村人の気まぐれブログ

村人の気まぐれブログ

オイルポンプ

2013年02月24日 | チェンソー

G3700のオイルポンプ

オークションで落札したG3700が来たので整備がてら今回はオイルポンプの話。

社外秘の情報かと思いますが、G3700は2007年からオイルポンプにいくつかの変更が行われております。

また、G3700ではクランクシャフトのクラッチ側ネジ部が折れるトラブルが発生した為、
2007年にクランクシャフトのWPC処理を行い強度アップされ型番もG3701に変更となりました。

さらに2008年10月より型番がG3711になり、燃料タンクがG4200系と共通になります。
(赤いタンクは0.42l・黒いタンクは0.44l)
スターターの形状が変更となり丸みを帯びた形になる。
具体的な内容は分からないが、キャブレターもそれまでと違う物に変更されている。

☆旧型オイルポンプ ~2007/5
ウオームギヤ・ブッシュ無し
オイルポンプ・黄色キャップ

2007/6~2007/9 ウオームギヤ改良品に変更(ブッシュ入り)
オイルポンプの変更無し(黄色キャップ)
*さらに古いオイルポンプは赤や白のキャップ有り。

☆新型オイルポンプ 2007/9~

ウオームギヤ、オイルポンプ共に改良品に変更(旧型からの交換はセットに限る)
ウオームギヤ・ブッシュ入り
オイルポンプ・金色キャップ
一見して新旧が分かる様にオイルポンプの外観を変更し、ZENOAHの刻印が入る

☆新旧ウオームギヤ

モジュール変更に伴い旧モデルへはポンプとウオームをセットで交換する必要が有る
歯車のピッチ円直径を歯数で割った数値をモジュールと言うが、難しい話はどうでも良いか。
百聞は一見にしかず!

☆新旧オイルフィルター

オイルポンプ信頼性向上の一環として、オイルポンプへのゴミ侵入を防ぐ為メッシュが細かくなる。
新型は旧型への上位互換品で、パーツの供給は新型しか無いと思われる。

☆スチールのオイルフィルター
スチールのオイルフィルターは、こんなので良いのかと思うくらい目が粗いので、
タンク内へゴミを入れない様十分気をつけて。


未確認ではあるが、G5000系他同じポンプを使っている機種は同様の改良品に変更されているらしい。
(資料でのみ確認)

オークション等で中古のポンプが出品されている事があるが、旧型の購入は考え物。
新型の新品価格がセットで4000円位なので、新品に交換した方が結果として得策う。

 

G3700系は保管時にオイルポンプからチェンオイルが滲み出してベトベトになります。
スチールのチェンソーではその様な事はないのでポンプの構造的な物と思われる。
対策としてはチェンオイルを抜いておくのが一番で、オイルの量がポンプの吸い込み口より
低ければ漏れ出す事は無いでしょう。