村人の気まぐれブログ

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APC UPS750

2013年12月28日 | その他



昨晩はそこそこの積雪が有ったので午前中はずっと除雪作業。
昨年の記録的な大雪の時と似た様な気圧配置だったが、大雪にならず良かった。

TVやHDレコーダーのバックアップ用にオークションで落としたUPSが届いたので
早速バッテリー交換をして運用開始。



☆APC UPS750

APC UPS750は正弦波出力らしいので700はやめてこちらを選択。
APCのUPSはPCメーカーのOEMになって居ると言う事は信頼性が高そう。

バッテリー交換は3年ごとの様ですが、オークションではもれなく要バッテリー交換なので
交換用バッテリーの事も考えておきましょう。
今回は先日廃棄処分にしたUPS用に取り寄せたバッテリーが有るのでそれに交換。
純正は7.2Ahで手持ちは7Ahとほんの少しだけ容量が違いますが大丈夫でしょう。



☆バッテリー交換は工具不要

システム稼働中にバッテリー交換可能なシステムなので、工具不要でワンタッチ交換。



☆バッテリーコネクター

UPS750の純正交換用バッテリーは19,110円だった様です。
純正品はバッテリー2個と配線やコネクターがセットになった物かと思われます。




☆バッテリー

純正バッテリーはAPCのラベルが貼られていますが、剥がしてみるとGSのPORTALACと言うバッテリー。
GSは湯浅と合併した様で、現在はGS YUASAです。
PORTALACは秋月電子通商で扱っていたので調べてみると、
GS YUASA:PXL12072(12V7.2Ah)5700円
互換品:LONG WP7.2-12 1600円で販売されております。
サウンドハウスのオリジナルブランドCLASSIC PRO UPSB7AHが1500円なので、安い互換品を
買うのならどちらでも良さそう。



☆互換バッテリー

互換品はバッテリー単体なので元のバッテリーから配線キットを移植します。
今後も互換バッテリーで運用するのでコネクターは両面テープで貼らずにテープ止め。
バッテリーを引っ張り出す為のタブを付けてセット完了。
純正は3年で交換らしいですが、互換バッテリーはどの位持つのか。

☆ACプラグ

PC関係のACプラグはほとんどアース付きなのでそれに対応していないコンセントでは
変換プラグを必要とします。
村人はアースは不要なのですべて折り取ってしまいます。
ラジオペンチでつかんでちょっとひねるだけで簡単に折れるので不要な方はお試しあれ。





☆詐欺にご用心

話は変わって、
最近YouTubeを見ているとこんな広告が出て来ます。
昨日はtenki.jpの天気予報の画面にも同じ広告が。
似た様なケースでPCがウイルスに感染しているとかパフォーマンスが低下しているとかいう
広告が出る事が有りますがすべて無視しましょう。(広告をクリックしてはいけません)
Microsoft Partnerをネットで検索してみた所これは詐欺のサイトに誘導する為の広告の様です。
信頼出来るサイトにこの様な詐欺の広告が記載されるのはどうしてか?

私はブログを始めるにあたり広告を入れたくなかったので自前のプロバイダーで
開設しました。

広告収入を得る為に載せている広告では、広告をクリックするとアクセス解析が行われて
どこのサイトから飛んできたか分かるようなシステムで広告収入を得られます。

もし広告がうっとうしいと感じたなら
ツール-インターネットオプション-セキュリティ-とたどり、
このゾーンのセキュリティレベルを最大に上げるとほとんど出てこなくなります。

この設定はJavaScriptを止めてしまうのでJavaScriptに依存している部分が機能しなくなります。
たとえば、動画が見られなく成るとか、ブログランキングの拍手マークが出なくなる。
オークションの写真のサムネイルをクリックしても写真が切り替わらない等。

しかし、Javaを止めてしまう事でmixiやAmebaブログを開くのが早くなる等のメリットも
有るので、どんな機能が止まるのか理解して使い分ければ良いと思います。


