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マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

みらクリ、いまかず。

2010年04月04日 17時50分59秒 | 院長のブログ <歯医者さんの健康常備学>
さてさて、なんでしょう?

まつしん、まつてつ。って書くとお判りかもしれませんね。

はい、みらいクリニック、今井一彰先生です。

今井先生のブログに松見歯科を紹介くださっております。
ありがとうございます。
YOUチューブまで載せていただきました。

小生、あいにくそのような技術を持ち合わせていませんので
文章ばかりのつまらないブログしか書けませんので、今井先生のブログを拝借して、
こんなことやってますと宣伝しておきます。

当院のHPにも、動画がでるようになりました。
これまでの講演会活動を順次見ていただけるようになります。

どうぞ、ご参考になさってください。


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抜歯といわれた歯の90%以上は残ります。
できるだけ歯を抜かない、削らない、抜髄しないが診療方針です。
歯から全身の健康のお手伝いをいたします。


子どもの歯はすきっ歯が健康。
乳歯が綺麗に並んでいる子どもは永久歯が叢生になります。
顎のアーチを広げて育成する<健康顎歯列育成法 松見メソッド>は
歯を抜かずに歯を並べます。
子ども達の健康のために、3歳児検診が終わったら始めましょう。



松見歯科診療所 HPはコチラから


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上海からの患者さま

2010年04月03日 19時42分54秒 | 院長のブログ <歯医者さんの健康常備学>
先週は、なんと上海から子どもの歯を綺麗に並べるためにご来院され、初診を受けられた患者さまがいらっしゃいました。
遠いところを、松見歯科の治療を求めてお越しくださるとは、本当にありがたいことです。
身の引き締まる思いです。

当院では、昨年<健康学歯列育成法・松見メソッド>を確立することができ、
今、殆どの子どもさんに対応いたしております。

現代の子どもさんは、本当に顎が小さい。

私達は、この現象を「退化病」としておりますが、両親、祖父母の食事のあり方で、子ども達の顎の発達が著しく悪くなって、もう大人の歯が並ばない状態になってきています。
ほとんどの子が、乳歯の段階で永久歯の叢生(乱杭歯)が確定しているのです。

歯科医院での矯正治療は、多くは最大8本抜歯して、歯を並べる治療をいたします。
これは、顎を小さくする治療です。

私達は、顎を拡大することで、脳、鼻道、胸幅(肺)、腹部の幅、骨盤の幅などが同時に開き、それぞれの機能がより豊かに発達することを促進しながら、大人の歯を抜歯することなく綺麗に並べていくことをいたします。

さらに<松見メソッド>は、出来るだけカラダの自然の力を引き出す方法として、食事、チューブトレーニング、あいうべ体操、鼻呼吸の促進となる鼻洗浄、粘膜を健康にする液状馬油、ミサトールの点鼻、鼻咽腔のケア、呼吸法、自律神経免疫療法などなどを、その方その方に応じた組み合わせで、まずは自己力アップを促します。これだけで、歯が綺麗に並ぶ子どもさんもいらっしゃいます。
子どもさんに限らず、大人になってからも<松見メソッド>は有効です。
それでも並ばない場合は、装置を装着していただきながら平行して色々なプロセスを組み合わせて、最終的に歯を抜かずに永久歯を綺麗に並べていきます。

上海からの子どもさんは、この春中学生。
5月には、調整のため、一人で来日して、松見歯科に来る予定です。
それまでは、スカイプで様子を見ながら、食事指導や<松見メソッド>の進捗状況、装置の調整を行います。

お母さんは、彼の歯並びと共に、精神的な成長も期待されています。

<松見メソッド>はそのようなことが可能となる、画期的な治療と考えます。






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抜歯といわれた歯の90%以上は残ります。
できるだけ歯を抜かない、削らない、抜髄しないが診療方針です。
歯から全身の健康のお手伝いをいたします。


子どもの歯はすきっ歯が健康。
乳歯が綺麗に並んでいる子どもは永久歯が叢生になります。
顎のアーチを広げて育成する<健康顎歯列育成法 松見メソッド>は
歯を抜かずに歯を並べます。
子ども達の健康のために、3歳児検診が終わったら始めましょう。



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みらいクリニックの今井院長、湯浅センター長がご来院なさいました。

