むすんで ひらいて

すべてが帰着するのは、ホッとするところ
ありのままを見て、気分よくいるために

白馬の滞在記 3

2016年09月21日 | 日記

香ばしい稲穂

 

栗や栃の実が生り、カマキリやバッタ、赤とんぼがとんでいる、懐かしい気持ちになる道をてくてく

 

 

かつてインドのガンジス川のほとりで地元の子供たちにカメラを向けると、こんなふうにわぁーっと肩寄せ合って弾ける笑顔を向けてくれた。

 

こちらは木陰で青空教室中。 しーっ。

 

 

滞在している一週間の間に、ホテルの庭の銀杏は黄緑から黄色に、朴葉もところどころ黄色く、日に日に色づいていきました

夜耳を澄ますと、虫の音、時たま「カサカサ」と葉の舞い散る音、たぶん昼間森の小道を埋め尽くしていた、ぷっくりしたどんぐりの「ことっ」と着地する音だけが聞こえてきました。

白馬は今、清涼な秋です

 

 

 

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白馬の滞在記 2

2016年09月18日 | 日記

朝食後のお散歩。 前日の夜中に雨が降っていたので、苔の絨毯もしっとり。

 

倒木から、きのこ。 

 

長い石段を上ったところにある青鬼(あおに)神社。 暑い日だったけれど、途中この辺りから、ひんやり気持ちのいい気温に変わった。 

すぐ下の青鬼集落の路上にはバッタがたくさん、蝶々やトカゲやヘビも共存していて、標高約760mのそこには人よりも大きな力を持つ自然の下での暮らしを如実に感じた。

 

森閑とした境内で、苔に射した光が踊っているように見えた。 同時に、抹茶きな粉の安倍川もちが並んでいるようにも・・・。

 

 

夜の白馬駅、20:20くらい。 山の夜は静か。

  
 

                                                           つづく

 

 

 

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白馬の滞在記

2016年09月17日 | 日記

半年に一度訪れる長野県白馬村に、9月半ば一週間滞在した。

東急ホテルのテラスの朝食が子供の頃から大好きで、もう寒くて出られないかと気をもんだけれど、天気のいい日ならまだ長袖とひざ掛けがあれば澄んだ空気と一緒に楽しむことができた。

顔見知りになったホテルの方たちと再会するのも懐かしく、同じ期間泊まっていらした宿泊者の方とロビーやレストランで会話を交わすのも素敵だった。

まだ今ほど観光化されていないバリ島の海辺などもそうだったけど、百年単位で生きている大木や畏怖を感じさせる山脈に囲まれていると人のエゴが薄まるせいか、見知らぬ同士でも道ですれ違うと挨拶をしてほほ笑む。 街の常識をとっぱらい、自由な子供に戻ってつながれる瞬間。 そんな雰囲気の中で何度か顔を合わせたその方は両親と同世代、20年前にホテルが立て直される前からの常連さんで、よく似ていた。  

 

今回は父の病気療養もあって、ソフトな山歩きや村落巡りをする。

と、両親は若い頃からここ白馬に山登りやスキーに通っていたくらいなのに、今年初めてホテルの近くに樹齢千年を越える杉がそびえる神社を発見。

真ん中に写っている女の子ふたりの右側に立っている。 長い時を脈々と生き続け、緑を茂らせて。 

幹を抱きしめて、階段を下りてきた女の子たちは、一人が近くのホテルで働く日本語の上手な台湾の子で、マカオから来た友達を案内していた。

 

 

  
 

                                                           つづく

 

今から、昨日産地直売で買ってきた南瓜に栗にさつまいも、林檎に梨、柿、新鮮野菜を盛り込んだ秋の晩ごはんを作ります

 

 

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夏の水辺と子供たち

2016年09月07日 | 旅行

八月のこと。 

炎天下の石段を下りていくと、ふいにひんやりした水気に包まれた。 そこから先は、すれ違う人みんなが蒸し暑さから解放され、水と緑に溶け合ってイキイキして見える。 

静岡県伊豆に何度来ただろう。 もう数えきれないけれど、先月下田からの帰り道に初めて「浄蓮の滝」の道路標識を目に留め、涼を求めてふらりと立ち寄ってみた。 そのおかげか、予想以上のオアシスぶりに体中がほろほろ。

 

モンシロチョウの舞うわさび田に沿って歩いていくと、渓流で鮎を釣っている女の子の白い帽子に大きなトンボが着地した。 コサージュみたいで目を離せないでいると、それはふっと飛び上がって、わたしの前の低い塀の上にはらりと止まった。 思わず息をひそめる。 しばし羽を上下させてから、彼はまたふいに川面に向かう風に乗っていった。

 

 滝も川も入れたくて斜めになってしまったから・・・ちょっとを首を左に傾げてみて

 

 

 辺りには、さわさわさわ~っと水の精が飛び交っている気配 

 

 

こちらはお盆前半に泊まった下田東急ホテルのプール。 ここを抜け、さらに石段を下りると海水浴場 水から上がると露天風呂で温まれるのが海外リゾートにない落ち着き。 

夜はライブ演奏で南国ムードのガーデンバーベキュウ ランチは(泊まってる人はみんな泳ぎに行ってるようで)わたしたちの他二組の空いているレストランで海を眺めながら。 窓の下のプールへ続く木陰を、紺色の水着の女の子が浮き輪を抱えて駆けていく。 

国内の海辺では、沖縄の日航アリビラやJALプライベートリゾートオクマでも同じように過ごした。 少し違うのは、沖縄は九月の下旬でもかんかん照りで、海底に影を連れた熱帯魚と一緒に泳いだこと、滝まで歩く森の植物たちがジャングルのそれのようで、もう一回り南国情緒に満ちていたこと

両親の若い頃は下田にも熱帯魚が見られたという。 今年のビーチの印象的な色彩は、地元の元気な男の子たちやゴールデンレトリバーの上げる水しぶき、入り口に「水着で入れます。 カレー ラーメン ナポリタン」と手書き看板の立てられた海の家っぽい喫茶店と、どこか馴染み深い夏休みの風景だった

 

だけど、あの時沖縄のホテルを出て海岸通りやフクギの並木道、ひまわり畑をサイクリングしていると、すれ違うランドセルの子供たちが「こんにちは~!」と人懐っこい笑顔を向けてくれた。 その、強烈な陽射しに負けない精気は、下田の子供たちと変わらない瑞々しさだった。

 

  

 

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