むすんで ひらいて

すべてが帰着するのは、ホッとするところ
ありのままを見て、気分よくいるために

夏の水辺と子供たち

2016年09月07日 | 旅行

八月のこと。 

炎天下の石段を下りていくと、ふいにひんやりした水気に包まれた。 そこから先は、すれ違う人みんなが蒸し暑さから解放され、水と緑に溶け合ってイキイキして見える。 

静岡県伊豆に何度来ただろう。 もう数えきれないけれど、先月下田からの帰り道に初めて「浄蓮の滝」の道路標識を目に留め、涼を求めてふらりと立ち寄ってみた。 そのおかげか、予想以上のオアシスぶりに体中がほろほろ。

 

モンシロチョウの舞うわさび田に沿って歩いていくと、渓流で鮎を釣っている女の子の白い帽子に大きなトンボが着地した。 コサージュみたいで目を離せないでいると、それはふっと飛び上がって、わたしの前の低い塀の上にはらりと止まった。 思わず息をひそめる。 しばし羽を上下させてから、彼はまたふいに川面に向かう風に乗っていった。

 

 滝も川も入れたくて斜めになってしまったから・・・ちょっとを首を左に傾げてみて

 

 

 辺りには、さわさわさわ~っと水の精が飛び交っている気配 

 

 

こちらはお盆前半に泊まった下田東急ホテルのプール。 ここを抜け、さらに石段を下りると海水浴場 水から上がると露天風呂で温まれるのが海外リゾートにない落ち着き。 

夜はライブ演奏で南国ムードのガーデンバーベキュウ ランチは(泊まってる人はみんな泳ぎに行ってるようで)わたしたちの他二組の空いているレストランで海を眺めながら。 窓の下のプールへ続く木陰を、紺色の水着の女の子が浮き輪を抱えて駆けていく。 

国内の海辺では、沖縄の日航アリビラやJALプライベートリゾートオクマでも同じように過ごした。 少し違うのは、沖縄は九月の下旬でもかんかん照りで、海底に影を連れた熱帯魚と一緒に泳いだこと、滝まで歩く森の植物たちがジャングルのそれのようで、もう一回り南国情緒に満ちていたこと

両親の若い頃は下田にも熱帯魚が見られたという。 今年のビーチの印象的な色彩は、地元の元気な男の子たちやゴールデンレトリバーの上げる水しぶき、入り口に「水着で入れます。 カレー ラーメン ナポリタン」と手書き看板の立てられた海の家っぽい喫茶店と、どこか馴染み深い夏休みの風景だった

 

だけど、あの時沖縄のホテルを出て海岸通りやフクギの並木道、ひまわり畑をサイクリングしていると、すれ違うランドセルの子供たちが「こんにちは~!」と人懐っこい笑顔を向けてくれた。 その、強烈な陽射しに負けない精気は、下田の子供たちと変わらない瑞々しさだった。

 

  

 

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