比企の丘

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信州・・・祢津の・・・西宮歌舞伎舞台を見た

2011-12-14 | 信濃の国は 上田・佐久・東信濃
11月27日、信州の初冬、上信国境の湯の丸山から西に下った山麓、東御市祢津(ねづ)の健事神社に行きました。

「健事神社」・・・縁起書がありませんので確かなことは定かではありません。
「御柱」が立てられています。諏訪神社系でしょうか。

境内に祢津西宮歌舞伎舞台(県指定有形民族文化財)・・・1816年建造。寄せ棟萱葺(現在はトタン葺)、回し舞台のある舞台では日本で最も古いものといわれます。間口8間、奥行き4間半、4間×1間下屋つき。
舞台両袖に高座、下座。回り舞台、セリ分け、セリ上がりなど高度な舞台装置がありますが非公開で見ることができません。

桟敷は境内の路面、舞台面まで2、64尺、建屋後方が低くなっていて(崖造り)、舞台から奈落まで7尺。

江戸時代、農村歌舞伎、農村人形浄瑠璃などが盛んでした。何しろ新聞、テレビもない時代です。パチンコ、カラオケ屋さんもありません。人々は自分たちで娯楽を作っていたのです。
素人歌舞伎、地芝居、村芝居とも呼ばれ江戸時代から明治、大正、昭和の初期まではさかんに行われていたようです。
現在、全国各地に残存する農村歌舞伎は曳山歌舞伎、子供歌舞伎も含め30数箇所。
長野県ではここ祢津の東宮歌舞伎、南信州の大鹿歌舞伎、下条歌舞伎の3箇所。
残念ながらここ西宮では歌舞伎は行われていません。
※写真は境内の説明板にあったもの。

ここ祢津は平安時代末期、新張(みはり)牧を支配していた祢津氏の本拠地、健事神社の背後に標高830mの山城の祢津城があります。時間がなく行きませんでしたがいつか行こうと思います。

同じ祢津地区にある東宮歌舞伎舞台を見に行きます。


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