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猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

詩と批評 「ユリイカ」 2007年12月臨時増刊号 

2008年01月28日 12時09分56秒 | マンガ周辺記事 作家別は下をどうぞ ↓
               総特集 BL ボーイズラブ スタディーズ

 「ユリイカ」 ってのは詩の難しい批評が載っている本だと思っていたら、いつからこんな 「お勉強」 を始めたんですか ! しかも2007年6月に 「腐女子マンガ大系」 という臨時増刊を出していて、これはBLについての2冊目らしい。
 世も末 ? いえ、我らマンガ好きにとっては喜ばしいことか ? 別に腐女子だからといって卑下するつもりは無いけど、お勉強されるほどのものでも。うがった見方をすれば、商売になるほど大きな流れになって来たということでしょうか。

 上のようなこと言っといてなんですか゛、これ実は内容良かったんですよ。私のようなBL1年生にとっては大変参考になりました。すみません私にお勉強させてくれたんですね。
 男性向けの都合のいい 腐女子像 を連ねただけの売らんかなの 「腐女子本」 よりよっぽどまじめに評論してくれてます。

 巻頭の徹底討議は 三浦しをん氏(作家)×金田淳子氏(社会学)×斎藤みつ氏(やおい研究)×山本文子氏(編集者・ライター)の4氏。私は失礼ながら直木賞作家の三浦しをん氏 (平成18年度上半期『まほろ駅前多田便利軒』文藝春秋) しかお名前を知らないけれど、この方たちのお話を聞いていると現在のBL界の現状やら傾向と対策 (?) やらが見えて来ます。
 作家名やコミックス名、作品名がバンバン出てきて読みたくなるもの続出で困りました。但し、私は小説BL本や最近流行のBLCD、BLゲームの類は興味無いので飛ばし読みです。

 ― 基本はマンガ全般が好きで、中にBLマンガ作家さんの好きな人が何人か居る、という立位置です。 (いいわけかい)―

 この対談の最期の方、腐女子 の 腐 は腐っているのでなくて、発酵をしているの 腐 というのがツボにはまって大納得。脳内で発酵か~。

 実はこの1,300円というマンガでもない高い本を買ってしまったのは、7人の作家さんのインタビューが載っているのを表紙に見つけてしまったからで、やまね あやの氏、(私の好きな)西田 東氏、京山あつき氏、(つるさんお勧め)草間 さかえ氏、鈴木 ツタ氏、トジツキ ハジメ氏、アユ ヤマネ氏の皆様の興味深い濃~いお話が載っていました。
 好きな作家さんのインタビューは夢中で読む。へーそうなんだ、あーだからなのね、作品を読んだことの無い人のは作品を読んでみたくなる。

 西田氏のインタビューの中で大学卒業後は医療関係の職場に居たとか、その後は派遣OLをやってらしたとか、非BLも描いていたとか。又、お兄様がいて少年マンガをよく読み育ったというところでは、私も同じだから同じ感覚で好きなのかな、とか思ったり。 (まんだ林檎さんも同じく)
 ファンとしては大変嬉しいお話が読めてワクワクしました。
 
 買ってから早1ヶ月はたつというのにあちこち読み返したり、読んでないところを探してちびちび読んだりずっと机に置いて 愛蔵本 になってます。(笑)
 もひとつ、三浦しをん氏が私と同じ 年下ワンコ攻め が好きだという発見があって ニヤリ と致しました…。
 

どっちが萌え?バトン その②

2008年01月25日 13時54分43秒 | マンガ周辺記事 作家別は下をどうぞ ↓
 来週にしようと思ったけど、一気にやらないと人格が崩壊しそうなので (意味不明) 続きをさっさとやってしまおう。

●和服vsドレス
今は 「和服」
 年取るとやっぱり 和服 のよさが分かって来る。街中でも着物着てる人は上から下までじっくり見てしまいます。帯との調和が今ひとつ、とか。お正月でも着る人が少なくなって残念ですね。若い子の振袖より中年以降の渋い着方の人を見たいのに。
 男のマンガ家で 着物 の書き方が上手いのは 弘兼憲史氏 立ち姿のみならず、動いている時の描き方も上手い!と思ったら、実家は岩国市の呉服屋さんでした。
 もちろん小学生の頃は 水野英子先生やわたなべまさこ先生のひらひらドレスを真似してお姫様を描いてましたよ。

●妖怪vs幽霊
「妖怪」
 幽霊は怖いでしょ。私は見えない人なのでほっとしています。知り合いに見える人結構います。マンガ (ゲゲゲのキタロウとか百鬼夜行抄 ? ) のお陰で妖怪はユーモラスで人間に害のない印象が強くなりましたね。

●刀vs銃
「刀」
 時代物好きなので洋の東西を問わず銃より古い 刀 の方が、魂宿っていそうで良い。銃は即物的よね。

●幼馴染vs同級生
 うーん、どっちも年齢は近いわけよね。どっちかといったら語感から 「幼馴染」

●口ヒゲvs顎ヒゲ
 ひげはもともと萌えないんだけど、この間読んだ 「エマ」 外伝のメルダース氏の口ひげがエロかったから 「口ヒゲ」

●黒オーラvs白オーラ
 どっちかいったら「黒オーラ」 
 真っ白より、酸いも甘いもかみ分けたグレーオーラがいいんだけど。

●アニメ派vsマンガ派
 断然 「マンガ派」 。
 マンガ読むので忙しくてアニメ迄手が廻りません。 tooru_itouさんお奨めの 「蟲師」 は見た中ではピカイチでしたけど。