旭川市青少年科学館・ZKP-1

2013年12月23日 | 天文


今回は私が愛したプラネタリウム、旭川市青少年科学館のZKP-1についてのお話。

私にとって、旭川市青少年科学館のプラネタリウムは特別な空間でした。
8mドームと言う大きさの空間はとても心地よく、ドーム内の開館当時の風景と合わせて
最高の癒しの時間です。
この雰囲気は最新の大型館では感じる事が出来ないものです。

ドームの雰囲気以外に忘れてはならないのが解説員の技量!
旭川は解説員の解説が素晴らしかった事も心地よさを感じた要因かと思います。


此処で紹介する写真はプラネタリウムが閉館して、引退後に撮らせてもらった物ですが、
写真をブログにアップするにあたり許可は取っておりませんので載せられる範囲内で
紹介したいと思います。

☆北海道新聞

☆最終投映のチケット

プラネタリウムの投影最終日は4回投映でした。
(11時の投映は団体専用で通常は一般投映を行ってはおりません)

旭川青少年科学館は1963年11月2日~2005年1月30日まで41年2ヶ月開館しておりました。
日数を ユリウス日で計算すると15,065日間。

ZKP-1は旧東ドイツのツァイス・イエナ社製で、国内には岐阜市科学館でも1958年~1984年まで
54年間使われておりました。
シリアルナンバーは岐阜が73で旭川が165なので当然の事ながら岐阜が先輩となり、
54年間も動き続けたのは驚異的な耐久性です。

ZKP-1は1952年から1977年までの間に257台製造されました。
ZKP-1の耐久性がすぐれている要因は構造がシンプルである事に尽きるでしょう。
通常のプラネタリウムには惑星と太陽・月の投影機が日付に合わせて自動で動く惑星棚という
機構が付いております。
その機構は惑星や太陽・月の位置を時計仕掛けのようなギヤの動きだけで再現するので非常に
複雑な機構となります。

ZKP-1ではその機構を省いて可動部分は恒星の日周運動と恒星が地平線下に映らないようにする
シャッターだけとする事で機構の簡略化を行い、結果として高耐久性も果たしているのかと思います。
(当然の事ながら大きなコストダウンにも成っています)

☆ZKP-1投影機

何ともかわいらしいこの姿、設計者の遊び心や感性のすばらしさを感じます。
プラネタリウムと言えば無骨な機械ばかりの中で、ZKP-1だけは生き物のような感じがします。

☆恒星球と天の川投影機

このボールを恒星球と言い、沢山の星を映し出します。
ボールに沢山付いている装置は投映レンズと地平線下に星を映さない様にするシャッター。

左上の筒は天の川投影機で、天の川の模様が描かれたフィルムが入っております。
天の川投影機の中には地平線下に天の川を映さない様に、シャッターの役割をする
水銀が入っております。
20年程前には水銀が抜けてしまい地平線下にも天の川が投影されてしまう状態でしたが、
その後新しい部品を取り寄せて天の川が正常な状態で投映できるようになりました。
こんなに古い機械でも部品の供給が有ったのはさすがツァイスだと思います。

天の川投影機の隣に有る平べったい筒は未確認ですが太陽の位置を設定する時に使う
黄道投影機かと思われます。


☆恒星投影機の電球

頑張って頑張って、私たちに星空を見せてくれて、そして力尽きた電球!
プラネタリウムの心臓部には12V50Wのこんな電球が使われております。
旭川は投映回数が多いので定期交換前でも投映中に切れる事も有った様です。
ちなみに、この電球はドイツ製ではなく国内で特注した物だそうです。

☆太陽・月・惑星投影機

矢印が太陽・月・惑星投影機で、必要に応じて着脱します。
電源の供給が1回路しか無いのと、地平線下でも投映してしまうので旭川では
通常は太陽のみを投映しておりました。
太陽等の投映位置を調整するのは投影機の回転と先端のミラーを動かす事で行うので
故障しそうな所は球切れと接点の接触不良位でしょう。

