猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

樹 なつみ 「獣王星」 完全版 1巻~3巻

2007年12月11日 09時57分04秒 | マンガ家名 あ行
 白泉社 2006年6月~ 雑誌掲載時のカラーページも完全収録した完全版。  満天さんにお借りしています。

 満天さんの記事はこちら → 獣王星 作:樹 なつみ


 昨年アニメになったので、知ってる方も多い 樹 なつみ氏の代表作…って、偉そうに言ってる割には私、樹さんの作品読むの初めてなんです~。
 で、初めて読むにはよかったっぽい秀作らしい。(すいません、なにしろ他を読んでないので) さすがに満天さん、初樹 によいものを選んでくださいました。コミックス第1巻が刊行されたのが1994年、最後の5巻の刊行が2003年という、10年を費やした力作です。

 マンガの中でも自分では手に取らない (買わない) こういう作品を、マンガ喫茶ではなくじっくり手元で読めるのは、貸していただく皆様のお陰と感謝しています。m(_ _)m

 もともと、マンガでは何でもありなのに、文章ではへたなファンタジーまがいのSFは読むの嫌いで、歴史ものやノンフィクションの方が好きなんです。もちろんブラッドベリとか星 新一とかは別ですよ。マンガでも長編だと設定に破綻が見えたりしてしらけるのですが、これは納得できる方。
 自分で新しいSFを手に取らないというのは、新しい世界を読むのがめんどくさくなってるプチ老人か ? なんて考えるんですがね~。

 少女まんがのSFを読んでて破綻がない、少ないと感じるのはやはり萩尾 望都氏、竹宮 惠子氏の両巨頭、それに独特の世界を持つ佐藤 史生氏、あっ男性漫画家が昔少女SFものを描いたものは全部知りませんので除きます。石森章太郎氏のは短編でもいいのありましたよ。


 さて、この作品、SFアクションものって言うんでしょうか、帯には 「壮麗なるサバイバルSF」 と書いてありました。

 両親を殺され、双子の弟と一緒に死刑星と言われるキマイラ 「獣王星」 に落とされたトールは、1日が2年、昼が181日、夜が181日続く過酷な星で生きていかなければならなくなった。

 両親を殺し、自分達をこんな目に合わせる星系の独裁者、父親のかっての友人に復讐を誓い、この星のたった一人の王 獣王 を目指し、トールの気の遠くなるようなサバイバルは始まるのだ。


 以上は一巻のほんのさわりで、この後紆余曲折、信じていたものが根底からガラガラと・・・てな事もありまして、全3巻一気にこの週末に読みました。
 連載中にちょっと話を変えたかな~とか、多少 ? な所も感じましたが、なかなかに面白かったです。

 メカが良く描けていると思ったら、作者あとがきでアニメ畑の方にメカデザイン・設定デザイン・科学考証などを最初から依頼しましたと書いてありました。はっきり金銭的にはちょっと大変だったけれど、安心して描けたとも書かれていて、なるほど~こういう分業も今はあたり前になっているのかと感心しきり。
 又、アニメ化にあたりコンセプトデザインを担当して頂いた 渡部 隆氏 がそのままアニメのデザイン担当になられたということで、双方良いお仕事になったというのが分かります。


                  
          
                 ↑ あとがきにあったトール成長後のイラスト 絵柄が少し変わっているかな。  


 読み終わって1階の居間に行き、日曜お昼の定番 NHKのど自慢 を見ながら昼ごはんを食べていると… ゲストで出ていた藤 あや子さんが歌うところの 「紅い糸」 

生きるも死ぬもあなたと一緒 云々…

 さっき読んだ 「獣王星」 に出てきた ヒロインの二人、ティズとカリムがそれぞれの相手に似たようなこと言ってなかったっけ~~。

 ふ~ん、未来永劫、一途な女は演歌なのね~。いえ、あたしゃ違うよ~。


 PS. 12月7日、まんだ林檎さまより、丁寧なメールを頂きました。11月29日の拙ブログ記事 → まんが林檎 「コンプレックス」 シリーズ の記事をブログに載せることのお知らせに対するお返事です。
 好き勝手な感想を書き散らして失礼したのに、「感想ありがとうございます。」 と言う題名で、「摩利と慎吾」 は大好きとか、感想書いてもらっても目にとまることがないので、メールいただけて嬉しい、とか大変恐縮する内容のものでした。お返事のメールも入れましたが、ここでも深くお礼申し上げます。m(_ _)m
 
 今後ともよろしくお願い申し上げます。
コメント (6)
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