●美少年vs美青年
 年とともに、「美青年」 になって来ました。
 昔はジャニーズ系美少年も好きだったけど、流石に自分の年からいって末っ子にもならなくなって、もう少ししたら孫になっちゃう~~ BLもせめて高校生からにして欲しいし、リーマンもの (美中年) もオッケーです。

●ツンデレ眼鏡vs笑顔が眩しい好青年
 「笑顔が眩しい好青年」 
 ツンデレを攻略して、という手順がもうめんどくさい年齢。

●野球少年vsサッカー少年
 「サッカー少年」
 中学の時からサッカー部の子がカッコイイと思っていた。TVでは野球ばかり見ていたけれど。サッカーは天皇杯決勝くらいしかTV放送がなかったのでは。

●ドジっ娘vs眼鏡っ娘
 まだしも 「眼鏡っ娘」。
 昔の少女マンガの王道、どじでマヌケな、でも可愛い女の子が素敵なイケメンに愛されてっていうストーリーは当時から嫌いだった。そんなにバタバタする必要も必然もないのにガキはこれだから・・・なんて冷めた目で見ていた可愛くない、良く言えば大人っぽい子供だった。みんなそうでしょ。

●恋vs愛
 マンガなら 「恋」 のハッピーエンド。
 現実にないものを見たいのがエンターティンメントでしょ。リアル社会では密かな片思いは出来ても現実に両思いになるにはいろいろ問題があるわけで・・・。
 「愛」 は夫婦愛とか子供を愛するとか現実にもあると思う。
 
●お色気流し目vsおねだり上目使い
 「おねだり上目使い」 
 もちろんいろいろ条件付。相手が 年下ワンコ攻め (又出た) で、私にかまって欲しくて欲しくて、「ね~、かまってかまって」 と上目遣いならかまっちゃる。先日読んだBL 「北上 れん ホネヌキにされたい」 の年下攻め君よかったよ~。ユリイカに褒め記事が載っていたのでブック○フで買ってみた。又作家買いの人が増えそう。

●田舎っ子vs都会っ子
 「都会っ子」
あんまり素朴すぎても・・・。

●『お前がいい・・・』vs『俺じゃ駄目か・・?』
 『お前がいい・・・』
 自信がなくたって、お前が~と言って欲しいのが女心というもの。~駄目か ? ではいかにも自信がなくて付いてく気にもなれない。
 でもな~、はしにも棒にも掛からないヤツにお前が~と言われたって、「何様 !」 と思ってしまうのも女王心。

●赤目vs青目
 良く分からないのだけど、赤目ってなに ? アニメの表現かしら。白土三平氏の 「赤目」 ならむか~し読んだ。

●泣き顔vs笑顔
 「泣き顔」
 そりゃ、笑顔が見たいけど、萌えるマンガというなら、我慢しようとして出来ず、人知れず泣いている表情の描ける作家さんが好き。

●いつも笑ってるヒトのまじめな顔vsいつもまじめなヒトの笑った顔
 「いつもまじめなヒトの笑った顔」
 厩戸様が蝦夷の子供を見てにこっと笑ったシーンには萌えました。それまでは凍りついた笑顔しか見てなかったので、初めて厩戸が人間に見えたような。

 ただし、BLではいつもニコニコ可愛い年下が、いざその時に (いや~んどの時 ?) 余裕無くして真剣に迫ってってのも萌えるのよね~。
 
 だからどっちやねん !

●先生vs師匠
 「師匠」
 学校の先生より、美容院のスタイリストとか、医者 (は先生か) とか手に職系に弱いのよ。

●『君に本気になっちゃ駄目だね・・・』vs『どうしたら君に本気になれる?』
 『君に本気になっちゃ駄目だね・・・』
 イケメンならどうぞどうぞ本気になって。でも『どうしたら君に~』 なんて言う人いる~ ? その程度のお気持ちなら本気にならなくても結構よ、でしょ~ ?

●『今夜、泊まってく?』vs『今日は帰したくない』
『今日は帰したくない』
 気持ちは泊まって行きたくてもこっちに決断を投げられたら困るのよ。こう見えても古い奥ゆかしさを持ってるんだから。

●無口vsお喋り好き
 男はやっぱり 「無口」 の方がいいな。必要最低限はしゃべってよ~。

*追加質問です。

●日に焼けた肌VS白い肌
 「日に焼けた肌」
 もともとは白くてもいいけど、男の子はね、ある程度元気良くお外で遊んで日焼けしてないと。


 はぁ~。終わりました~。いつもはそ~っと隠しているつもりの女王様気質が白日の下になってますね。自分の一貫性のなさにも呆然。好みの男なら性格はどうでもいいのがバレバレ (恥 !)
 人の読むのは面白いのよね~。①に続き、どなたか持って帰ってくださいな。

どっちが萌え?バトン その①

2008年01月24日 17時25分25秒 | マンガ周辺記事 作家別は下をどうぞ ↓
 最初に見たのは、夜さん のブログで、答えが自分と同じだからやらなくてもいいか~とか思っていたら、すずさん のブログでご指名受けてるじゃないですか~ こりゃやらずばなるまいと。私がやるとよりBLぽくなるかも・・・。


●ブレザーvs学ラン
 学ランかな~。高校は女子高だったので、中学時代、同級生のガクランが年とともにくたくたと貫禄ついてくるのが少年から青年にと代わる年頃に重なって、今考えると色っぽいかも。

●爽やか系vs秀才系
 爽やか系。おばかはいやだけど、イヤミな秀才はもっと嫌い。厭味じゃなければ頭良い人がいいけど、これまた勉強が出来るというのとは違うよね。秀才って言うと勉強が出来るという印象が強いので。

