いよいよ「燕岳」です。少しずつ記事を作っていきます。
【5/19(日)更新しました。】
【5/21(火)更新しました。】
【5/22(水)更新しました。】
【5/27(月)更新しました。】
【5/28(火)更新しました。】
【5/31(金)更新しました。(最終)】
「爺(その14)」→「ババ平(その15)」で、爺もババも疲れたので、そろそろ休憩して「座ろう(swallow)」ということになりました。で、その16では「燕岳」です。
bleedingheart様、こんなこじつけでご容赦くださいませ。
何度登ってもワクワクする山です。魅力オンパレードですね。
【1】アクセスの魅力
前にも紹介しましたが、長野道の梓川SAから燕山荘が確認できます。燕山荘までの距離は約25Km。まずは、ここで最初のご挨拶です。これが見えるときは、大体好天で登れますね。
「安曇野スイス村」からだと燕山荘までの距離は約19.9Km。かなり鮮明に確認できます。
中房林道は、かなり走りにくい道ですが、林道を満喫できます。猿によく出会いますね。
中房林道にはニホンカモシカもいるんですよ。ニホンカモシカは、大体同じ場所に休憩するので、それを知っていれば出会える確率が高いですね。道路のすぐ近くの暗がりの見えにくいところによく座り込んで休んでいます。この時は、親子連れで林道を歩いていました。
【2】登山道の魅力
決して楽な登山道ではありません。登山口をスタートして数十m進むといきなりの急な石畳っぽい登り。なんといっても「北アルプス三大急登」です。でも、それを登っていること自体が楽しさの一つです。毎年、夏山のスタートは燕岳。6月の残雪期に登ります。でも、急登を登り始めてすぐに「なんで来ちまったんだ~」と後悔します。なのに、山行が終わるといいことばかりが頭に焼き付いてしまいます。麻薬です。
中房の登山口。みんな準備運動なんかしてて、「俺も行くぞ!」って気になります。アドレナリンがバンバン出てくるいい登山口です。駐車場からここまでの車道が意外とつらいですけど。
ちなみに2005年には、まだ売店はありませんでした。シンプルな登山口でした。
高低図を作って他の登山道と比べてみました。なるほど、距離は短いけど、「スタート直後にすぐ急登」ですね。ここのおおきな特徴でもあり、それが魅力だととらえることにしましょう。特に苦しいのは「第三ベンチ~富士見ベンチ」だと思いませんか?
登山道途中のオアシス合戦小屋ですね。ここで約7割登った感じです。手前の「小屋まであと7分」って表示、実にうれしいですよね。休憩専用の小屋ってのは、珍しい気がします。一度に開けた感じで、空が広く感じる場所です。大体、缶コーヒーで一服ですね。
残雪の時期はこんな感じ。
初めて槍がちらりと見える場所です。合戦小屋を出発してから「右カーブ→左カーブ→右カーブ」で、3つ目の右カーブで、左側の木立の隙間をよく見ると槍の穂先がぴょこんと見えますよ。5つ目の右カーブだったかもしれません。「久しぶり~」って感じです。
アップで。
一挙に開ける「合戦沢ノ頭」です。登山の大きなお目当て3つが確認できますね。正面に燕山荘、右に燕岳山頂、そして左に槍ヶ岳。この3つともが見えれば、大満足です。
槍ヶ岳が鞍部からはっきり見えます。北鎌尾根も姿を現し、独標が確認できます。
見えないときももちろんあります。
初冬ならこんな感じです。
この道標が曲者。どうしてもまず目に付くのが上の大きな道標。①の残りの距離2.3km。そして、②の歩いて来た距離4.2km。「え~、まだ半分くらい残ってる~!」とがっかり。その後、下の小さな道標に目が。③の燕山荘までの距離1.3kmを見て「おっ、残りは1/3以下だ!」と励みに。登るたび、毎回この繰り返し。各休憩所でも「燕岳まで」「燕山荘まで」の表示がいろいろあり、動揺させてくれます。でもこれも楽しみの一つです。
こんな表示ならいいのかな?
合戦沢ノ頭からは、両側が開けた稜線歩き。なんといっても楽しめるのが左にちらちら姿を現す槍ヶ岳ですね。大喰岳、中岳、南岳、大キレットなどが姿を見せ始めます。穂高も見えるようになってきます。
目標とする燕山荘。見えてからが長~いのですが、進むにつれて少しずつ大きく見えてくるのが励みになります。
雪のある時期は、斜面が美しいですよ。葉が少ない分、幹や枝の色が際立って、それが美しい景観になります。夏とは違うしっとりとした美しさです。北欧風?
