むすんで ひらいて

すべてが帰着するのは、ホッとするところ
ありのままを見て、気分よくいるために

ナポリで待ち合わせ

2016年02月24日 | 旅行

海と山と川を越えて行った先にも、太陽と月と人の灯す光があります

 

遠くで知ってるものを見つけるとなんだか安らぎ、知ってるものを遠のいて観るとふっとまた愛しくなる。

今回、そんな懐かしさと待ち合わせたのは・・・イタリア、ナポリの街角です。

 

 

 

 

午前中、静かな通りで目を引かれたカラフルな野菜たち。

思わず近づいていくと、八百屋さんの子が手に持っていたものを奥のお父さんらしき人にささっと預け、いそいそとポーズをとってくれました。

 

その先の海辺の道をお散歩中のご一家、おっとりした雰囲気が素敵でした

 

よく行く近所の窯焼きピザ店で、メニューの上一面にナポリのサンタルチア港とベスビオ山の風景写真が載っていて、何度も開いているうちに本当にここでピザを食べたくなりました 

その時、写真の中で気になっていた建物はホテルだとわかり、さっそく予約をとったのが、この中央に写る Grand Hotel Santa Lucia でした。

 

お部屋の窓を開けると、卵城と呼ばれるお城。 

下調べをしていなかったので、突然時間もさかのぼってしまったような不思議な気分になりました。

 

 

下りて行って要塞越しに見上げたら、いつもより高いところにあるみたいな半月

 

 

日が傾くと、集まってきた人びとは、堤防に腰かけたりもたれたりしながらサンセットをたのしみました。

それから、明かりがゆっくりと街灯に受け渡されていきました。 

 

 

その頃、店頭では夕食の準備が着々と整えられていて・・・

 

 

暗がりを歩き出してほどなく、外までギターの音と人の熱気がこぼれている小さなレストランに行き当たったので、ドアを開けてみました。

 

 

 

                           かうんせりんぐ かふぇ さやん     http://さやん.com/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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渋い立春とポジターノ

2016年02月04日 | 旅行

2月4日、立春。 これからは、だんだん寒さがやわらいでいきますね

春めいてきた陽ざしを受けて庭の紅梅が咲き、コロコロかわいらしい小鳥たちが枝のあちこちにとまっているので、めじろかな。と思ったら、スズメでした。

みんな羽づくろいしながら、花に囲まれてたのしそうです

 

この肌寒くもほのかな温もりをはらんだ空気は、外国を歩きながら感じることもありました。

カレンダーのカラフルな写真に惹かれて行ったイタリアのポジターノでは。。

 

上着を一枚羽織ってちょうどいいくらいの薄曇りの午後、海辺の遊歩道で気になる扉を見つけました。

手を触れたら異界につながりそうな気配でした。

 

 

 

 

この崖の上に住んでいるお兄さんが、浜辺でボートの修理をしていました。側にいるのは・・・

 

一見強面だけど、クンクン鼻をすり寄せてくる人懐っこい外犬さん

 

 

海を眺めてカプチーノでひと休み。

 

カフェの前には、梅雨のあじさいのように映えるセニョール

 

かわいい木のおもちゃを作っている彼は、笑顔もチャーミング!

 

 

階段の続く路地を上がり、ショーウインドーの鮮やかな色彩に引き寄せられたお店でワンピースを新調し街を見渡すバス停に戻って滞在先のソレント行きを待ちました。 ところが、気の向くままのひとり旅だったので、すっかり暗くなってしまうと、隣のベンチで話す二人の女の子の声が心のよすがになってくるのでした

すぐ前の崖沿いの道を時々乗用車が通り過ぎ、ようやくカーブの向こうからお目当てのバスが ― まるでねこバスのような光を射して ― 現れた時には、何とも言えない安堵感で即座に立ち上がりました。

車窓は闇に沈み、蛍光灯に浮かぶガランとした車内には、さっきおしゃべりをしていた女の子の背中と一つに結わえた金髪が、曲がりくねった道に合わせて揺れていました。 今二人は前後の席で、黙ってバックパックを抱えています。

 

少し道幅が広がったような気がして、遠くに街の明かりがちらほら見え始めると、それは緑の葉に照り返された二月の陽光さながらでした。

  

 

 

 

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