村人の気まぐれブログ

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新ダイワR26

2013年02月21日 | 刈り払い機

昨日は普段使う事のない10年物R26初のメンテナンス。

まずはアクセルを開け閉めするとアクセルレバーの戻りが悪いのでアクセル周りから。
アクセルの戻りが悪い原因はゼノア50:1オイルに有り、キャブに吹き返した燃料のオイルが
ピストン周りに残り、高粘度のオイルが粘って動きを悪くしているので、本来はキャブレターの
可動部分をガソリンで洗うだけで復活するのだが。

☆アクセルワイヤーへの給油
バイクに乗っていた頃から持っているルブリケーターでCRCを給油。

新ダイワの刈り払い機は作りが良く、結構お金が掛かっている感じ。
設計が古いので沢山のネジが有り、ボルトの長さが違う物が有るので要注意!
分解はゼノアBC2711の方が簡単。

☆クラッチライニングの減りはまだ交換の必要は無し。

☆ボルト周りは錆びているがまだ固着はしていない。

☆錆びたボルト
他機であるが、BC2711ではこの錆が原因でクラッチシューが固着して引きずり、
ライニングが無くなった事がある。
固着したボルトを緩めたらシューが一緒に回ってスプリングが伸びてしまったほど。

注:クラッチシューとは土台の部分で、ドラムと当たる部分をライニングと言う!

☆クラッチの取り外しはピストンストッパーが必要。

☆ゼノアとハスクのピストンストッパー
ゼノアはアルミ板を折り曲げただけの物なので自作できそう。
他に、スターターロープをプラグホールから突っ込んでストッパー代わりにする手も有るそうな

注:ゼノアや新ダイワでハスクのピストンストッパーが使える物は無いかも。
 ストッパー先端が燃焼室に当たるので入らない。

☆エンジン単体
シリンダの取り付けボルトは4本
そんなの当たり前と思うかも知れないが、BC2711ではシリンダボルトが2本で最初は驚いた。
それでも不具合が無いなら良いと言う事かも知れないが、やはり4本の方が安心感がある。

☆シリンダを外すとピストンには高粘度のオイルがこってり
昨年バラしたBC2711も同様の状態で、ゼノア50:1の混合燃料はエンジン内にも沢山オイルが
残っている。写真では分かりにくいが、クランクシャフトにもオイルのしずくが付いている。

☆オープンポート式掃気ポート
BC2711に掃気ポートは無いのだが、R26は掃気ポート付き
今時の排ガス規制エンジンではクローズポート方式だがこれはオープンポート

☆ピストンサイドのカーボン
掃気ポートへの吹き返しの影響でピストン横方向にもカーボンが堆積。

☆ピストン頭部のカーボン
シリンダヘッド・排気ポート及びピストンのカーボン堆積はたいしたが事無くカーボン掃除は簡単に終了。
うっすらと混合オイルを塗ってからシリンダを組み付け。
シリンダを組む時、ピストンリングを締め付けるツールがありますが、村人は使ったことが無いです。
(持っていないし、チェンソーや刈り払い機では必要ない)

☆マグネットのエアギャップ調整
今回はエアギャップ調整にメモ用紙四つ折りを使用

☆ゼノア純正エアギャップゲージ
エアギャップゲージの厚みをデジタルノギスで測ると約0.4mm
手持ちのメモ用紙を四つ折りにして実測するとほぼ同じ厚みなので代用は可能。
1/100mmまで計れるデジタルノギスで計って0.4mm位の物が有ればいくらでも代用品は見つかりそう。

☆スターター分解清掃
R26のスターターはゼンマイを外すとハウジングに納める事が困難で、やらない方が良いでしょう。
ゼノアならはずしたゼンマイを端からハウジングに押し込んでいくのだが、R26でこの方法は無理でした。
想像ではゼンマイを巻き上げてハウジングに納めるSSTが有ると思われます。
今回は力業で、作業台上で手で押さえながらゼンマイを巻き上げ、外径が入る大きさになったら
ゼンマイ全体をラジオペンチで押さえてはめ込むという手順で入れました。

☆外したゼンマイ
グリースや汚れを綺麗に落として、ハウジングに組み込んでからシリコンスプレーを吹きます。

ゼンマイをハウジングに納めた後はシリコンスプレーを吹いてから元通りに組み上げます。
刈り払い機では1日に引っ張る回数も少なく、チェンソーの様に水が入り込む事も少なそうなので
あまり神経質に成る必要は無さそうです。