●黒縁眼鏡vs銀縁眼鏡
 眼鏡キャラは好きでも嫌いでもない。あんまり萌えないからどっちでもいい。

●照れ顔vs膨れ顔
 「照れ顔」。膨れ顔ってふくれっつらという意味 ? それ、めちゃ可愛い女の子の武器よ、男はやるな。

●秀才眼鏡キャラvs鬼畜眼鏡キャラ
 どっちか言われたら「秀才眼鏡」。鬼畜ってどの程度 ? (BLで考えないように)

●『愛してる』vs『ずっと君の側に』
 「ずっと君の側に」愛の対象は変わるもの。安定志向の私は家族になって貰った方が安心する。

●受けvs攻め
 断然「攻め」で~す。これって自分が女だから、BL読んでても自分が受けだと思って読んでるのかな~。

●年下vs年上
 どっちでもオッケーよん。まー、下は話が合わないから流石に25歳以上ということにしておこうかな。昔からおじいちゃん受けしてたので、色恋抜きなら上はいくつでも。

●硬派vs甘えん坊硬派
 「甘えん坊硬派」年下ワンコ攻め好きなので、そんな感じでしょ。

●長髪vs短髪
 女の子は長髪好きかな。実は若い頃は、髪の毛長くなきゃ女じゃね~とばかりに自分も長くしていましたが、年取ると白髪とか色艶の関係で短くないと手入れがきついよね。男の子は好みならどっちでもいい。

●ツンデレvsヘタレ
 どっちかなら「ツンデレ」。「ヘタレ」は嫌い。大人じゃなくちゃ。

●ショタvsオヤジ
 「オヤジ」。「ショタ」は考えられない。

●眼帯vs包帯
 どっちかなら「眼帯」。包帯萌えって守ってあげたいという気持ちなの ?

●バスケットvsサッカー
 リアルならサッカー。マンガのはあまりよく知らない。(スラダンも読んだことない年寄り)

●『メチャメチャにしてやるよ』vs『どうして欲しい?』
 どちらかなら「メチャメチャにしてやるよ」今までの答えと整合性がないなぁ。

●猫耳vs兎耳
 もちろん 「猫耳」 。でもリアルに猫耳の男子が甘えてきたらぞっとするかも。

●不思議系vs天然系
 まだしも「天然系」。不思議系って、お前考えてやってんだろ ! ミエミエだぞっみたいな~。

●足組み(座ってる時)vs腕組み(立ってる時)
 「足組み」。長い足を持て余してって見てみたい。リアルでは姉に、「又足の短いボーイフレンドなの」 とさげすまれてました。

●タレ目vsつり目
 「つり目」。厩戸様はつり目だよね。

●銀髪vs黒髪
 「黒髪」。最近洋物は現実みなくて国内産イケメンが好みです。そりゃ見てる分には紅毛碧眼はいいけどね~。

●ボケvs突っ込み
 「突っ込み」。夜さんの

>「ボケ」のどこに萌えろと?

に同意見。

●主人公vs悪役
 これも、ものによるのよね~。処天は主人公のウマー (厩戸) で、しまりんごは主役二人だったけど、萩尾 望都氏の長髪イケメン脇役やBLの短編などでは相手役や邪魔する役に萌えるいい子がいたり。

●浮気性vs一途
 そりゃやっぱり 私に 「一途」でしょ。

●M攻めvsS攻め
 「S攻め」ほっほっほっ、女王様の私になんてこと聞くの。女王様も年取って経験豊富になると、単なるM攻めじゃ物足りないのよ。いつもは偉そうなSをイジメ攻めてこそ本当の女王様でしょ。

●殺伐vsのほほん
 これもどっちもいいんだけどな~。現実では味わえないスリルとサスペンスを求めて 「殺伐」。

●金髪vs茶髪
 どうせなら「金髪」長髪よ。ついでにブルーアイにしてね。

●小悪魔系vs姫系
 「小悪魔」 ・・・軟弱な姫はいらん。

●優しい嘘vs残酷な真実
 マンガの中なら 「優しい嘘」 。現実なら 「残酷な真実」 現実では結局後で始末しなければならないから早いほうがいいっしょ。

●メイド服vsセーラー服
 どっちも萌えん。セーラー服は私着てたもん。それも当時 東京一 人気があった夏服グレーのヤツ。あっでも 「ベニスに死す」 のビョルン・アンドレセンがいたか。アレには逆らえない気が・・・する。

●うなじvs鎖骨
 男の子なら断然 「鎖骨」

●手先vs足先(裸足)
 「手先」 わたし手フェチなんです。


 は~つっかれた。書いてるうちに一貫性がなくなって、ぐずぐずになっていくのが自分でも分かる。結局どっちでも好みならいいのよね。

②は来週にします。どなたかお持ち帰って 

お手軽ファンタジーが嫌いなわけ。

2007年12月19日 11時35分35秒 | マンガ周辺記事 作家別は下をどうぞ ↓
 私がフィクションよりノンフィクションの方がどちらかと言えば好きだと言うことは、以前からこのブログで何度か言ってるが…。もちろん、真実が見える作り話や素敵なファンタジーはいっぱいある。原作は読んでないけどハリポタやナルニア国物語の映画は大好きで、続編も全部見てますし。
 デモね~、巷に溢れるゲームの中のファンタジーは好きじゃないのよ。プレイもしてないのに何言うか、と言われそうだけど。
 
 特に何がどうだから嫌いとはっきり思っていたわけじゃない。ところが時々おじゃまして、含蓄とぴりりとした毒 (?) のあるお話に深くうなづく、お気に入りブログの 白取特急検車場 (闘病バージョン) 様の2007年12月11日の記事を見て、そうなんだよね~と納得いたしました。

