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村人の気まぐれブログ

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斜め切りのヒント

2014年07月21日 | 日記


林業の現場において斜め切りの伐倒は危険作業とされ、
やっていない事に成っています。
でも、実際は出来ないとどうにもならないのがこの世界の仕事。

これから書く事はあくまでも村人の話で、斜め切りを推奨する物ではありません。
斜め切りを行うのは基本的にマツの間伐だけです。
初心者が斜め切りを行う事はガイドバーを挟まれたりチェンソーを壊すリスクもあり、
安易に行うと重傷事故や死亡事故を起こす可能性がある事を心にとどめておいて下さい。
斜め切りの伐倒で足の上に木を落として大怪我をした新人さんも居ます。
木を切り抜いた時にガイドバーが一緒に持って行かれて、木の下敷きに成る事もあります。
伐倒中の木がどの様に動くか予測できないレベルの人はやってはいけません!


斜め切りの失敗で多いのがガイドバーを木に挟まれてしまう事。
高い所を切りに行くと木の隙間が見えず、隙間が閉まり初めても気がつかず
挟まってしまうケースがあります。
斜め切りの一発目は腰位の高さにして、常に木の動き(隙間)を気にしながら行います。

 

村人は以前、軽さ重視でMS200やMS201を使っておりました。
排気量が35ccと非力なのでそれなりの使いこなしが必要となります。
ちょっと太くなるとこんな方法もあります。

 

最初に斜め切りの角度を想定してチェンソーを入れる。

 

少し切ったら先回し切りで木の縦半分を切り、その後普通に斜め切りを行います。

 


上下から切る時は角度を十分付けて!
上側からの切断で隙間が閉じてしまうと予測される場合は新たに下から切りますが、
その時少しだけ角度を変える事で切り抜いた時にガイドバーが持って行かれる事が有りません。

 

掛かり木処理!
伐倒した木が掛かり木になった場合、細い木なら続けて斜め切りを行います。
木が太い場合は蝶番のように落として行くのですが、伐倒のように受けを入れて追い口を切る事で
ある程度のコントロールが出来ます。

これは太い木の掛かり木処理でも行っているテクニック。
本当に木の動きを分かっていないと危険ですが、十分な技量のある人には普通の事でしょう。
間伐の現場では、教科書通りの掛かり木処理なんてやりません。

 


STIHL HP Ultra

2014年07月14日 | 日記

STIHL HP Ultra

 

北九チェンソーさんのブログでお勧めの混合オイルとして紹介されている
スチールHPウルトラ50:1オイルですが、価格が1Lで4536円(税込)と高く
使った事が有りません。
今までゼノア40:1→ゼノア50:1→ハスクLSとオイルを変えてきましたが
ハスクLS(現行はLS+)が信頼性とコストパフォーマンスのバランスが
良いと思い使ってきました。

ゼノア40:1のカーボンは堅くカリカリでピストンリングの固着有り。
ゼノア50:1のカーボンは柔らかくて除去しやすく、リングの固着は少ない。
ハスクLSはその中間という感じで、いずれも定期的なカーボン掃除は必要でした。

だいぶ前にSTIHL HP Ultraに関する実験を行ったと言う記事を見つけていました。
https://edisonsawshop.stihldealer.net/dynamic/stihlhpultraoilcomparison/
STIHL RB600と言うブロアーを500時間運転した結果だそうです。

 

シリンダーヘッドの写真がありませんが、ピストンは驚異的なほど綺麗です。
ピストンリングの固着も皆無でしょう。
もしこの記事通りの効果があるならば、たまに清浄剤代わりとして使ってみるのも
ありかと思いました。
このオイルの清浄性を整備費の一部と考えれば高い物では無いかも。

ブロアーとチェンソーは常に全開運転なのでカーボンの堆積も少なく、
条件は変わらないでしょう。
村人の場合、刈り払い機ではアクセル半開なのでカーボンが堆積しやすく、
今更ですがかなり興味を持ち、試してみたかったと思いました。
今後林業に復帰する事はなく、実証実験が出来ないのが残念です。

と記事を書いた後にBR600がどんなブロアーなのか調べたら4Mixエンジンでした。
ピストンの形状で4サイクルエンジンだと気がつくべきでした。
4サイクルエンジンはシリンダーに排気ポートがないので2サイクルほどは汚れないけど、
トップリングの上にカーボンが全くないのはやはり気になる!