比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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草原の国モンゴル紀行⑳・・・ウランバートル・・・チンギス・ハーン広場で・・・近代から現代へ・・・この国のかたち

2018-11-09 | 道をゆく 台湾・中国・モンゴル
地球を歩く旅人・・・彩風人の写真帳

モンゴルの旅・・・首都ウランバートル(赤い英雄)・・・人口130万人(モンゴル国の人口300万人)。

明7月11日はモンゴル夏の祭典「ナーダム」です。
ちなみに7月11日は革命記念日・・・1921年7月11日・・・モンゴルの支配者であった中国の清王朝が辛亥革命で滅亡後、あとを継いだ中華民国軍の進駐、ロシア革命で敗残し流れてきた白軍を人民義勇軍が駆逐してモンゴルが活仏ボクト・ハーンを立てて実質的に独立した日・・・です。

ウランバートルの中心、チンギス・ハーン広場・・・2017年7月10日・・・
モンゴル政府宮殿前でモンゴル国第五代大統領ハルトマーギーン・バトトルガ氏の就任祝賀式です。
2017年7月7日モンゴル国大統領選決戦投票で当選、野党民主党から出馬。モンゴル相撲、サンボ、柔道界で活躍、実業家。






※撮影日は2017年7月10日。

モンゴル国・・・近代から現代へ・・・100年の歴史

モンゴル国・・・12世紀の末までは中央アジアのチュルク高原といわれる草原に小さな部族が群居していました。そのすべての部族を統一したのがモンゴル部族の長テムジン、モンゴルという国家の誕生です。1206年モンゴル帝国の皇帝チンギス・ハーンになります。日本では鎌倉時代の初め。チュルク高原はモンゴル高原に。モンゴル帝国はさらにユーラシ大陸のほとんどを版図にして、中国に元王朝を建国。その元朝は衰退して1368年北モンゴルに撤退、17世紀初頭、中国東北部に住むツングース系の女真族が中国の明王朝を亡ぼして清王朝を1636年建国したとき清王朝の属国に。以後、清王朝が1911年辛亥革命で滅びるまで支配されます。
辛亥革命のあとは中華民国が当然のように権益を継いで軍を侵入させてきます。1917年ロシア革命、赤軍に追われた白軍の将軍が首都クーロンに侵入、中華民国軍を駆逐します。1921年ソ連軍の支援を得たモンゴル人民革命義勇軍を率いたスフバートルがクーロンに入城。白軍を駆逐。

1921年活仏ボクトハン元首の君主制人民共和国建国、ボドー総理大臣、副総理ゲンサン。
1922年クーデター発生、ボドー処刑。
1923年スフバートル急死。
1924年活仏ボクトハン死去。モンゴル人民共和国に。クーロンがウランバートルに改称。ダンサン逮捕、処刑。書記長にゲンデン。
1936年ゲンデン逮捕、書記長アマルに。1937年ゲンデン処刑。
1939年アマル逮捕、処刑、チョイバルサンの独裁体制はじまる。
1952年チョイバルサン死去。
1953年ソ連最高指導者スターリン死去。ソ連第一書記フルシチョフに、スターリン批判、柔軟路線に。
1952年~1984年ツェンデンバルが独裁政治を継ぐ。
1962年チンギス・ハーン生誕800年祭を企画、フルシチョフの逆鱗に触れ挫折。
※革命、独立のあと粛清の嵐が吹きまくります。革命の指導者をはじめ数万人が粛清されました。革命の指導者の中でチョイバルサンだけが残ります。裏で何があったのでしょうか。
1972年日本・モンゴル国交開始。

1980年代ソビエトで雪融け、ペレストロイカ、情報公開はじまる。
1984年ツェンデンバル書記長解任.一党独裁体制緩む。
1990年一党独裁廃棄。複数政党による国家大ホラル選挙。国家大ホラルが大統領選出、一院制国家大ホラルと大統領制に。スターリン像撤去。モンゴル駐在13万人のソ連軍撤退。、
1991年ソ連邦崩壊。
1992年国名をモンゴル国に国名改称。新憲法発布。
2006年チンギス・ハーン建国800年祭。
2012年レーニン像撤去。
※第二の革命です。無血革命でした。

2017モンゴル紀行・・・旅人から見たモンゴルの風景
はこれでオワリです。
モンゴル国を①から⑳にわたって写真とキャプションで綴るブログ紀行を楽しみました。
長々と付き合ってくださった方にお礼申しあげます。

↓の本はキャプションのネタ本です。
★「地球の歩き方」(ダイアモンド社)
★金岡秀郎著「モンゴルは面白い」(トラベルジャーナル 1993年刊)
★堺屋太一「堺屋太一が解くチンギス・ハンの世界」(講談社 2006年刊)
★山元泰正著「大いなるモンゴル」(明石書店 2007年刊)
★井上 靖著「蒼き狼」(新潮文庫 1964年刊
★司馬遼太郎著「街道をゆく モンゴル紀行」(朝日文庫 1978年刊
★司馬遼太郎著「草原の記」(新潮社 1992年刊
★B・ツェベクマ著 鯉渕信一 構成・翻訳「星の草原に帰らん」(日本放送出版協会 1999年刊


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