 漫画家になりたい人へ (番外4) 

 この方、前も紹介いたしましたが、 → COMの中の女性作家 ③ やまだ 紫 「ひだり手の・・・」 元 「ガロ」 副編集長で やまだ 紫先生 のパートナーでいらっしゃいます。

 相変わらず、前後の記事も言いたい事をばっさり言っていておんもしろ~い !マンガに興味のある人は、漫画家になる予定なくても、「漫画家になりたい人へ」 シリーズを是非まとめて読んでみてくださいな。

まんが百人一首

2007年09月05日 14時03分04秒 | マンガ周辺記事 作家別は下をどうぞ ↓
  新作が載っております。一度寄っていただいた方もぜひもう一度。

 上の図版は美女の代名詞 小野 小町さん。持ち歌は 「花の色は 移りにけりないたづらに わが身世にふる ながめせしまに」
 どんな美女も時の移ろいによる容色の衰えには勝てません。 


 ブログ仲間、本をいっぱい貸して頂いてる 夜様のところで まんがカルタ をやっていて、もうこれがおもしろーておもしろーて。 → マンガいろはカルタ募集中 !!

 で私も真似っこ、以前ゴルフで ゴルフ百人一首 と言うのを作ったことがあって

→ ゴルフ百人一首

→ ゴルフ百人一首 Ⅱ

 結構好評だったので、まんがで作ってみようかと・・・。


 手始めは、
足曳きの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を 独りかも読む (byトミー。)

 <解説> 山鳥の長い尾よりも、いっそう長いこの夜を家人も忘れ、明日の仕事も忘れてマンガを読むことだなぁ。ああこんなこと、やってみたい!でも替え歌としてはまんまだなぁ。

元歌 柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)
 足曳きの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を 独りかも寝む


忍ぶれど 色に出にけりわが好み 美形・動物・腐も少々 (byトミー。)

 <解説> 想いのうちをじっと心に忍んできたけれど、いつか私の趣味心がブログに出てしまい、「こういうのが好きなのか」と人に尋ねられるようになってしまった。

元歌 平兼盛(たいらのかねもり)
 忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問うまで


巡りあいて 見しやそれとも わかぬまに 雲隠れにし 掘り出し物かな  (byトミー。)

 <解説> ブック○フでめぐりあって、ちょっと迷ってしまううちに、貴重本は雲に隠れる夜半の月のように無くなってしまったことだ。古書は一期一会よ~~

元歌 紫 式部(むらさきしきぶ)
 巡りあいて 見しや夫(それ)ともわかぬまに 雲がくれにし 夜半(よは)の月かな


 百敷や 古き書棚のしのぶにも 猶あまりある 昔なりけり (byトミー。)

 <解説> ブック○フの上の棚にしのぶまんが本をみるにつけても、忍んでも忍びきれない華やかな昔の人気であったことよ。うーんちょっと分かりづらいかな。

元歌 順徳院(じゅんとくいん)
 百敷や 古き軒端のしのぶにも 猶あまりある 昔なりけり

 
我が庵は 都のたつみ本と住む 世をうぢ山と 人はいうなり (byトミー。)

 <解説> 私は都の辰巳(東南)に家を構え、こうして心静かにまんが本を読んでいる。それなのに世間の人達は、つらい(憂き)山に世を憂えてこもっているように言うのだ。ほっといてくれる!

元歌 喜撰法師(きせんほっし)
 我が庵は 都のたつみ鹿と住む 世をうぢ山と 人はいうなり


本の色は 移りにけりないたづらに 新作・古書と ながめせしまに (byトミー。)

 <解説> 本の色は黄ばんできてしまった、本棚に長い間あるうちに。それと同じように、私がマンガ本ばかり読んでいる間に、私の若さも過去のものとなってしまった。ああぁぁぁ~身につまされます~。

元歌 小野小町(おののこまち)
 花の色は 移りにけりないたづらに わが身世にふる ながめせしまに

 我が身をかえり見たところでひとまず筆を置きます。多分第2弾も考えます。皆様 マンガ百人一首 大々募集いたしますので、閃いたら是非コメント欄に入れておいてくださいませ~。

参考HP → 小倉百人一首

 早速皆様からどんどん届きましたので、発表させて頂きます。

もろともにあはれと思へ山桜 花より外にしる人もなし 大僧正行尊(だいそうじょうぎょうそん) ↓

もろともに読み感ずるオタク人 漫画のほかに話すこともなし (by夜さん)

<解説> 読んだ漫画の感動を共感し、その話を心置きなく出来ることこそ至上の幸せという意味


心にもあらでうき世にながらへば 恋しかるべき夜半の月かな 三条院 (さんじょういん)
        ↓
心にもかなひ浮き世にながらへば 読みつくしたき未読の山かな (by夜さん)

 <解説> 思いのままに長生きできたなら、この世の未読漫画を読破したい!との意


淋しさに宿を立ち出でてながむれば いづこも同じ秋のゆふぐれ 良ぜん法師 (りょうぜんほっし)
        ↓
読みたさにBOに入りてながむれば いづこも同じ本の並びは (by夜さん)

 <解説> 欲しい本があってBOへ行ったのに、どこにも無くてあるのは読んだことのある本ばかり。。。の意


夕されば門田のいなばおとずれて あしのまろやに秋風ぞふく 大納言経信 (だいなごんつねのぶ)
        ↓
夕暮れに角のBO訪れて お足の無さに秋風ぞふく  (by夜さん)


