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沖縄戦・・・集団自決・・・教科書改定

2007-11-03 | 語り継ぐ責任 沖縄のこと
太平洋戦争の最後の地上戦といわれる沖縄戦において起きた住民の集団自決。

このことを記述した高校日本史の教科書検定問題で、検定意見が付いて記述を修正・削除した教科書会社のうち2社が11月1日再修正を申請、さらに11月2日2社が申請しました。


<教科書検定問題>沖縄戦の集団自決めぐり2社が訂正申請 11月1日毎日新聞
沖縄戦「集団自決」の訂正、さらに教科書2社が申請 11月2日 読売新聞

写真は沖縄戦の最初の上陸地点「慶良間諸島」米軍の上陸場面です。渡嘉敷島の非戦闘員の犠牲者は368人(内329人集団自決)といわれ、慶良間諸島全体では集団自決は700人余といわれています。集団自決は米軍の沖縄本島上陸によりさらに伊江島、読谷村、うるま市、沖縄市、糸満市、玉城村と続きます。

圧倒的な兵力と火力の米軍。
多勢に無勢です。
火炎放射器、サンゴ礁の洞窟にひそむ人間用の焼却器。
TVゲームではありません。

「沖縄の集団自決」を巡る教科書の改訂に関する検定意見、このことがあきらかになったのは3月30日です。奇しくもその2日後が沖縄本島上陸の日です。
6月23日は沖縄戦の事実上の終結の日、沖縄県民「慰霊の日」です。その前日22日沖縄県議会は高校生の教科書の検定で「沖縄戦の際に日本軍が住民に集団自決を強制したと取れる記述を削除した問題でその撤回を求める意見書の提案を全会一致で可決しました。

9月29日沖縄宜野湾市海浜公園で行われた沖縄戦における住民の集団自決の歴史教科書からの削除の撤回を求める集会が行われました。集会の参加者数について話題になっています。わたしはこのことについては見てきたわけではないのでわかりませんし主題と方向が違うので語れません。

歴史教科書の記述についてテレビからの写しです。上段が改定前、中段が検定意見による改定、下段が今回の修正申請のものらしいです。
たいした違いはないように見えますが中段の記述には「主語」がありません。「○○が・・・・して」の「○○・・」が抜けているのです。これは文章作成作業でもっともいけないといわれることです。「○○・・・」をあいまいにしたいのか、時の為政者によって解釈自由にしたいのかはわかりません。
真実はわたしにはわかりません。語る資格もありません。真実を見た人もわずかです。その場にいた人もいろいろな立場で語っているでしょう。
このことについてはいろいろな書物がありますが全部読んだわけではありません。
Wikipediaでは「集団自決」を
  軍の強制とする意見、強制としない意見が併記されています。

「日本軍によって」という記述は「日本人にとってツライ」ことです。ですがヤマトンチュウのわたしがあれこれ言うのは死者に対する冒涜です。これについての過去の拙ブログを見ていただければと思います。
3/26 沖縄戦・慶良間諸島
4/01 沖縄戦・・米軍上陸・・集団自決
6/23 沖縄戦終結・・慰霊の日

「政治」が「歴史」を変えてはいけません。その通りです。検定による改定も沖縄の人の声による申請も「政治」かもしれません。かつては足利尊氏も逆賊でした。為政者によって歴史が書き換えられるということは常識です。国民の声がチェックになるということは素晴らしいことなのです。
ウチナワンチュウのオジイやオバアがウソをついてるとは思いたくありません。

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