国の中心部の高台にある王宮からは、グレイ・ターミナルを焼き尽くす炎がよく見えた。国王はその炎が目障りでうっとおしいと、カーテンを閉めさせた。
王女が国王に聞いた。
「ねぇお父様。ゴミ山の人間達はどうして人間じゃないの?なぜ燃やされてしまうの?」
国王は優しく答えた。
「自業自得って言うんだよ、考えてごらん、彼らが貴族に生まれてこなかったのがいけないんじゃないか。そんな汚いものの話はいいか . . . 本文を読む
ある日、ブルージャム海賊団を使ってサボを探していた「高町」の貴族であるサボの父親に、サボが捕まってしまう。
「サボはうちの子だ!!!子供が産んでもらった親の言いなりになるのは、当然の義務!!ゴミクズ共め!!ゴミ山の子供の血がついてしまった、汚らわしい。消毒せねば!!」と貴族の理論を振りかざし、サボは数年ぶりに会った実の父親に激しい嫌悪感を抱いた。
だが、サボの父親はブルージャム海賊 . . . 本文を読む