明源寺ブログ

浄土真宗本願寺派

思いはさまざま

2010-03-12 23:34:41 | Weblog
夜、10時からのニュースを見ていたら、金沢駅から中継の場面であった。夜行寝台特急『北陸』と夜行急行『能登』のラストランの姿。金沢駅には、1500人余りの人が押しかけ、最後の雄姿を撮影。JRのダイヤ改正にともなう廃止だそうだ。
列車・バス等には、誰にでも思いでがある。私には、夜行寝台特急『阿蘇』である。名古屋・熊本間を12時間余りで走った夜行列車。学生時代、クラブの春合宿にて九州の山々を登る為に盛んに使った。勿論、お金がなく自由席使用であったが。
中には、その人の人生を運んだケースもあるだろう。まして、夜行寝台特急ブルートレインとなれば、なおさらである。修学旅行・新婚旅行等の喜び・楽しみの思いでもあるだろう。しかし、夜行寝台特急は、悲しい、そしてせつない思いでが何故か重なる場合が多い。それは、誰にもふれられたくないこころの秘密のような青春の思いでに直結する。まさに、人生を乗せて列車は走った。だが、自分の運転する人生列車は更に複雑。見えない糸に導かれる場合もある。人生には、『なるべくしてなる』という場合がある。その場合は、その道を進もう・・・・強く思う。
昔、承元(じょうげん)の法難と呼ぶ事件があった。念仏集団に襲いかかった弾圧事件である。お念仏を広めようとする僧侶が一網打尽となり、死罪・流罪となる。その時、法然上人は、『私が、土佐の国に流されるのは、弥陀のはからいである。私は、喜んでいる。なぜならば、田舎の人々にお念仏を説けるからだ』と話された。私の一番大好きな言葉である。人は、き然として進まなければならない時があるのだ・・・・・後悔はなし・・・
写真は、インターネットよりコピー。金沢駅にて