かねてから読まなくちゃと思っていて読みそびれていた、かの「アラベスク」、やっと夜さんにお借りして読めました。
私が読んだのは、白泉社刊 花とゆめコミックス1部4冊、2部4冊。初出は1部が昭和46年(1971年)りぼん10月号より昭和48年(1973年)4月号まで。2部が昭和49年(1974年)「花とゆめ」創刊号から。
お凉様の初の長編にして初期の代表作、バレエまんがの傑作でもある・・・と知っていながら、この頃の絵柄があまり好きでないのも手伝って、今まで読んでいませんでした。ファンなんて言えません
ソ連邦崩壊前のソ連が舞台で、それなりに亡命話など出てきて、今読むと世の中変わったなぁとしみじみ思いますね。
1部全4巻では、地方のバレリーナ学校の、背ばかり高くて技術が伴わないと思われていた少女ノンナが、その才能を見抜いた一流ダンサーのミロノフによって次第にバレリーナとしても女性としても成長していく過程を描いています。苦しい地獄の特訓場面や、ノンナ失踪などのエピソードはあるものの、障害を乗り越えて成功していくノンナの姿に読者の少女達も夢を満たしていきます。先生役のミロノフの、いつもシカメッツラをした無口な様子がかっこいい。何を考えているのかノンナにも読者にも分からないけど、とにかくこの先生に付いて行こうと・・・。
作者の絵がどんどん上手くなってこの作品では作者も成長していくのが分かります。1部のラストの方、ライバルの悲劇には思わず涙が
バレエの作品解説も所々に入って楽しく為になる。
2部全4巻では、追われる立場となったノンナの人間的な成長が1部より一層深く描かれます。登場人物たちも1部より複雑な心と経験を持った人々ばかりがノンナの前に現れてノンナの心を乱します。ミロノフも1部の時より心情を吐露する場面が多くなる。2部はバレエの要素以外のものも入って複雑になっています。
2部の幸せなラスト、お凉様の作品のラストは、悲しかったり怖かったりが多いので、このラスト好きだなぁ。正確に言うと幸せを予感させるラスト、なんだけどとっても余韻があって素適です。
全8冊、年末から2回続けて読み、所々又読み直しました。やはり世に名作と褒め称えられる作品は違いますね、早く読んどけばよかった。これからも、いままで自分が読んでいなかった作品を出来るだけ読まなければ、もったいない。
今、ネットで買えるものはこちらでしょうか。 → アラベスク
私が読んだのは、白泉社刊 花とゆめコミックス1部4冊、2部4冊。初出は1部が昭和46年(1971年)りぼん10月号より昭和48年(1973年)4月号まで。2部が昭和49年(1974年)「花とゆめ」創刊号から。
お凉様の初の長編にして初期の代表作、バレエまんがの傑作でもある・・・と知っていながら、この頃の絵柄があまり好きでないのも手伝って、今まで読んでいませんでした。ファンなんて言えません

ソ連邦崩壊前のソ連が舞台で、それなりに亡命話など出てきて、今読むと世の中変わったなぁとしみじみ思いますね。
1部全4巻では、地方のバレリーナ学校の、背ばかり高くて技術が伴わないと思われていた少女ノンナが、その才能を見抜いた一流ダンサーのミロノフによって次第にバレリーナとしても女性としても成長していく過程を描いています。苦しい地獄の特訓場面や、ノンナ失踪などのエピソードはあるものの、障害を乗り越えて成功していくノンナの姿に読者の少女達も夢を満たしていきます。先生役のミロノフの、いつもシカメッツラをした無口な様子がかっこいい。何を考えているのかノンナにも読者にも分からないけど、とにかくこの先生に付いて行こうと・・・。
作者の絵がどんどん上手くなってこの作品では作者も成長していくのが分かります。1部のラストの方、ライバルの悲劇には思わず涙が

2部全4巻では、追われる立場となったノンナの人間的な成長が1部より一層深く描かれます。登場人物たちも1部より複雑な心と経験を持った人々ばかりがノンナの前に現れてノンナの心を乱します。ミロノフも1部の時より心情を吐露する場面が多くなる。2部はバレエの要素以外のものも入って複雑になっています。
2部の幸せなラスト、お凉様の作品のラストは、悲しかったり怖かったりが多いので、このラスト好きだなぁ。正確に言うと幸せを予感させるラスト、なんだけどとっても余韻があって素適です。
全8冊、年末から2回続けて読み、所々又読み直しました。やはり世に名作と褒め称えられる作品は違いますね、早く読んどけばよかった。これからも、いままで自分が読んでいなかった作品を出来るだけ読まなければ、もったいない。
今、ネットで買えるものはこちらでしょうか。 → アラベスク
ずいぶんと、新年のご挨拶が遅れてしまい申し訳ございません!!