 <解説> ある日の夕方、ふらっと立ち寄ったBOに欲しかった漫画を見つけたのに、財布が空で泣く泣く諦めた、との意


憂かりける人をはつせの山おろし はげしかれとは祈らぬものを 源俊頼朝臣 (みなもとのとしよりあそん) 
         ↓
憂かりける漫画の初のドラマ化を 面白かれと祈り願へば (by夜さん)

 <解説> 人気漫画のドラマ化決定で、原作の良さをちゃんと引き出せるのかと心配しながらせめて面白い物を作ってくれと願うファンの気持ちを歌ったもの     
  
かささぎの渡せる橋におく霜の 白きを見れば夜ぞ更けにける(中納言家持)
        ↓
鳥の声聞こえて窓を見て空の 白きを見れば夜ぞ明けにける (by夜さん)

<解説>読んでる漫画のあまりの面白さに
つい徹夜してしまって、鳥の声にふと気付けば
もう朝になっていた。。。。ああ、仕事はどうしよう~~~という、漫画読みの歌


ひさかたの光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ(紀友則)
        ↓
ひさかたの光のどけき春の日に 乙女心持て漫画読むらん (by夜さん)

<解説>まんまです。のんびりした春の日に乙女漫画を読んで恋の世界へトリップ。。。ああ、良いわ~~


誰をかも知る人にせむ高砂の 松も昔の友ならなくに(藤原興風)
         ↓
誰もかも知る人ぞ知る宮崎の 手塚の昔の影ならなくに (by夜さん)

<解説>今をときめくアニメ監督宮崎駿さん、手塚さんへの批判など色々取りざたされるけどそれでもやっぱり、手塚漫画の影響はあるのよ!何だかんだ言っても、やっぱり手塚治虫は偉大だ!との意


あまつ風雲のかよひ路吹きとぢよ 乙女の姿しばしとどめん(僧正遍照)
         ↓
腐の風に萌えのかよひ路踏み抜けて 乙女の姿はまだ未練なる(by夜さん)

<解説>萌え一途の腐女子たち。。。自分ではいつまでも乙女だと思っても、端からはそうは見えないから~~!という、オタク腐女子に対する警句
 

 ああっ全部身に憶えのあることばかり・・・。せめてこういう歌をつくり、分かる友人を持ったことを幸せと思おう。

 自分でももう少しひねらなくちゃ、と

逢見ての 後の心にくらぶれば 昔は物を思わざりけり 権中納言敦忠(あつただ)
       ↓
読書後の 後の心にくらぶれば 未見は物を思わざりけり (byトミー。)

 <解説> 知らない作者のまんがを読んでからの後の執着に比べれば、未見の時の私の思いなんて底の浅いものであったのだ。


是やこの行くも帰るも別れては 知るも知らぬも逢坂の関 蝉丸
       ↓  
是やこの 行きも帰りも避けられぬ 古書も新刊も本屋の関  (byトミー)

 <解説> これが行きも帰りもよらずにはいられないという、関所のような本屋の店々なのか。

 

バッハ・ピアノ協奏曲 第1番ニ短調 BWV .1052

2007年06月13日 13時02分27秒 | マンガ周辺記事 作家別は下をどうぞ ↓
  グレン・グールド(ピアノ) レナード・バーンスタイン指揮 コロンビア交響楽団 1957年4月11日録音 モノーラル

1.Allegro  2.Adagio  3.Allegro

 この題名を見てピンと来た人、あなたはクラシック通じゃなくて マンガ通ですよね?
 はい、「のだめカンタービレ 第17巻」 で千秋が弾き振りした曲ですね~。以前マンガ喫茶で読んだとき、うちにグールドのがあったよな~、と思ったけど忘れてて、昨晩思い出して引っ張り出してきました。これを聞きながら下書き書きました。

 ピアニストのグレン・グールドは私大好物でして。(物じゃない) なんたって写真見て分かるとおりアングロサクソン系の美男子さんですし、ピアノのテクニックは超絶技巧、でも相当の変人さんで人間嫌い、晩年は (1982年に亡くなってます) コンサートをせずにスタジオ録音のみの活動をした方です。
 ピアノの前に父親に造ってもらった低~い椅子を置き、そこにぐた~と座り、背を丸めて弾く独特のスタイル、弾きながらにうなり声とも鼻歌ともつかない声を発して歌います。クラシックのCD (レコード) 数あれど、

 (ノイズはマスターテープに云々~~又、グールド自身の歌い声も一部ございます。) 

 なんて注釈が書いてあるものは他の人には無いでしょ。


                  


 コンサートで弾くときも千秋のような燕尾服を着ずに、コットンシャツのようなのを着ていたのを見てわたしゃびっくらこきましね。ジャズの演奏者ともコラボしたり、様々な奇行、逸話のある人物ですが、死んだときにはまだそんな年じゃないのに…って残念でした。ちょうど50歳でした。
 
グールドをもっと詳しく知りたい方は ウィキペディア → グレン・グールド

 吉野 朔美氏のマンガにも 「グールドを聞きながら」 と言う作品あったかと思いますが、(私は未見) 女性マンガ家さんにもファンの方多いと思いますよ。

 指揮者のレナード・バーンスタイン氏については ウィキペディア → レナード・バーンスタイン

 を参照ください。この方もなかなか。映画 「ウェスト・サイドストーリー」 の楽曲作曲者です。


 このCDには他にもピアノグールド、ウラディミール・ゴルシュマン指揮、コロンビア交響楽団のバッハピアノ協奏曲

第2番 ホ長調 BWV.1053 
第3番 ニ長調 BWV.1054
第4番 イ長調 BWV.1055
第5番 ヘ短調 BWV.1056
第7番 ト短調 BWV.1058

 も入っています。1番より2番・3番の方が有名なメロディが出てくるのに何で千秋は1番を弾き振りしたのかな~渋い好みですね~。弾き振りするのに何か都合がいいのか ? なんて考えて聞いてました。 