右に、餓鬼岳などを見ながら歩くのですが、稜線から鹿島槍ヶ岳の姿が見えたらしめたもの。「もう少しで燕山荘到着だよ」の合図ですね。これまた楽しみの一つ。
いよいよ燕山荘に到着。テント場横の階段が楽しい! 疲れてきついのですが、到着の喜びが実感できます。テント場の人が「お疲れ様~」なんて声をかけてくれます。小屋前の広場からの温かい視線も感じられます。先達者の祝福を浴びながら、重い脚を引きずるようにテント場を通り過ぎて稜線に立った瞬間に「ドッカーン!」とでっかい槍ヶ岳の姿が、裏銀座の山並みが目に飛び込んできます。「ひえ~、嘘だろ、なにこれ~」って感じですね。この瞬間の感覚、登った人は、わかりますよね。
【3】燕岳から見る燕岳の魅力
変な小見出しですが、これでいいんです。
槍ヶ岳や剣岳は、ほかの山から見ても、カッコイイ魅力的な形をしていますよね。常念岳は、麓から見ても実にきれいな三角錐のいい形をしています。
燕岳は?というと、麓から見ると山というよりは、山と山をつなぐ水平な稜線に「コブ」って感じです。他の山から見ても山って感じはあまりありません。小さな突起って感じかな?
なのにですよ、いざ燕岳に登って、燕山荘や山頂に向かう稜線から眺める山頂付近の景観は、実に美しいじゃないですか。不思議な形の花崗岩・白砂・緑の這い松が織りなす自然の造形美。
そうです。燕岳は、燕岳に実際に登って、近くから眺めない限りあの景観を味わえない山なのです。これこそ燕岳の大きな魅力だと思うんです。
では、「燕岳(付近?)から見る燕岳」の魅力をご覧くださいな。
山頂に向かう稜線からです。
さらに近づくと、違って見えます。
最後の急な登りに差し掛かると、真下から見上げる角度でこんな感じに。
燕山荘から。玄関を出たら5秒でこの景色。
燕山荘から。このアングル、結構好きです。
超お気に入りの一枚。虹が出たから?それもあるんですが、さらに「人」です。左で撮影してる人が燕山荘オーナーの赤沼さんなんですよ。いいシーンだと思いませんか?
立山・剣が背後に見える位置から撮影。
初冬は、こんな感じです。緑がやや茶色っぽくて、少しカサカサした感じの燕岳になります。「北アルプスの女王」が熟女になったような・・・。
裏の高台からだと、燕山荘と燕岳のコラボシーンになります。
小屋の裏口側に行くと、燕山荘を見上げながら燕岳を眺めるアングルに。
霞がかかった燕岳。手前の稜線には滝雲が流れています。
雲がかかって、緑がより鮮やかに。
この朝のピンクはすごかった。30回ほど登ったけど、この時だけです。
大天井岳に向かって少し歩くと、燕岳はこんな風に見えるんです。
さらに歩くと、また違って見えます。
【4】燕岳から見る槍ヶ岳の魅力
燕岳山頂から槍ヶ岳山頂までの距離が9.3km。10km以内の距離の山って、眺めた時に「景色の主役になれる」って感じがするんですよ。
で、奥穂高山頂までの距離が14.3km。15km前後の距離の山って「そこそこ見えた」って感じがするんですよ。
それより遠くなると、「とにかく見えた」ってことを楽しめる気がするんですよ。
だから、燕岳からは「主役の槍ヶ岳」「後方の脇役の穂高連峰」って組み合わせを楽しめて、そのまま目線を右方向に移動していくと笠、双六、三俣蓮華・・・裏銀座、立山、剣、そしてすぐ近くに燕、さらに後立山、はるか遠方には白馬岳。これらすべてがうまくミックスして槍ヶ岳の姿を引き立ててくれている気がします。
見える角度もいいですよね。「ななめ45°から」って感じなので、北鎌尾根も立体的に見えるし、小槍も見えるしで、立体的に槍ヶ岳が眺められる気がします。
そんな槍ヶ岳をご覧ください。
初めて燕に登った時に出会った景色です。湯俣側一面が濃い雲海。衝撃的でした。鳥肌が立ちました。この景色で山に、北アルプスにハマりました。撮影は、父親です。まだアナログの写真ですね。
主役の槍、脇役の穂高、そしてずらりと続く山 山 山・・・。
何でしょうね、この輝く緑。横に伸びる雲。笑っちゃう景観です。
ピンクの槍ヶ岳。雪の時期ならではの色です。
手前に白砂の稜線なんかを入れて遊んでみました。自然の額縁です。
よくあるパターンのアングルです。楽しい写真になりますね。
影絵のようなシルエットを楽しめます。横に伸びる雲が引き立ててくれます。
奇岩、雲、コマクサ、登山道が中心の槍ヶ岳から伸びてくるような・・・。
小屋泊の方も是非テント場から槍を眺めてください。燕山荘のすてきな玄関の景観とその横に位置する槍の景色が眺められますよ。
まさに「天空の城」ですね。さらに嘘みたいな青色の空。
よくぞこんな位置に虹が出てくれたものです。燕山荘から伸び裏銀座へと沈む虹。その中に槍ヶ岳。この日に登ってよかった~!