プラネタリウムの尻尾部分に平べったい物が付いておりますが、こちらも未確認ながら
赤道座標目盛投影機と思われます。

今回この写真を見直して気がついたのは恒星球のアームの付け根に歳差運動を設定する
機構が付いている事。通常は使われない機能なので驚きです。

☆朝夕の空を演出をする灯火

1:朝やけ灯・2:薄明灯・3:昼光灯(ドーム全体の昼間の明るさ)
4:夕焼け灯・5:薄暮灯・6:青色灯(ドーム全体の夜の空の明るさ)

プラネタリウムの日の入りから星空に至るまでの演出はプラネタリアンの見せ所です。
不覚にも、此処で気持ちよくなって寝てしまう事が有ったりして・・・



☆投影機を色々な角度から

3枚目の写真の左矢印は夕焼けやドームの青色光投影機。
下側の矢印は緯度を調節する為のモーター。
オリジナルでは此処に手動のハンドルが付いており、緯度の変化は手動で行うようです。


さて次は解説員の仕事場、コンソール周りについて!

☆コンソール入り口

プラネタリウムの入り口を入るとすぐ左が解説員の仕事場。
通常はじっくり見ることの出来ない場所ですがこんなに狭いんです。
開館以来長年掛けて色々な機器が増設されてきたので周りは機械だらけ。
左手にミキサーが見えますが、オリジナルの音響設備はコンソールと一体になっている筈なので
後から設置された物でしょう。

☆コンソール周り

オリジナルのZKP-1は画像検索すると投影機本体とコンソールが一体の様で、
旭川市青少年科学館は独自仕様のコンソールと思われます。
投影機をサイパルに展示する時に、コンソールも一緒に展示して動体保存として欲しいと
思いましたが、残念ながらコンソールは廃棄処分となったそうです。
もっと早く知っていれば個人的にでも保存したのに、と思っても後の祭り。

☆コンソール拡大

少しぶれていますが、もう見る事の出来ないコンソールの写真。
写真をクリックすると大きな画像で見られます。

☆星座絵投映機

コンソールにはタイプの違う星座絵投映機が3台設置設置されています。
いずれも古い物で、真ん中のアルミケースにつまみが3個付いている物がそれぞれの
明るさを調節する装置と思われます。

☆ポインター

ポインターの扱い一つでその解説の気持ちよさが変わってしまう程の大切な装置。

ポインターにはON・OFFのスイッチと斜めに動くピント合わせのレバーが付いています。
投影されるポインターは通常赤か緑で、旭川は赤だった記憶があります。
コンソールにはポインターの明るさを調節するつまみもあった筈。


次はプラネタリウムが映し出す夜空の様子
肉眼で見たイメージと写真では少し違いますが雰囲気は伝わるでしょう。
この写真は天体写真を撮るのとまったく同じやり方で撮影を行います。

☆夏の天の川と星座

☆冬の天の川と星座

☆北極星の日周運動

北極星は空の北極点から0.5度ずれており、24時間で視直径1度の円を描きます。
こんな写真は極夜の起こる高緯度の地域まで行かないと撮影出来ませんが、
プラネタリウムなら数分で撮影可能。



☆ドーム内の風景

古いプラネタリウムドームにはもれなくこの様な風景が有ります。
椅子に座って投映を待っている間もこの絵を見ながらリラックス。
新しいプラネタリウムにはこの風景画が無いので味気ない。
どんなに高価な機器で全天周映像を映しても、この切り絵風の風景画にはかなわないです。

☆風景画

風景画をよーく見るとこんな作り。
ブリキ板を風景の形に切り抜き、つや消しの黒を塗って、
さらに手前の建物等を黄色のスプレーで描写。



☆座席

私が好きだった場所は写真真ん中の列の一番手前。
一般的にプラネタリウムの特等席は解説員が座っているコンソールに近い場所です。
理由は解説を行う星空がコンソールと反対側の事が多い事。
さらに物語の投映はコンソール側のプロジェクターから投影されるので
奥に座ってしまうと物語が逆さまに成ってしまうからです。

☆プラネタリウム入り口

プラネタリウムと科学館展示室の入り口は2階に有ります。
昔はバリアフリーという発想はなかったので階段だらけの建物です。

☆二つの扉

消防法の関係かドームへの出入り口は二つ。
左の扉は普段は使われて折らず、開かずの扉!