                 

た~だ今 読書中。

2007年06月07日 10時15分10秒 | マンガ周辺記事 作家別は下をどうぞ ↓
 上の題名は 古閑 美保ちゃん (女子プロゴルファーさんです) が出ているキリンビバレッジのCMのCMソングで歌ってね。だんながファンなんですよ~。

 やっと月締めが終わったのでゆっくりマンガを読もうと思ったら、借りているもの、他ブログさんで薦められたもの、再読したくなったもの、つい買ってしまったもの、ごちゃごちゃ読んでしまって収拾がつきませ~ん

 2~3日前に読んだのは 西谷 祥子氏 「われら劣等生」 週刊マーガレット 昭和42年(1967)17号~25号 これリアルタイムで読んでたので懐かしかったのですが、短いし 「レモンとさくらんぼ」 と同じ学園もので当時たくさん描いていた、いつもの西谷節。

  昨日珍しく普通の本屋へ寄ったらたまたまあって、買ってしまっもの。山本 小鉄子氏の 「あしたの君はここにいない」 原作付きBLです。ちょっと・・・だいぶかな・・・私には甘すぎた。もともといかにもBLな年下の可愛い子ちゃんが出てくるのは好みじゃないので。でも雰囲気は良かった。後半のセリフがどっきり。 

 再読中のもの 萩尾 望都氏 「トーマの心臓」 1974年 これは最初のコミックス持っていてなぜか 「ポーの一族」 無くしてもこれは有ったのだけど、最初に読んだ時も違和感あったし、今読んでても良く分からんところあり。
 再読のキッカケは5月28日の拙ブログ記事 

           萩尾 望都 「あぶない丘の家」

 に つるさん がコメントを寄せてくれて (面白いから遡って読んでみて) この作品について目からウロコが取れたため。まだ途中なので読み終えたら記事アップする予定ですが、こ、これって 「残神」 の別パターンなの ? そう思うと当時としては 少女マンガの大タブーに挑戦作ですよね ? 
 
 洗礼は受けてませんが、小学校をカソリックの学校で過ごした私には、最初から自殺シーンで始まるところからして違和感有りまくり。自殺と同性愛はキリスト教ではご法度なんですよ。神様から頂いた命を自分の都合で終わらせるのは神に対する冒涜ですし、同性愛がいけないのは、私ははっきり説明できないんだけど、多分子孫の繁栄が望めないからでしょう。
 この作品にはこの二つが含まれて描かれているんです。ゲイの方は最初はそこはかとなく少年時代の憧れみたくソフィティケートされて表現されてますが、物語の重要なところで効いてくる・・・んです。

 今じゃ立派なトミー腐人の私ですが、大分前に十字架のアクセサリーが流行り始めたときも感じた違和感を感じましたね。十字架はロザリオの先に付いててお祈りするものですよ~。信仰の対象ですよ~。アクセになんかしないで下さい~てね。今じゃ見るのは平気になりましたが、自分で付けようとは思いません。

 脱線しましたか。あんまり書いてると本番の記事で書くこと無くなるから、これくらいにしときます。だらだらとおもいつくまま、失礼しました~

まだまだ少ないお蝶腐人の本棚

2007年05月15日 13時03分48秒 | マンガ周辺記事 作家別は下をどうぞ ↓
              わらわもすっかり お蝶腐人 じゃ。

 この道に引き入れてくださった つる様 お恨み (感謝?) 申しますぞ~。(爆) いやいや、もともと 「摩利と新吾」 や 「日出処の天子」 がお気に入りだったわらわのこと、初手からそういう好みが有ったのであろう。
 さすがにだんなと一緒の本棚には並べられず、その手の本は洋服ダンスの上の部分に収納しておる。

 ちと写真が小さくてはっきりせぬが、下段には今もっともお気に入り 山田 ユギ氏、西田 東氏、上段には 直野 儚羅氏、よしなが ふみ氏、鹿乃 しうこ氏、秋里 和国氏が並んでおる。もとより気に入った作家の全ての本を集める気はなく、借りて読んで満足とか、買ったものの一度読んだら気に入らずにブック○フ行きとか有るのでこれが読んだ全てではござらん。

 筋金入りの 腐女子さん たちから見れば作家も冊数も少なくてご不満では有ろうが、これから 腐女子道 まっしぐらと言う気もないヘタレファンのわらわにはこれでも増えてきて、もてあまし気味である。ラインナップも 某筋金腐女子さん によると、なかなか 渋好みだそうで、確かにブック○フなどで立ち読みすると他の作家さんの中にはすんごい描写で読めないものも有りまするな~。
 
 この中では 鹿乃 しうこ氏 と 直野 儚羅氏 よしなが ふみ氏 の一部同人発表のものが過激であるか。西田 東氏なんて、ものによっては まりしん より控えめなんじゃないの、というようなものも有りまするぞ。
 わらわは 西田 東氏 の省略されてその奥を想像させる セリフ や コマ運び が大好きなのじゃが、一般誌に普通のまんがを描いてくれんかの~。絵柄が少女まんがにしては地味なのが難点かの~。見慣れるとこれも味があるものなのじゃが。「願い叶えたまえ」 「影あるところに」 がお気に入りじゃ。

 山田 ユギ氏は絵柄も可愛く、お話もしっかりしていて中編も読ませるぞ。昨日もつい新刊 「おひっこし」 を買ってきてしまった・・・。新刊に手を出すようになると際限がなくなるのじゃが。「夢をみるヒマもない」 「誰にも愛されない」 が今の所の気に入りじゃな。