本年もよろしくお願いいたします♪
アラベスク!本屋さんで何回か手に取り戻していましたww
早く読んでおけばよかったって
私も思いそうですね(;・∀・)
私も何回も読み直した作品です。
絵は本当に昔なんですけれど
情感タップリなのはやはり山岸先生ならでは
ですよね
面白いことに友達は山岸さんの漫画でもバレエ関係を、そした私は歴史関係と分かれて収集しているの。決めたわけじゃないんだけど、自然となったのよ
んでこのアラベスクは友達から借りて読んだのだけど師匠と生徒のバレエ漫画ではこれが一番好きかも
有吉京子さんの「スワン」も似たような題材だけど、ノンナが好きなのよね~
ひたむきで信じきってていじらしくなっちゃうのよね
ラストも良かったし
この時代で本格的バレエ漫画はこれば初めてのように気がするけど、今読んでもそん色ないストーリーですよね。お凉様って凄いとつくづく思います
当時は週マ連載だった「SWAN」を愛読していました(笑)
この作品はバレエ漫画を読んでいるんだけれども、複雑な人間模様しか頭に残らない、という印象があります、美しい絵柄なんですが・・・。現在、ダ・ヴィンチに連載中の「テレプシコーラ」は、日本の少女たちがバレエに翻弄される様が描かれていますが、だいぶ柔らかい視点にもかかわらず、やはり登場人物たちの苦悩ばかりが印象に残ります。
最近読み直したんだけど、
確かに絵はまだまだ稚拙なものの
やっぱり良い~♪
「スワン」よりこっちの方が世界観にリアリティがあって、
気分はもうドキュメンタリー映画なんです!
ライラと技術で争うことの愚かさに気付いたシーンとか
地方バレエ団で一人でトォで立つシーンとか
何回読んでも、盛り上がるのよ~
特に、ラストの踊るノンナを点描で描いたシーンは、
鳥肌物よ!
心に残る名シーンの一つです
「日出る処の天子」も面白いけど
感動と言う点では、
「アラベスク」が一番です
こちらこそ、宜しく御願い申し上げます。お着物姿、素敵でしたわよ。
そうなのちょっと私も絵柄が好きじゃなかったのでずっと見てなかったんですけど、見てよかったわー。ぜひお勧めしますよ。作者ご当人も、「アラベスク」でバレエは描き尽くしたとかで、最近の「テレプシコーラ」まで何十年、バレエまんがは描かなかったそうでそれくらいの名作です。
晴美さんくらいの年代だと、どんぴしゃのリアルタイムですかねー。私だと、1部の始まりが高校卒業くらいなので、まんがから離れていく時期で、見ていなかったのですね
私も大人はまりを最初にしたのが山岸 凉子先生で、怖いもの中心に結構集めているのですが、これはなにか読み損なってまして・・・(汗)
お凉様、なかなか奥が深いです。もちょっと集めようか。
こちらこそ、ご挨拶遅れましてすみません。今年もいろいろ、宜しく御願い申し上げます。家庭環境が似ているようで、すずさんのブログ読んでるとちょっとニヤニヤ(失礼)
よく引き合いに出される、有吉 京子氏「スワン」ですけど、読もうか、どうしようか。結構長いのでしたよね。うーん、誰か貸して!(人頼み)
夜さん、私もあのラストのノンナの点描のシルフィードには鳥肌…どうしても一度描いてみたくてまねっこして描きました。あそこで流れるミロノフ先生の言葉、自分自身を忘れて踊るということにすべてを捧げその霊感によって真のロマンチックバレエに辿り着いた、という。それが絵に描ける山岸さんがスゴイ!!と思いました。。。見えないものを描く山岸凉子、恐るべし(←この言い回し。私が山岸作品を語るたび何度も出てくるのです)。
たぶん時代的な背景でしょうか、第一部はスポ根ふうですよね、とてもドラマチックで面白い。第二部では女性としてのノンナの成長の描写がスバラシイ…時代を超える普遍のテーマに思えます。キャラも特殊ですよね、エーディクやカリン。少女漫画…というかどの分野でもまず出てこないようなキャラ、と思う。。。適当に無難なまとめ方になっているけど…人間を描くの巧いですよね、山岸さん。
第一部のマチューも好きデス、ぽっ。あと第二部冒頭のアーシャのオデットも素敵素敵。
私はいつの頃からかバレエが好きなんですが、子供の頃に舞台を観たこともテレビで観た覚えもないんですよね、なので好きになったきっかけはアラベスクじゃないかと思う。いまだにあまり観たことがないし全然詳しくないんですけど、バレエでの身体の使い方がスゴク好きなんです。アラベスクの絵は雑な線も多いけ身体をどう使っているか、筋肉や関節の動きにとてもリアリティを感じるのです。。。
SWANのほうはリリアナ・マクシモーヴァが好きだった、てんさ~い♪
リアルタイムに心ときめかせ読んでました。
りぼんも花とゆめも毎号買ってましたよー^^
そして、第一部全4巻のコミックス、昨年帰省した折に偶然発見し(もう処分したものと思ってました;)持ち帰りました。
しみだらけのりぼんマスコットコミックス。
でも私にとっては宝物。当時も泣きながら読んでましたが、今もやっぱり泣きますね。
お子ちゃまだったあの当時から、色々経験したオバちゃんになったのに;
本当にまとめて送っていただいて、キッチリ読めるのは夜さんのおかげです。感謝・感謝でございます~。
絵柄がちょっと、なんて敬遠していて損しましたよ。山岸先生のこの頃の勢いに圧倒されますね。この頃からきちんと脇役まで個性派ぞろいなのは読み応えあります。まだ20歳台でしょ。考えて見れば恐ろしいですよね。
コメント有り難うございます~。つるさんもお好きなんですね。他のブログさんで 「SWAN」 のことを読んで、比較するにもとにかく読んで見なくては、なんて思っているんですけど。その人もリリアナ好きでしたよ。こうなると、リリアナ見たくて 「SWAN」 読んだりして。