☆ドームの外側

通常はドームの外観は半円形ですが旭川はこんな形。
ハシゴが掛かっているという事は冬になると雪下ろしをしていたんですね。


おまけ!

☆黄金バット復活

旭川市青少年科学館にはこんな展示物もありました。
センサーで人を感知すると黄金バットの笑い声が流れ、同時に電球が点滅するだけの物。
昔は一階フロアーの奥に展示されておりましたが故障して撤去されました。
それを直して2階の入り口横に復活展示となった次第。
どうと言う事もない展示物ですが、科学館に行くと逢わずには居られない黄金バットでした。

☆旭川市天文台

1950年に北海道で一番最初に建てられた天文台
中には五藤の15Cm屈折望遠鏡があり、引退後は望遠鏡だけサイパルのプラネタリウム入り口に展示。


UPSご臨終その2

2013年12月19日 | その他

今年の春CLASSIC PROのUPS1500LXがご臨終になったのですが、
もう一台の1500LXもご臨終です。

電源に刺さっているプラグを抜くとバックアップの動作が行われず、
バッテリーダウンと判断したので、使われていないUPSのバッテリーも
含めてサウンドハウスに12V7Aを5個発注!

☆バッテリー

開けてみるとバッテリーケースに亀裂が見られ、間違いなくバッテリーは不良
の様です。
このタイプのバッテリーはケースが割れても液漏れがほとんど無いので助かる。

☆基盤

基盤を見ると前回点検した時に見られた焦げが酷くなっているのでこのUPSは
廃棄処分する事に。

一応基盤の裏側を点検すると、焼けているトランジスタのヒートシンクのハンダが
一度溶けた後がありこれじゃバッテリーを交換してもまともに動かないでしょう。

このシリーズは現行機種として継続販売されていますが、買っちゃ行けないUPSの様です。
サウンドハウスには正弦波出力のUPS1000PSなども有りますが、これもネットで検索したら
前回うちで爆発したのと同じパワートランジスタが燃えるトラブルがあるので却下。
CLASSICブランドは物によっては安くて使える物も有りますが、やはり安かろう悪かろうの
製品と言う事は心して購入するべきでしょう。

UPSはもう一台欲しいので、今度はオークションで安くてまともなのを探しましょう。


TEAC V-5000

2013年12月14日 | 音楽



昨晩から吹雪で、天気予報を見ると荒天は月曜日まで続きそう。
もう玄関前に車を上げるのは終わりにして、今のうちに道路際まで下げておく事に。

仕事も一段落してチェンソーや林業絡みのネタがありません。
これからしばらくは趣味や日常生活のネタばかりになるので悪しからず。

今週はTEACのカセットデッキV-5000の修理を行ったのでダイジェストで。

このデッキは数年前に手持ちのカセットテープをデジタル化する為に中古で入手した物。
先週、カセットテープをCD化して欲しいとの依頼で使おうとしたらキャプスタンが動いていない。

早速バラして点検するとキャプスタンベルトの張力が無くなって滑っている。
ベルト交換についてネットで検索すると入手出来る所は分かったがこのサイズは品切れ中。
通販で入手出来る所は全滅なのでオークションを探すと出品有り!
キャプスタンベルトのサイズ:80φX0.5X5(純正6mm幅)

☆キャプスタンベルト

部品代と送料を合わせて630円なので早速落札。




☆カセットメカの取り外し

まずはカセットのメカの取り外し。
カバーを外したらメカ部のネジが5個とフロントパネル左右の2個、
合計7個のネジを外すとメカAssyが外れる。


☆メカの分解

メカを外したらベルトの取り外し。
スピンドルモーターの付いているプレートを止めているネジは4個。
サイドのネジはアームの下に1個有るので先にアームも外します。
上手くやればフライホイールを押さえているネジ2個だけでもベルト交換は出来るか?