さらにこの後、追い打ちをかけるように、槍の右の雲は残ったままで裏銀座の雲が薄れて山が姿を現し、そこから伸びる虹は二重になり・・・。槍と燕の間に伸びる二重の虹です。
適度に雪が付くと、岩の凹凸が強調されて見ごたえあります。
這い松や岩の隙間から覗く槍ヶ岳。よ~く見ると、登山道が続く岩のてっぺんに猿がいるんですよ。アップで見てみてくださいな。
ねっ、確かに猿でしょ!前の記事でも紹介しましたよね。
小屋の裏手から見ると、周りの景色が槍をより引き立ててくれます。
【5】動植物の魅力
なんといっても、まずはコマクサですよね。山荘付近に普通に群落しているのが見られます。さらにすごいのが「異常なほどの群落」が見られる北燕岳付近です。山頂まではいく方が多いですが、コマクサ目当てならぜひとも北燕岳まで足を延ばしてみてください。すごい「人口密度」でしょ?
冬道の燕山荘手前で雷鳥に遭遇。困ったことに登山道のど真ん中から全く移動してくれません。「雷鳥を追い立てる」なんてできませんし・・・。15分くらい、雷鳥が移動してくれるのをひたすら待っていました。
燕山荘の「敷地内」にも現れますね。
すごい斜度の岩場に。50°位はあるかな?一緒に登った仲間がこわごわ覗いてみていました。
斜度を気にすることなく、タッタカと駆け下りていきました。
燕山荘の裏手でウサギに遭遇。燕山荘方面から飛ぶように駆け寄ってきました。
一瞬止まって、また駆け抜けていきました。ウサギを見たのは一度だけですね。
てなことで、ついに「燕岳の魅力」は閉店です。
ねっ、燕岳っていいでしょ?
【5/19(日)更新しました。】
【5/21(火)更新しました。】
【5/22(水)更新しました。】
【5/27(月)更新しました。】
【5/28(火)更新しました。】
【5/31(金)更新しました。(最終)】
「爺(その14)」→「ババ平(その15)」で、爺もババも疲れたので、そろそろ休憩して「座ろう(swallow)」ということになりました。で、その16では「燕岳」です。
bleedingheart様、こんなこじつけでご容赦くださいませ。
何度登ってもワクワクする山です。魅力オンパレードですね。
【1】アクセスの魅力
前にも紹介しましたが、長野道の梓川SAから燕山荘が確認できます。燕山荘までの距離は約25Km。まずは、ここで最初のご挨拶です。これが見えるときは、大体好天で登れますね。
「安曇野スイス村」からだと燕山荘までの距離は約19.9Km。かなり鮮明に確認できます。
中房林道は、かなり走りにくい道ですが、林道を満喫できます。猿によく出会いますね。
中房林道にはニホンカモシカもいるんですよ。ニホンカモシカは、大体同じ場所に休憩するので、それを知っていれば出会える確率が高いですね。道路のすぐ近くの暗がりの見えにくいところによく座り込んで休んでいます。この時は、親子連れで林道を歩いていました。
【2】登山道の魅力
決して楽な登山道ではありません。登山口をスタートして数十m進むといきなりの急な石畳っぽい登り。なんといっても「北アルプス三大急登」です。でも、それを登っていること自体が楽しさの一つです。毎年、夏山のスタートは燕岳。6月の残雪期に登ります。でも、急登を登り始めてすぐに「なんで来ちまったんだ~」と後悔します。なのに、山行が終わるといいことばかりが頭に焼き付いてしまいます。麻薬です。
中房の登山口。みんな準備運動なんかしてて、「俺も行くぞ!」って気になります。アドレナリンがバンバン出てくるいい登山口です。駐車場からここまでの車道が意外とつらいですけど。
ちなみに2005年には、まだ売店はありませんでした。シンプルな登山口でした。
高低図を作って他の登山道と比べてみました。なるほど、距離は短いけど、「スタート直後にすぐ急登」ですね。ここのおおきな特徴でもあり、それが魅力だととらえることにしましょう。特に苦しいのは「第三ベンチ~富士見ベンチ」だと思いませんか?