 直野 儚羅(ぼうら)氏はわらわが最初に買ったBL(ボーイズラブ)本だが、動物や子供が可愛くてつい手に取ってしまったらBLだったという・・・。 (いや、いいわけ) 暴力シーンや流血シーンも有るので万人向き (もともとBLは万人向きでは・・) とは言えんの。現代日本の今風ハンサムが出てくる短編が好みじゃ。

 よしなが氏はファンも多く、専門サイトなどもあるのでわらわごときが詳しくは言えないが、BLとはいえさすがというものがあるの。秋里 和国氏はBLより、今は明るいコメディータッチの 「スィートオアシス」 「プチエゴイスト」 などをまんが喫茶で読んでおる。なかなか楽しいぞよ。

 さて、某筋金腐女子さん に 宮本 佳野氏も薦められておるので、まだまだBL本は増え続けるようでため息ものじゃ。これ爺や、ミルクティーを持て、昨日買った鹿乃 しうこも読まねばならぬて。


 すみません~。COMの記事を書かなけりゃと思えば思うほど、BL本を読みふけり・・・。しょうがないのでBLをネタに一つ書いてしまいました~。
 COM関連では、矢代 まさこ氏の2番目と、同じ号に載っていた 竹宮 惠子氏 のぐらこん入選作について草稿中でございます。しばしお待ちを~。

私の少女マンガ原風景

2007年05月01日 18時08分56秒 | マンガ周辺記事 作家別は下をどうぞ ↓
       別冊 太陽 子供の昭和史 「少女マンガの世界 Ⅱ」平凡社 1991年10月刊 大型本163ページ 昭和38年~64年
 子どもの昭和史少女マンガの世界 Ⅰ 昭和20年~37年も有ります。 ちなみにアマゾンでは最低4,700円からの値段がついていますが、私は発売当時に買いました。当時はマンガ雑誌、コミックスはあまり買っていませんでしたがこういうムック本でマンガ関係は興味が有り買っていました。今、良い資料になってます。
 さすがに私は昭和20年代のマンガはリアルタイムでは見ていません。(昭和28年生まれなもんで) なんとなく覚えているのは30年代後半に入ってから。
 
 少女クラブより変身した少女向け週刊マンガ雑誌 「週刊少女フレンド」 が創刊されたのが昭和38年(1963)の1月1日、少女ブックを基盤とした、「週刊マーガレット」 が創刊されたのが昭和38年(1963)の5月12日と半年も空けずに少女マンガ雑誌も週刊の時代に入っていきました。当時各50円。いづれも創刊号の表紙は外国人少女の写真です。初めてのマンガ(イラスト)の表紙は確か、マーガレットで水野 英子先生と覚えていますが、間違っていたらどなたか指摘してください。
 
 私と少女マンガの原風景は、風邪で一人寝ていた布団の中。母が買ってきてくれたマーガレットだかフレンドをぼーっとした頭で繰り返し読んでいる情景。その前にも少年向けのコミックスを読んだことはあったと思いますが、月刊の少女雑誌は買ってもらっていなかったので、少女マンガ経験は週刊誌が出てきた10歳くらいのことだと思います。とても気に入ったので、続けて買ってもらうように頼んだと思う。毎週見ていたと思うので。

 少女フレンド 創刊号から連載の ちばてつや氏 「ユキの太陽」 は好きで覚えています。その後のフレンド作品 「島っ子」 「アリンコの歌」 「テレビ天使」 なども名前を聞くとあああったあったと思い出しますね。
 
 この本の中で久しぶりに絵柄を見て思い出したのが 「カナリヤ少女」 藤木靖子原作、中島利行まんが。確かデパートガールのお話ではなかったか。主人公が失敗したかで落ち込んでいたとき、全体朝礼の社長の訓示の中で、お客様から笑顔が良かったと褒められた店員として名前を呼ばれ、自信と誇りを取り戻すシーンが子供心に 仕事ってこういうものなんだ と印象に残っています。

 わたなべまさこ氏はマーガレット中心に描いていて、「ミミとナナ」 「亜紀子」 等の少女の夢いっぱいのファッショナブルな絵を描かれていた。
 水野英子氏 もマーガレット系に描いていて、私は 「ハロー・ドク」 「すてきなコーラ」 「赤毛のスカーレット」 「セシリア」 「白いトロイカ」 などに夢中になった。当時一番好きだった先生。

 細川知栄子氏の 「なくなパリっ子」 は覚えているが、うっ、あの豪華絢爛な絵柄が当時からあまり得意でなくて・・・。でもなぜかラストシーンはよく覚えていて、「アデュー、アデュー、オールボワール さよなら さよなら お元気でね」 というセリフとコマ絵まで憶えています。(なぜ? フランス語が珍しかったか) 子供の時の記憶って凄いのね。
 他にも 細野みち子氏 代表作 「おはようエルザ」 や北島洋子氏 代表作 「スイートラーラ」 (これはりぼん) とか、関谷ひさし氏、赤松セツ子氏、木内千鶴子氏、今村洋子氏、巴里夫氏、武田京子氏などなど、懐かしいお名前と図版がこの本にはどっさり。

 フレンドやマーガレットでも、少し時代が下がった41年~42年頃から活躍する 峰岸ひろみ氏 や 飛鳥幸子氏、里中満智子氏 などは少女まんが週刊誌で読んだ記憶がないのです。もう中学に入った頃だったので、読む雑誌が変わっていたのですね。