☆新旧ベルト

到着したベルトと外したベルトを比べると古いベルトの外径の方が大きい。
キャプスタンベルトが古くなるとベトベトに溶けてしまうと言う事が良くあるようです。
ウレタン系のゴムは加水分解で劣化するので、キャプスタンベルトの材質もウレタン系
なのでしょう。

バラした物は元通りに組んで試運転するとヘッドが引っかかり、停止時にヘッドが
定位置に戻らない事があります。
ヘッドのメカを観察しながら数日考え込んでヘッドの位置を検出する接点の接触不良を疑う。



☆ヘッドのコントロール

ヘッドとピンチローラーの乗っているメカは左のモーターが動かしており、
矢印のカムが3つの接点を動かして位置の検出を行う模様。



☆位置検出用スイッチ

検出用のスイッチはネジ1個で止まっており、取り付け時は位置決めのピンが
穴に入っていないと壊してしまうので要注意。

スイッチAssyを取り外し接点をよく観察すると銅板の上に何か別の材質の接点を溶着している感じ。
材質が分からないので接点復活剤は使わず、紙ヤスリ代わりに二つ折りにした紙を挟んでゴシゴシ。



☆接点の汚れ

3回汚れ落としをしたら仕上げは紙にエタノールをしみこませて拭き取り。

接点を元通りに組んで動作確認。
接点のクリーニング後はおかしな動作も見られなくなったので完全に組み上げて
さらに動作点検。

今度は完全に正常に動いている様なので修理完了!

ちなみに、カセットテープをデジタル化するにはB's Recorderのダイレクトカット機能を
使い、音源をWAVファイルにしてCDに焼けばCDプレーヤーで再生可能。
書き込みは編集モードに注意。
レコードのCD化も同様に行えます。

カセットやレコードの音源をWAVにしたら無音分割機能で不要部分のカットと分割を行い、
ファイルネームをリネームしてCD-Rに焼いて作業完了。

WAVファイルの録音状態を確認するのはWindows Media Playerにインストールした
フルーティと言うプラグインを利用。
ピークメーター・UVメーター・スペクトラムアナライザー・スペクトログラムを
表示させると録音状態の確認が容易です。


BC4410シーズンオフ整備

2013年12月11日 | 刈り払い機



今日はBC4410のシーズンオフ整備。
まずはギヤヘッドとハンドル周り及びシャフトをバラバラに!



☆ハンドル

レフトハンドルは2回折っており、次に折れると現場で応急処置が出来なくなる為今回は交換します。
写真の古いハンドルはパイプ内に別のパイプを入れているのは応急的補強処置。
ハンドルパイプの内径が13mmなので外径13mmの鉄パイプがピッタリ入ります。

☆アブソーバー

ハンドルブラケットの防振ゴムをアブソーバーと言います。
村人のBC4410は作業内容がハードな為良くちぎれるので要点検箇所。
本体重量が重くハンドルへの負荷が大きいので定期交換は仕方ないです。
このアブソーバーはまだ使える状態ですが切れ始めているので今回は交換します。

☆ギヤヘッド

ギヤヘッドのグリースアップはグリースポンプを使うのでグリスニップルを付けます。
通常はドライブシャフトに付けた状態でグリースアップを行いますが、
今回は見せたい部分が有るので外した状態で行いました。



☆ギヤヘッドグリース

このギヤヘッドにはグリースの注入口だけが付いており、鋸歯を押さえるホルダーを
外してからグリースを注入するとこの部分にグリースが出て来ます。
はみ出したグリースを綺麗に取り除いてから元に戻します。

注入口の反対側に排出口のあるタイプは排出口のボルトを外さないと鋸歯側にグリースは
出てこないので要注意。
排出口付きは外側にシールが入っているベアリングなので整備方法が違います。

ちなみに、村人のグリースアップの頻度は週一回グリースが少し出てくる所まで補充程度。
綺麗なグリースが出てくるまでと言われる事もありますが、村人はモリブデングリースを
使うので元の色が黒く、現状でどれ位汚れているか定かでは有りません。
グリースの補充頻度が多いので通常とやり方が違うかも。