登山道途中のオアシス合戦小屋ですね。ここで約7割登った感じです。手前の「小屋まであと7分」って表示、実にうれしいですよね。休憩専用の小屋ってのは、珍しい気がします。一度に開けた感じで、空が広く感じる場所です。大体、缶コーヒーで一服ですね。
残雪の時期はこんな感じ。
初めて槍がちらりと見える場所です。合戦小屋を出発してから「右カーブ→左カーブ→右カーブ」で、3つ目の右カーブで、左側の木立の隙間をよく見ると槍の穂先がぴょこんと見えますよ。5つ目の右カーブだったかもしれません。「久しぶり~」って感じです。
アップで。
一挙に開ける「合戦沢ノ頭」です。登山の大きなお目当て3つが確認できますね。正面に燕山荘、右に燕岳山頂、そして左に槍ヶ岳。この3つともが見えれば、大満足です。
槍ヶ岳が鞍部からはっきり見えます。北鎌尾根も姿を現し、独標が確認できます。
見えないときももちろんあります。
初冬ならこんな感じです。
この道標が曲者。どうしてもまず目に付くのが上の大きな道標。①の残りの距離2.3km。そして、②の歩いて来た距離4.2km。「え~、まだ半分くらい残ってる~!」とがっかり。その後、下の小さな道標に目が。③の燕山荘までの距離1.3kmを見て「おっ、残りは1/3以下だ!」と励みに。登るたび、毎回この繰り返し。各休憩所でも「燕岳まで」「燕山荘まで」の表示がいろいろあり、動揺させてくれます。でもこれも楽しみの一つです。
こんな表示ならいいのかな?
合戦沢ノ頭からは、両側が開けた稜線歩き。なんといっても楽しめるのが左にちらちら姿を現す槍ヶ岳ですね。大喰岳、中岳、南岳、大キレットなどが姿を見せ始めます。穂高も見えるようになってきます。
目標とする燕山荘。見えてからが長~いのですが、進むにつれて少しずつ大きく見えてくるのが励みになります。
雪のある時期は、斜面が美しいですよ。葉が少ない分、幹や枝の色が際立って、それが美しい景観になります。夏とは違うしっとりとした美しさです。北欧風?
右に、餓鬼岳などを見ながら歩くのですが、稜線から鹿島槍ヶ岳の姿が見えたらしめたもの。「もう少しで燕山荘到着だよ」の合図ですね。これまた楽しみの一つ。
いよいよ燕山荘に到着。テント場横の階段が楽しい! 疲れてきついのですが、到着の喜びが実感できます。テント場の人が「お疲れ様~」なんて声をかけてくれます。小屋前の広場からの温かい視線も感じられます。先達者の祝福を浴びながら、重い脚を引きずるようにテント場を通り過ぎて稜線に立った瞬間に「ドッカーン!」とでっかい槍ヶ岳の姿が、裏銀座の山並みが目に飛び込んできます。「ひえ~、嘘だろ、なにこれ~」って感じですね。この瞬間の感覚、登った人は、わかりますよね。
【3】燕岳から見る燕岳の魅力
変な小見出しですが、これでいいんです。
槍ヶ岳や剣岳は、ほかの山から見ても、カッコイイ魅力的な形をしていますよね。常念岳は、麓から見ても実にきれいな三角錐のいい形をしています。
燕岳は?というと、麓から見ると山というよりは、山と山をつなぐ水平な稜線に「コブ」って感じです。他の山から見ても山って感じはあまりありません。小さな突起って感じかな?
