寒いなか、ひたすら飼い主を信じて待つ姿をネットでみて、涙が止まらなかった。保護されて本当に良かった」と声を詰まらせた。」とコメントが書かれていました。全く同感です。本当に凄い事です。こんな事が現実に起こるのでしょうか？
それにしてもです。人間社会は、この長野のハチ公とは大違い。明日（１２月１６日）は、衆議院選挙です。この間、政治家の右往左往。政党の集合離散。イヤになるほど見てきました。そこには何の信念も見られません。あるのは、どこに所属すれば当選するのかという一点だけ。「少しは、この長野のハチ公の姿を見習え」と声を大にして言いたいものです。