☆ドライブシャフト側

ギヤヘッドのグリースは使っているうちに減るのですが、行き先はシャフト内。
ギヤとドライブシャフトの、隙間を通ってパイプ内に漏れ出します。
ギヤヘッドはかなり温度が上がるので、グリースや空気の膨張収縮で漏れ出すと思われます。
ドライブシャフトの穴は貫通しているので、ドライブシャフトを外した状態でグリースを
注入するとこの様にグリースが出て来ます。


☆パイプ内

パイプ内に漏れ出たグリースは1シーズンでこんな感じになりますので、
毎年のシーズンオフ整備で綺麗に除去します。

☆ボルト

ギヤヘッドのメンテナンスと合わせてボルトのネジ山もワイヤーブラシで綺麗にお掃除。
このネジ山に汚れが溜まると着脱時にボルトがスムーズに回らなく成ります。

☆位置決め穴

パイプ先端のギヤヘッドの位置決め穴がだいぶ広がっています。
ギヤケースはしっかり締めてあっても使用中に動く様で、位置決めのボルトが無かったら
使用中に回転してしまうのでしょう。


写真を取り忘れましたがドライブシャフトの曲がりも点検して、錆び落としもしました。
此処まで作業が終わったら一旦パイプ周りを組み立て。
ドライブシャフトのクラッチ側スプラインは潤滑の為グリースを塗布しておきます。


パイプ周りが終わったら次はエンジン本体の点検整備。



☆クラッチ

次の作業はクラッチ回りの点検
クラッチ回りは8月のシーズン始めににオーバーホールをしるが、今回開けてみたら
やはりボルトに錆が出ています。
シューはまだ十分残っているので綺麗に錆び落としをして組み立てます。

☆カッパーグリース

前回の潤滑剤はテフロン系だった筈なので今回はカッパーグリスを試してみる。
通常の市販品ではないTRUST製。

☆インシュレーター

キャブレターインシュレーターのボルトが緩む事例が有ったので益し締め。
一見弛みは無い様に見えるが、締めてみると少し締まる。

☆シリンダー周り

シリンダーフィンのゴミを掃除したら全体の組み立て。


☆スロットルケーブル

特に損傷がある訳ではないが、スロットルケーブルも交換。
通常の整備ではルブリケーターを使ってCRCを注入するのだが、今回はなんとなく
5W40のエンジンオイルを注入。
エンジンオイルはルブリケーターで注入する事は出来ないので使い捨て手袋の指先を
輪ゴムで縛って天井からつるして放置。



☆エアフィルター

エアフィルターも大分くたびれているので交換

☆シャフトのパッド

シャフトにパッドが付いていないのでダイソーで買ってきた断熱材を付けて見ました。
薄っぺらなので気休め程度です。

☆交換部品

今回の交換部品はレフトハンドル・アブソーバー・スロットルケーブル・エアフィルターの4点。
交換しなくても良い部品も交換していますが、安心して気分よく仕事をする為に常に

これで来シーズンも安心して使う事が出来ます。

 


チェンソーシーズンオフ整備

2013年12月04日 | チェンソー

G3711HとG5001HPはしばらく出番がないのでシーズンオフ整備。
整備内容はほぼ同じなので写真はG5001HPをメインで。


☆チェンオイル

まずはチェンオイルを抜き、ゴミの確認を兼ねてコーヒーフィルターで濾過。
G3711Hと2台分を濾過しましたが、作業部屋では温度が低すぎてなかなか落ちないので
ストーブの付いている部屋で放置。
5001は#20で、3711は#30が入っていたのを混ぜちゃったのでちょっと粘度が高かった。


チェンオイルを抜いたら次はガソリンを抜きます。
キャブレター内のガソリンもすべて空にする為、一旦エンジンを始動してから
タンク内の燃料を抜き、その後エンジンを再始動してエンジンが止まるまで放置。


☆燃料濾過

刈り払い機とチェンソーから抜いた燃料を濾過してみました。
4台分の燃料に水分は認められませんがゴミはそこそこ。
プラスチック製のドリップ用はガソリンに溶けないか心配でしたが大丈夫な様子。
気になる方は磁器製を使われると良いかも。
ガソリンはすぐに落ちるので2人用の小さな物でも大丈夫でしょう。


☆ブレーキ周り

ガイドバーカバーを外すとブレーキ周りは切り屑でビッチリ。
本体側の切り屑はまあ、普通な状態。
今シーズンは途中からG3711Hに交代したので使用時間は30時間程度か?

