比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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わが懐旧のふるさとの駅・・・秘境「伊那田島駅」・・・過疎村の駅ではなく駅が過疎地にあるのです

2018-08-27 | 鉄道と駅 甲信越編
JR飯田線・・・「伊那田島駅」・・・1日の乗客数、2007年27人、2015年7人・・・秘境駅…長野県上伊那郡中川村、わたしのふるさとの村の駅。1920年伊那電気鉄道の停留所駅として開業、国鉄、JRに。発券を民家に業務委託していたが、いまは無人駅。


8月26日(日)午前10:00~テレビ朝日放映の《旅サンデー・・・183村秘境旅こんな田舎がアルか否か」》に「伊那田島駅」が登場しました。
旅レポーターの篠山輝信が駅から周囲2㎞圏内には集落は無いという秘境駅で、乗降客と触れあったり、村を紹介したりしてくれました。

天竜川の河岸段丘の上に・・・中央が駅(海抜630m)、天竜川沿いの集落は段丘を3段下った海抜450~500m。
ロケの日は、上り18本、下り18本、合わせて列車本数36本、本数から言えば過疎鉄道路線ではありませんが、乗降客数合わせて14人。

人里離れた秘境駅、村の人は隔絶された世界に住んでるように思えますがそんなことはありません。
田舎ではマイカーが1世帯に2~3台が普通の時代。コミュニティーバスも4つのJR駅に通じています。



この村は人口4917人、過疎の村ではありません。駅が過疎地にあるのです。その理由は明治大正の時代に村の中心に鉄道を施設することを宏大な小作地を持った地主が許さなかったといわれます。誘致運動の逆です。こういう話しは全国どこでもあったそうです。ここがそういう理由かはわかりません。河岸段丘の台地上は私有の山林。水利のないところですから畑地が拡がっています。インフラを整備して集落地が宏がったということはありませんでした。


篠山輝信君は集落を訪ねて山を下ります・・・10分・・・20分・・・ようやく家が見えてきます。標高差約150m、下りで20分、登りでは30分かかります。


高校時代3年間登り降りした道です、いまは舗装された2車線の道ですが、あのころはひたすらに急勾配を直登する狭い道、冬はアイスバーンに。




長野県上伊那郡中川村。天竜川を中に挟んで東と西に、それで中川村。わかりやすい。写真は駅を下った中川村の西の地籍。下に天竜川、中央の上から左に前沢川が流れて天竜川に合流します。写真を見れば秘境駅を抱える過疎の村ではありません。「日本で最も美しい村連合」に加盟しています。
写真のスーパーの文字のあたり、天竜川の曲流地点に沿って、江戸時代の1750年から1805年にかけて大地主松村家が私財を投じ三代かけて建設した180mの堤防がありました。のちの世に名付けられて「理兵衛堤防」。石高1000石の村に変わったそうです。いまは近代堤防が築かれていますが歴史的土木遺産として村の有形文化財に指定、一部が移築されモニュメントになっています。
写真で153号線の文字のあたり、律令時代の古東山道の「賢錐の宿駅」があったといわれますが、それを比定するものは何一つありません。



木曽山系の南駒ヶ岳、空木岳、赤石山系の赤石岳、荒川岳、塩見岳の眺望は絶品です。全国から写真愛好家が集まるとか。
こんな田舎がアルか否か」なんていわれていますが、私にとって誇りに思う村です。

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6 コメント

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田舎無き人…!❓ (縄文人)
2018-08-28 06:04:14

≫「伊那田島駅」・・・1日の乗客数、2007年27人、2015年7人・・・秘境駅…長野県上伊那郡中川村、わたしのふるさとの村の駅。

いやいやぜいたくを言ったらお終いさ!!
電車が走っているのですからご立派。
わが故郷は、電車もネー。信号もねぇ、TVもねぇ・・・でした。(小学生頃)
電車が珍しくて見に行ったのは、小学校6年生だべさ~…。それまで電車なんちゅうもんは、知らなかった。

秘境と言っても、この秘境の問題点は、
駅があって、電車に乗る、降りる人に目線を合わせているだけのことでしょう。

故郷の山に向かいて言うことなし・・・・・。
≫「こんな田舎がアルか否か」なんていわれていますが、私にとって誇りに思う村です。

比企野さん、故郷無き人の方が、よほど寂しいでしょう!!と反論してみたら。
東京生まれの人が、夏休みに、≪故郷無く、故郷へ帰れる人は良いなぁ~と≫言ったそうです。

縄文人もイナカッペ―です。

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サバイバル番組 (もののはじめのiina)
2018-08-28 10:36:27
さいきんは、 (ヒキノ)さんが採り上げた手のサバイバル取材番組が多いですね。相手次第ですから先が読めない面白さがあります。

「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」でも「あなたはナゼ秘境駅に来たんですか?」コーナーがあります。
日本各地の秘境駅に出向き、生活利用者を探すものですから一時下車の人は対象外です。そのため、何日間も現れるまで待機しなければなりません。

ラジオパーソナリティとして活躍してマルチタレントになった「伊奈かっぺい」氏が、こんなことを申してました。
青森で東京宛に宅急便を送ろうと、「都会宛」がないので探すと「地方宛」で受け付けますといわれて溜飲を下げたと笑いをとってました。


> トラックバック・・・TB欄にタイトルが表示され、テンプレのサイドバーにも表示され、他の人にも見てもらえる。閲覧の輪が広がる。イイ仕組みだったのでが・・・ザンネンです。
トラックバックは管理会社に負荷がかかるのと悪用する者が多発したため廃止したようです。他では、まだ運用しているブログがあります。

 きのうの拙宅ブログのとおり、 iinaの当該ブログ記事のアドレスをコメント上のURLに置きました。

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Unknown (ころん)
2018-08-28 17:55:42
旅レポーターの篠山輝信 放映みました、
自然が生かされたなんて綺麗なところでしょうと思いました。
先任の知恵の結集ですね。

特徴がって全国から 海外から観光客が増えるのではありませんか?
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ふるさと (縄文人ンさんへ・・・)
2018-08-28 20:23:48
下の写真、病院,スーパーなんてなっかたけど山や川は変わっていません。小学校まで1㎞、学友90人、中学まで同じ顔、高校はこの駅まで20分、ボウ葉の下駄で駆け上がりました。
埼玉県で駅のない村に初めて住みました。

縄文人さんのような田舎のある人なら、この雰囲気すぐわかると思います。
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伊那田島駅 (もののはじめのiinaさんへ・・・)
2018-08-28 20:36:14
「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」でも取り上げられました。
村でいちばん大きな家…敷地1000坪、208年前の家、建坪100坪、山林40000坪、iinaさんの取り上げた平安時代の武士、源氏の庶流のまた庶流?保元物語に出てくる一族の分流?
村の外れに駅がある、日本中よくあることです。村を通さなかった例もあります。
無人駅、中央アルプス、赤蕎麦・・・日本中からカメラマンが来たそうです。赤蕎麦は2年前に財政的なことでイベント中止になり、いまはビニールハウスになっています。
いまが高速道で東京、名古屋に日帰りで行ける時代です。
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日本で最も美しい村連合・・・加盟の村 (ころんさんへ・・・)
2018-08-28 20:44:28
不便な場所に駅がありますが、いまは車社会なので、全然問題になりません。
キレイなダムがあって、見晴胃のイイ山の展望台があって素晴らしい村です。

コメントありがとうございました。
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