なのにですよ、いざ燕岳に登って、燕山荘や山頂に向かう稜線から眺める山頂付近の景観は、実に美しいじゃないですか。不思議な形の花崗岩・白砂・緑の這い松が織りなす自然の造形美。
そうです。燕岳は、燕岳に実際に登って、近くから眺めない限りあの景観を味わえない山なのです。これこそ燕岳の大きな魅力だと思うんです。
では、「燕岳(付近?)から見る燕岳」の魅力をご覧くださいな。
山頂に向かう稜線からです。
さらに近づくと、違って見えます。
最後の急な登りに差し掛かると、真下から見上げる角度でこんな感じに。
燕山荘から。玄関を出たら5秒でこの景色。
燕山荘から。このアングル、結構好きです。
超お気に入りの一枚。虹が出たから?それもあるんですが、さらに「人」です。左で撮影してる人が燕山荘オーナーの赤沼さんなんですよ。いいシーンだと思いませんか?
立山・剣が背後に見える位置から撮影。
初冬は、こんな感じです。緑がやや茶色っぽくて、少しカサカサした感じの燕岳になります。「北アルプスの女王」が熟女になったような・・・。
裏の高台からだと、燕山荘と燕岳のコラボシーンになります。
小屋の裏口側に行くと、燕山荘を見上げながら燕岳を眺めるアングルに。
霞がかかった燕岳。手前の稜線には滝雲が流れています。
雲がかかって、緑がより鮮やかに。
この朝のピンクはすごかった。30回ほど登ったけど、この時だけです。
大天井岳に向かって少し歩くと、燕岳はこんな風に見えるんです。
さらに歩くと、また違って見えます。
【4】燕岳から見る槍ヶ岳の魅力
燕岳山頂から槍ヶ岳山頂までの距離が9.3km。10km以内の距離の山って、眺めた時に「景色の主役になれる」って感じがするんですよ。
で、奥穂高山頂までの距離が14.3km。15km前後の距離の山って「そこそこ見えた」って感じがするんですよ。
それより遠くなると、「とにかく見えた」ってことを楽しめる気がするんですよ。
だから、燕岳からは「主役の槍ヶ岳」「後方の脇役の穂高連峰」って組み合わせを楽しめて、そのまま目線を右方向に移動していくと笠、双六、三俣蓮華・・・裏銀座、立山、剣、そしてすぐ近くに燕、さらに後立山、はるか遠方には白馬岳。これらすべてがうまくミックスして槍ヶ岳の姿を引き立ててくれている気がします。
見える角度もいいですよね。「ななめ45°から」って感じなので、北鎌尾根も立体的に見えるし、小槍も見えるしで、立体的に槍ヶ岳が眺められる気がします。
そんな槍ヶ岳をご覧ください。
初めて燕に登った時に出会った景色です。湯俣側一面が濃い雲海。衝撃的でした。鳥肌が立ちました。この景色で山に、北アルプスにハマりました。撮影は、父親です。まだアナログの写真ですね。
主役の槍、脇役の穂高、そしてずらりと続く山 山 山・・・。
何でしょうね、この輝く緑。横に伸びる雲。笑っちゃう景観です。
ピンクの槍ヶ岳。雪の時期ならではの色です。
手前に白砂の稜線なんかを入れて遊んでみました。自然の額縁です。
よくあるパターンのアングルです。楽しい写真になりますね。
影絵のようなシルエットを楽しめます。横に伸びる雲が引き立ててくれます。
奇岩、雲、コマクサ、登山道が中心の槍ヶ岳から伸びてくるような・・・。
小屋泊の方も是非テント場から槍を眺めてください。燕山荘のすてきな玄関の景観とその横に位置する槍の景色が眺められますよ。
まさに「天空の城」ですね。さらに嘘みたいな青色の空。
よくぞこんな位置に虹が出てくれたものです。燕山荘から伸び裏銀座へと沈む虹。その中に槍ヶ岳。この日に登ってよかった~!