☆ファン周り

スターターを外してファン周りに付いたゴミも綺麗に掃除


☆プラグ周り

G5000系は構造的にこの辺りに引っかかりやすいのか?


☆ホットエアー

ホットエアーに切り替えるとかなりゴミが回ってくるのでこの部分は毎日掃除が必要。

☆スターター

スターターの裏側を見ると掃除はしなくても良いレベルだが、綺麗にすると気分がよいので
ここもOHします。
ゼンマイにグリースを塗布すると水分や汚れで動きが悪くなるので使いません。
スターター周りの潤滑はシリコンスプレーを使います。
村人は毎年1回は開けるので長期の潤滑性を考慮する必要がありません。

☆一通りバラバラにしたら

一通りバラバラにしたら次はマジックリンで洗浄
写真を撮り忘れましたがオイルポンプが見える所までバラして、ポンプのギヤ周りも
点検清掃しています。

☆部品洗浄後

汚れの酷いパーツは台所の流しに持って行き、お湯とマジックリンで洗浄して今日はここまで。
翌日パーツが乾いたら組み付け作業開始。

☆ブレーキスプリング

ブレーキスプリングも気になったので開けてみたが、たいした汚れは無し。
開けたら綺麗に掃除をして元に戻す。

☆ハンドル

トドマツを相手にする事が多いのでハンドルに松ヤニが付く為テーピング。
前回はビニールテープを直に巻いたらノリが残ったので今回はマスキング用の
テープを巻いた上にビニールテープを巻いてみます。
テープは毎シーズン、オフの整備時に交換。

☆スパークプラグ

スパークプラグは8番なので、すすけていないか心配だったが問題なし。
95VP+13インチバーの組み合わせでMax16200rpm回るのでキャブはこれ以上絞らない。

☆メンテナンス終了

G3711Hもまったく同じ作業なので写真はアップしませんが2台とも作業終了。
これで又来年の出番が来るまでゆっくり休んでもらいます。


シーズンオフの整備はあとBC4410が1台だけ。
その後はブログネタも無くなりそうなので趣味の話でも織り交ぜましょうか。


メンテナンス・セーフティ・マニュアル

2013年12月02日 | チェンソー


G3711HとG5001HPはシーズンオフのメンテナンス中ですが、その話は後ほど。

☆メンテナンス・セーフティ・マニュアル

オレゴンのHPに7月1日付でpdf版『メンテナンス・セーフティ・マニュアル』がアップ
されていました。
http://www.oregonchain.jp/safety/index.php?page=manual

まだサッと目を通しただけですが、75ページに及ぶ内容の濃い物なので面白いかと思います。。

5ページ目の90Sと90SGのソーチェンにピクセルマーク?が付いています。
いままで95VP等をピクセルチェンと言いこのマークが付いている物と思っていましたが、
この表では「マイクロライト」と言うタイプのソーチェンに対して付けられるマークの様です。
しかし、95Rは9ページでは付いていない物が45ページでは付いていたり、
本当の所はどうなのでしょうか。

以前、21BPが21BPXに変わった時、カッターのプロフィールが変わったのでヤスリホルダーは
それに合わせた物が有るのか日本のオレゴンに問い合わせた所、ベンチグラインダーを使えと
何とも的外れな回答が帰ってきた事があるのでそれ以来オレゴンJPNに問い合わせるのは無駄と
思うようになりましたのでメーカーに聞く気はありません、悪しからず。

☆タイストラップのドット

45ページにドットを上にの記述がありますが当てはまらないケースもあります。

☆95VPのタイストラップ

以前アップした写真ですが、手持ちの95VP100fに入っていたタイストラップは写真の物でした。
このロットがおかしいのかと思われますが、このタイストラップは説明通り付けると左右の
タイストラップの出っ張りが逆になるので、リベット無しの方は裏返しに付けないとまずいです。
自分でソーチェンを繋ぐ方は要注意!