おげんきですか。
気持ちのいい新緑の季節ですね。
わたしは今、人生の激動期というか、おどろくこと、幸せを実感すること、
ほんとうにたくさんのことと向き合っていて、それらをひとつひとつ越えていくのに精一杯です。
いつかこの経験を実にして、少しでも周りの人の力になれたらと思っています。
そして表現できる余裕を持てたら、また何かを物語りたいと思います。
しばらく空けてしまっていますが、訪ねてくださってありがとうございます。
書いていない時でも、読んでいただいた方と心のどこかでつながっていることは
いつも気にかけています。
たのしく、しあわせな時を過ごしていてください。
また
先日歩いた長野県白馬、姫川源流のフクジュソウ(福寿草)
ふつうに、しあわせ
買ってきたみたらし団子に網の焼き目がついてるのを見てそう思った
毎週木曜日の習い事の先生が、家に来るたび手作りの
あんぱんやウインナーパン、蓬おはぎやマンゴーケーキなんかを持ってきてくださるので、
わたしも作り方をおそわってラムレーズンケーキを焼き、友達の家を訪ねる時の手土産にした
昨日はお布団をベランダいっぱいに干していたら、お隣の奥さんが
蜜柑農家に嫁いだ友達からたくさんもらったから。と、ぷっくり大きな蜜柑をおすそ分けしてくれた
来年引っ越すことになるかもと話したら、何度かありがとうねと言われ
そうか、わたしの生まれた年に両親もお隣さんもここへ越してきて
わたしにとっては海外にいる時も東京にいる時も、いつも最後に帰ってくる場所だったなと想い返した
生きるって出会いと別れとわかっていても、愛着を持ったものから離れるのはいつも切ないな
部屋に戻ってきてから、なんだか急に涙が出そうになったので
そわそわ階段を上って父の使っていた衣類を片づけて、パタパタお布団をはたいた
終わりがあるから尊さに気づく
今年もあと2週間ばかり
ささやかな、おいしいやりとりを続けていこうっと
バリ島に住む友人のヴィラに滞在したのは2年8か月ぶりだった
部屋には友人の描いた絵が飾られたり、窓に網戸が取り付けられたりして前より快適になり、
チェコやオーストラリアからの長期滞在者たちが寛いで暮らしていた
耳と笑顔の大きな白い犬プトゥ、風のように動く猫のプスパ、顔なじみの人たちとの懐かしい再会、そして変わらない風景
一方で、17年前から15回ほど行き来してきた思い出の場所に新しいお店やホテルが建ち、初めて知り合う人たちもいて、
離れている間に流れていたもう一つの時間とつながる想いがした
昨日、幼稚園から子供を連れて帰る途中の友達から電話をもらった
「わたしも代わって」と受話器の向こうで話し始めた女の子は、
「明日クッキー焼くから家に遊びに来たら
おもちゃもたくさんあるよ
電車にいくつ乗ったらこられる?
虫が入ってくるからドアは閉めとくけど
鍵は開けとくから」
と、ちいさなしっとりした声で言った
わたしは先週父の一周忌を終えたところで、
それまで父から遠ざかっていくように感じていた時間が
つかの間の一年を境に、また会える時へ少しだけ向きを変えた気がした
閉まっているドアに鍵がかかっていないことを知らされたみたいに
バリの一日は以前の滞在と同じく鶏の目覚ましで始まった
体調をくずした一日を除いて友人と朝、旅行者や海外からの移住者と気さくにおしゃべりできるカフェに出かけた
いくつかのメニューを試してお気に入りになったのはフラットホワイトという珈琲
父母、息子さん三人で営む屋台は、彼らの調和した動きが心地よく、テーブルはいつ行ってもほぼ満席だった
夕食時、野菜炒めと炒めご飯にしようと考えながら、屋台の集まる市場に入った