水曜日。
夕方ベビーカーを押して歩いて迎えに行くと、
園庭で元気に遊び回るあさおのクラスの子供達が見えた。
あさおを探すと、掃除しようとしている先生の方に向かって
何やら一生懸命言っている様子。
そこに行ってみると、
先生:「あさおくん、フラフープを取り損ねたみたいで・・・。」
先生:「欲しいみたいなんですけど。」
見回すと1人で2本持っている子が。
母:「ほら、あそこ2本持ってはるし、1本借してもらったら?」
明らかにその子は興味が他に行った様子。
あさおが借りに行くのを見ていると、
先生:「そう言えばあさおくん、」
先生:「園庭に出てからこのフープの中に入れたら捕まるっていう」
先生:「鬼ごっこをしていたんですけど、」
先生:「私がちょっと他の子にぶつけられて、」
先生:「『い、いたい・・・。』って言ったら、」
先生:「『もうっ!だめやしな!!』って怒ってくれたんですよ。」
先生:「さすが、
せいぎのみかたですね。」
先生:(*^艸^)
そう言えば以前そんなこと言っていたな・・・。(遠い目)
先生と別れ、あさおをそのままにしてリュックを取りに行く。
戻って来たら園児達は整列して教室に戻るところだった。
うっかりその波に乗って下駄箱まで一緒に走るあさお。
・・・を追いかける母。
母:「ほら、先生に挨拶して帰ろう。」
・・・
・・・・・
あさお:
「てれくぼう」
母:「えっ?」
あさお:
「『てれくぼう』は?」
母:「『てれくぼう?』・・・って何?」
あさお:「これ。」
あさおが指差したその正体は
・・・
・・・・・
『てぶくろ』だった。