 あまた居るまんが家さんの中で、私が一番衝撃を受けたのは、西谷祥子氏 の登場でした。私が見た初めての作品は 「わたぼうし」。 あんまり気にいったので、小学校の卒業記念祭の 「将来何になる?」 で 「サイボーグ009」 や 「鉄腕アトム」 「水野英子氏のイラスト」 とともにB全に模写してベレー帽をかぶり、舞台に上がって 「まんが家になる!」 とぶち上げたものだ。(恥) 隣に立ってた子はバイオリニストになると言ってバイオリンを弾き、その又隣の子はカメラマンになると言ってカメラを構えて見せたのに。 恥ずかしの証拠写真   ↓


                   
                    




 「マリィ・ルウ」 「ジルとmrライオン」 「レモンとサクランボ」 「われら劣等生」 などが好きでした。少し下って 「セブンティーン」 44年頃の 「ジェシカの世界」 も憶えています。

 この本の中に西谷氏のインタビューが見開き2ページ有り、デビューのいきさつや初期作品の出来るまでが書かれています。これによると 「レモンとサクランボ」 は自らの楽しかった学園生活を下敷きにしているらしい。又、水野先生のロマコメに対抗して、自分は主人公の年齢を下げて 「マリィ・ルウ」 を描いたとか。

 今、夜さんから大量の西谷氏のコミックスをお借りしています。あれほど熱狂したのに自分では氏のコミックスを1冊も持っていないのです。なぜだろうと考えるに、たとえば氏の代表作 「レモンとサクランボ」 は昭和41年 週マ に連載。私は中学1年生、なんとかマーガレットを読んでいる頃ですが、マーガレット・コミックスの 「レモンとサクランボ」 が出たのは昭和43年(1968)の3月31日初版。私は中3です。その頃にはCOMだガロだとマンガ青年誌の方に興味が行ってしまっていて、コミックスを買うほどの思いは残っていなかったのでしょう。
 
 かくして 西谷祥子氏 と出会い、読みながら私の少女時代 (小学生~中学生前期) は終わりを告げたのです。


 西谷祥子氏ファン倶楽部さんというHPの中の作品リストで管理人さんの模写画像が少し見られます。→ 西谷 祥子作品リスト
 ↑ こちらのHPの他のページでは週刊誌、月刊誌、コミックス、当時売っていた西谷先生イラストのガムの包み紙など見られます。記事も面白いですよ !

 その後、どっとデビューした24年組さんたちは週刊誌、月刊誌ともにリアルタイムで見ていないのです。団塊の世代 (24年組さん) に遅れてきた私の年 (28年生まれ) はちょうど作り手になるには遅れ、読者になるには早すぎた中間の年代なのでした。
 
 いゃ、だから、デビューはいつでもできるから・・・。

予告のみにて失礼します。

2007年04月25日 13時13分53秒 | マンガ周辺記事 作家別は下をどうぞ ↓
             すいません。今頭ぐるぐるで。


 まんがの記事で書きたい事はいっぱいあるのに、あちこち悪食でまんがを読み散らかしていて考えがまとまりません。えーい、予告しておけば書かないわけに行かないだろう、と草稿中及び頭の中で草稿中のもの書いておきます。ただし、いつアップになるか分かりませんのであしからず。写真などで見たいものあったら催促してくれると頑張るかもです。

 上の写真は 

① 別冊太陽 子供の昭和史 「少女マンガの世界 Ⅰ・Ⅱ」 
 ずいぶん前から自分の子供の頃読んでいたマンガのことを書きたいなと思っていたのですが、その資料になると思っている本です。1991年の発行。当時マンガは買わなくてもこういうのは買っていたんだよなー、今になって良い資料になります。Ⅰは昭和20年~37年まで、Ⅱは昭和38年~64年まで。詳しくは記事にしたときに。

② COMの中の あすな ひろし の短編 
 9編くらいあったと思いますが、後の少年誌に発表のものより丁寧さが全然違うイラスト集のような作品ばかりです。

③ COMの中の 松本 零士氏
 SFのシリーズ連載ものがあって、他にも 「男おいどん」 の元になったようなものもあったような。好きなものを好きに描いてた気がします。

④ COMの中の 「女流まんが家たち」
 圧倒的に男性より数は少ないのですが、女流作家達は凄いメンバーばかり載ってます。何と言っても時期的に 24年組 さん達のデビュー前、デビュー直後の作品がいっぱいですからね。

⑤ 原作の方の 「風の谷のナウシカ」
 雑誌アニメージュに連載された宮崎 駿氏のまんが。7巻あるのですが、アニメ映画になったのはほぼ1巻分だけって知ってました ? 難しいまんがなんですよ~これ。

⑥ 一ノ関 圭氏 「夢の江戸歌舞伎 絵本」 
 江戸時代の歌舞伎小屋を徹底的に考証して描いた学術的とも言える本。学者の先生と共著です。8年もかかったとか。これに8年もいいけど、一ノ関先生まんが描いてよ~ (泣) 

⑦ 一ノ関 圭氏 「茶箱広重」
 同じく一ノ関先生の作品の中で私が一番好きな作品。以前ちらっと記事にしたこともある → 伝説の絵師と呼ばれる 一関 圭氏のですが、この1作品のみでちゃんとご紹介したいのです。

⑧ 西田 東氏 「願いかなえたまえ」 1~3巻
 これ、紹介するの難しいです。まずBLはここでは紹介するのやめようと思っていたし、今でも他の作品はそう思ってます。うー、でもこれだけはって思ってしまう作品。

 その他、山岸先生のコミックスもまだいっぱいあるし、萩尾先生も記事にしていないものが結構本棚にあるし・・・。手塚先生の 「キャプテン ケン」 なんてのも面白いんですよ。ちょっとこの連休中に考えをまとめて、面白そうなものからご紹介します。

        こう、ご期待って誰も期待してないかなー?