さらにこの後、追い打ちをかけるように、槍の右の雲は残ったままで裏銀座の雲が薄れて山が姿を現し、そこから伸びる虹は二重になり・・・。槍と燕の間に伸びる二重の虹です。
適度に雪が付くと、岩の凹凸が強調されて見ごたえあります。
這い松や岩の隙間から覗く槍ヶ岳。よ~く見ると、登山道が続く岩のてっぺんに猿がいるんですよ。アップで見てみてくださいな。
ねっ、確かに猿でしょ!前の記事でも紹介しましたよね。
小屋の裏手から見ると、周りの景色が槍をより引き立ててくれます。
【5】動植物の魅力
なんといっても、まずはコマクサですよね。山荘付近に普通に群落しているのが見られます。さらにすごいのが「異常なほどの群落」が見られる北燕岳付近です。山頂まではいく方が多いですが、コマクサ目当てならぜひとも北燕岳まで足を延ばしてみてください。すごい「人口密度」でしょ?
冬道の燕山荘手前で雷鳥に遭遇。困ったことに登山道のど真ん中から全く移動してくれません。「雷鳥を追い立てる」なんてできませんし・・・。15分くらい、雷鳥が移動してくれるのをひたすら待っていました。
燕山荘の「敷地内」にも現れますね。
すごい斜度の岩場に。50°位はあるかな?一緒に登った仲間がこわごわ覗いてみていました。
斜度を気にすることなく、タッタカと駆け下りていきました。
燕山荘の裏手でウサギに遭遇。燕山荘方面から飛ぶように駆け寄ってきました。
一瞬止まって、また駆け抜けていきました。ウサギを見たのは一度だけですね。
てなことで、ついに「燕岳の魅力」は閉店です。
ねっ、燕岳っていいでしょ?
よもやの燕、嬉し&感激です。
ガイド2896さんが案内してくれる
燕岳の魅力満載のツアー、続きを楽しみにしています♪
梓川SAやスイス村から燕山荘が見えるとは驚きです~登山前の気持ちウォーミングUPに最適ですね。
燕山荘から町がよく見えるってことは、逆からもそうなんでしょうね。まだまだ見えるところがいっぱいありそうで、今後は、それも探していきたいものです。
登山道の魅力は、伝えにくいですね。M的要素が高い登山道です。
燕への想いは強いので、記事にも気合が入りますよ。
少しずつ更新していきますね。
実際に燕岳を登っているようで‥
見たことのない2005年の登山口や雪景色は驚き&新鮮。
イチオシの一枚は、燕岳&燕山荘への思い入れが写し出されたキセキの共演ですね。
myベストは、ピンクに染まった朝焼けの燕岳です。
コトバになりません~いつか見てみたい‥:*凸*
表情豊かな燕岳を案内してくれて感謝∞
コメント、ありがとうございます。
残雪の今頃から梅雨明けまでは、実にいいですよ。
適度な雪道で、八本歯アイゼンとストックで登れます。
合戦ノ頭からの冬道は、夏と違って稜線上にあるので、槍ヶ岳がさらによく見えます。
人も少なく、小屋のスタッフさんとの会話もじっくりと楽しめます。
同じ雪の時期でも、初冬は日が短いので、夕方の4時くらいから朝の6時くらいまで暗くて、とにかく夜が長くて間が持ちません。今なら、日が長いので、雪景色をいっぱい楽しめます。
梅雨時は、下界が雨でも、稜線上は雨雲の上でピーカンなんてことも多々ありましたので、是非この時期にも挑戦してみてください。
小槍が見えるのがまた‥good
山座同定ができない私ですが、燕岳からの槍ヶ岳だけはちっちゃな角のお陰でバッチリです(笑)
2896さんのブログ同様、山荘のスタッフブログも欠かさずチェックして、燕岳を楽しんでいます♪
雷鳥に出会える今の時期も行きたいと思いつつ、体力・経験&装備不足は明らか★
2896さんの燕便りをのんびり座って読みながら、雪解けを待っています。
コマクサの咲く頃に登りにゆけたらいいな‥:-"凸
やはり、槍が見えるとうれしいですね。どこの山に登っても槍が見えるかどうか探しますよね。
記事を作っていると、早く燕に登りたくなってしまいます。
登山口が、各ベンチが、合戦小屋が、燕山荘が恋しくなります。
山に行けないときは「山は逃げない」って言ってはやる気持ちを抑えますよね。でも逆に「山は近寄ってきてもくれない」ですので、やはり出向かないと話にならない。
どんどん出向いて、楽しみたいですね。