今年は本当に天候不順で、昨日の朝も雪が積もって真っ白け。
今も外では雪がちらついています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/5b/a2bae3c60635205395d44690e5b0730b.jpg)
☆5月2日の朝
5月に平地に雪が積もるなんて初めての経験です。
とりあえず、95VPを2日・PS3を1日使って作業終了。
次のチェンソー作業は10月以降と思われるのでわずかな日数での使用感を。
まず、一番感じたのがガイドバーを短くした事による変化。
1・2日目は95VP+33Cmガイドバーでしたが、40Cmガイドバーと比べると楽。
冬場まったく仕事をしていなくていきなりチェンソー仕事はきつい筈なのに、そうでも無かった。
MS201は手放してしまったので比べる事は出来ませんが、MS201+40Cmガイドバーと重量面で互角かも。
枝払い時にキックバックは良くある事ですが、その弾かれ方が小さくて安全面のメリットが大きい。
さらにガイドバーが短い事によりソーチェンが外れる事も少なくなった気がします。
枝払いで弾かれた時など、40Cmバーなら外したと思う様な感触でも外れていないので、
実際短いガイドバーの方が外れづらいのでしょう。
21BP+40Cmガイドバーと比べると本当に安全で楽で、もうこれからは40Cmガイドバーの出番が
無くなるかも。
肝心の切れ味の話ですが、内容がトドマツの間伐で、柔らかい樹種と言う事をお断りしておきます。
まったく新品のソーチェンではその差は小さく、どちらも土に突っ込んだりした訳ではないのに
途中で切れ味が悪く感じ、同じ位のタイミングでソーチェンを交換しました。
95VPはデプス落としと目立てを行い、翌日は最後まで切れ味が落ちて仕事にならない感じが
せず、1本のソーチェンで1日の仕事を行う事が出来ました。
(村人は基本的に作業中に目立てはせず予備を2本携行して交換します)
95VPの事が有ったのでPS3は新品の予備チェンのみデプス落としと目立てを行って携行。
仕事始めは特に可もなく不可も無しでしたがやはり途中で切れ味の悪さを感じてスペアと交換。
交換したPS3は木にスーッと吸い込まれる様に切れて、その後は最後まで問題なし。
私の仲間内では新品のソーチェンは切れ味が悪いというのが常識で、新品は一度目立てをしてから
使う人も居る位。(その時、デプス落としをしたかは未確認)
PS3vs95VP まだ十分に使い比べたとは言えないので今回は仮の感想と言う事で簡単に書きます。
新品はお話にならなかったので、感想は目立てとデプス落としを行ったソーチェンについてです。
最初の切れ味はPS3の方がかなり良く感じました。
しかし、その切れ味は長く続かずいつの間にかどちらも同じ位の切れ味になった感じ。
95VPは木に吸い込まれる様な感覚は有りませんが切れ味は良く、切れ味の落ち方は緩やか。
どちらもデプス調整による影響が大きいと思われます。
ガイドバーの長さがPS3は2Cm長いのですが、その差も何となく感じる様な感じない様な、微妙な感じ。
95VPの方が何となく取り回しが楽な感じがしたのは気のせいか?
はっきりした結論はまた秋以降に続く・・・
今回、気になって手持ちの新品ソーチェンのデプスを計って見ました。
その結果、デプスが高い物が多く、左右の高さのばらつきも大きかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/c9/ef54a942bc4631c9e62af7ee05184e64.jpg)
☆デプスの確認に使ったデプスゲージ
左はマイクロメーター式でストックの状態
真ん中はダイヤルゲージ式でソーチェンの測定用に若干の改造有り
右は針先の様な測定子でドライブリムの消耗測定用
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/96/a562bd5ed0cb8eb0852798428d1023d4.jpg)
☆95vpの測定の様子
それぞれ手持ちの新品ソーチェンの右カッター・左カッターを測定した結果は以下の通り。
メーカーの標準値は以下のモデルはオレゴンが0.635mmスチールが0.65mmとなっております。
L R
95VP 0.61 0.38
H30 0.48 0.39
95VPX 0.50 0.38
H23 0.38 0.31
21BPX 0.35 0.32
PMC3 0.25 0.29
PS3 0.37 0.45
ちなみに、95VPをハスクのコンビゲージのソフト側でデプス落としをした直後の数値は
左右共に0.6mm程度でした。
ソフト側で調整してあるはずの廃棄寸前の21LPでは0.6と0.8とばらつきがあります。
ハスクのデプスゲージではハード0.6mm・ソフト0.8mm程度と思って居ましたが勘違い?
※以上の測定はあくまでも参考値で絶対的な物とは言えません。
測定に使ったデプスゲージは少し傾いただけで数値が変動するので、測定の数値は十分な信頼性が
有るとは言えません。
しかし、新品のソーチェンのデプスは左右にばらつきがあり、標準値より低い事はあり得ない、
と言う事だけは言えそうです。
新品のデプスは鉄板を打ち抜いた時にフチに盛り上がりが出来ます。
ハスクの斜めに落とすタイプのデプスゲージで落とした物はデプスの頂点が尖っているので、
頂点が平面に落とされた物と比べると、同じ数値でも木に食い込んで、測定値より低いデプスと
言えるのかも知れません。
最終的には樹種とマシンパワーのバランスを感じながら調整していく事が必要なのでしょう。
私たちは1日の仕事が終わってから、たとえソーチェンが切れる状態であっても毎日
目立てを行うのですが、その切れ味の差を感じられない人は標準値以上にデプスは落とさない
方が良いでしょう。
フリーハンドでのデプス調整は要注意で、標準値以上にデプスを落とす時は測定しながらでないと、
極端に落とし過ぎると振動が大きくなったり、良い事はないです。
昨日会社のMS192の整備を頼まれたので各部の点検清掃とソーチェンの目立てを行いました。
薪作りで少ししか使わないので各部の痛みは無し。
しかし、ソーチェンのデプスが1mm近くて、マシンパワーを考慮すると低すぎ。
他の人に頼んだ時に誰かが落としたのか?
それでもPMMC3は切削幅が狭いので何とかなっているのか。
試し切りはしていないのでその辺は不明ですが。
何人かの仲間に廃棄のソーチェンをもらえる様頼みました。
おそらく、私より多くデプスを落としているはず。
私は今までソーチェンのトラブルを経験していないので、トラブルの起きたソーチェンが
どの様な物なのか、またいずれ研究の結果を書く事が出来るかも。
とりあえず秋になるまでチェンソー仕事は無いので、ブログネタもこれからは刈り払い機に
変わってくるでしょう。