大学時代の部活仲間でした。
初めて見た時、
『たけちゃんマン』
だと思いました。
頬がいつも赤く、笑顔で常に軽いノリで、
こだわることなく、飄々とした感じの彼でした。
しかし今月。
その彼が突然死した、という連絡がありました。
倉庫で倒れていた、という話でした。
日曜日に都合のついた部活の仲間、我が家ともう1組は子供と一緒に、
彼の家へ行ってきました。
卒業してしばらくは結婚などでちょくちょく顔を合わせる機会が
あったものの、ここ10年位は会うこともなく、
年賀状のやり取りだけでした。
彼のお母様は、
「みんな本当に今日は来てくれてありがとう。
○○も喜んでると思うわ。」
「○○も今日は本当にうれしいと思ってるわ。」
とおっしゃりながら彼のお姉さんと一緒に温かく迎えてくださいました。
彼の遺影は、私の記憶していた彼の顔とは違い、
ちょっと『おっさん』になっていました。
彼の写真を見ても、遺骨を見ても、
全く彼の死が実感できませんでした。
彼は毎週花束を持って会いに行っていた
彼女と、この4月に結婚を控え、
2月には新居になるマンションも契約する予定だったそうです。
彼は、これから本当に幸せになるんだ、
というようなことを家族に言っていたそうです。
年末に、
「結婚式に来て欲しい。」
と彼から電話をもらった仲間もいました。
もう2週間後に会う約束していた仲間も。
お母様に見せていただいた彼の写真は本当に充実した日々を
過ごしているように見えました。
お母様自身もまだ彼の死が信じられず、
しかしいろいろと悔いているような思いが言葉の端々に
見え隠れしていました。
『後悔先に立たず』
と言いますが、毎日の忙しさにかまけて、
なんだか皆で集まっていなかったことが悔やまれます。
40前で自分の友人が
こんなことになるとは思っていませんでした。
「また近くに来た時は是非寄ってね。」
そうお母様に言われました。
また会いに行こうかと思います。