2010年04月03日 19時03分33秒 | 院長のブログ <歯医者さんの健康常備学>
先週の日曜日に福岡から、あの「あいうべ体操」の今井一彰先生御一行が松見歯科を視察にご来院くださいました。

日曜日はスタッフと共に、栗林公園に行き、ミシュランで三ツ星を頂いた庭園を見ていただき、その後、歓迎会をいたしました。

白鳥から池田鍼灸院の池田院長ご家族も駆けつけて、あいうべ体操のことやフットケアのこと、鼻の健康管理など本当に様々なことをお話する機会に恵まれました。

翌月曜は、本来休診日なのですが、診療を受けていただき、松見歯科の仕事を見ていただきました。

合間に、うどんツアーにもお誘いして、讃岐の名物を楽しんでいただきました。

夕方にお帰りになり、まる一日、お疲れになられたことと思います。
ありがとうございました。

先生の著書「あいうべ体操}に出会い、松見歯科の診療にまた幅が広がり、今井先生のたくさんのアドバイスから、またヒントを頂き、大きく前進することが出来たことを、本当に感謝いたしております。

果たして、それだけのものをお返しできたかどうか、短い時間で精一杯のことをさせていただきました。

これからも、有機的なつながりを頂きながら、視野を広くもち、皆さまの健康に貢献できればとより一層強く思った次第です。



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◆抜歯といわれた歯の90%以上は残ります。
できるだけ歯を抜かない、削らない、抜髄しないが診療方針です。
歯から全身の健康のお手伝いをいたします。


◆子どもの歯はすきっ歯が健康。
乳歯が綺麗に並んでいる子どもは永久歯が叢生になります。
顎のアーチを広げて育成する<健康顎歯列育成法 松見メソッド>は
歯を抜かずに歯を並べます。
子ども達の健康のために、3歳児検診が終わったら始めましょう。



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DENTAL MACROBIOTIC

2010年02月16日 12時35分51秒 | 院長のブログ <歯医者さんの健康常備学>
私たち松見歯科がマクロビオティックにつながった一番の理由は、
玄米ご飯と砂糖なしという2点でした。

もちろん、マクロビオティックを取り入れる前から
有機無農薬のお野菜を自然食品店の宅配で取り寄せ、お味噌や醤油、塩も、ちゃんと作られたものを厳選して、お肉やお魚も、生産者さんの姿勢に共感するもの、天然のものを選んできましたが、やはり、大きな理由は、玄米と砂糖なしというところです。

初めて正食なるものを知ったときに、私よりもうんと前から玄米食を実践し、砂糖なしの生活をしてきた主人から、「あれはどうも玄米ご飯をもくもくと100回、200回噛んで、食事を楽しむ雰囲気ではないらしいよ」って言われて「そんなのいややなぁ」ってすぐさま却下したものでした。

しかし、玄米の炊き方や砂糖を使わないお料理の方法を習いに、我が家の台所に送り込まれる患者さまの数はどんどん増えて、肩書きが主婦ではなぁってことで(笑。ま、肩書きが云々というよりも、料理の幅を広げるという目的と、もっとちゃんと学んでおかなくてはという理由でなんですが・・)いろいろ調べているうちに、どうしてもマクロビオティックにつながって、そして勉強し始めて、確信にいたったわけです。

しかし、この10年の中で、学べば学ぶほど、マクロビオティックを実践されていらっしゃる多くの方のお口の中に問題があることに疑問がわいてきます。

砂糖・・・桜沢先生も、久司先生も、その著書のどこにも、甜菜糖ならいいよとか、メープルシロップならいいよとか、黒糖やきびとうや蜂蜜、さいきんなら、羅漢果やアガベならいいよなどとは書いていません。もちろん、果糖である果物も同様です。

それでも、世のマクロビアンの中では、当たり前に甜菜糖やメープルが使われて、
ただ単に「白砂糖はビタミンやミネラルが精製によってなくなっているからよくない」というところだけをフューチャーして解釈しているように思えます。

さらに、白砂糖を排除しただけで、甜菜糖たっぷり、メープルシロップたっぷりでも、マクロビオティックのスイーツとして認知し、毎日食べても大丈夫と思われていらっしゃる方がいかに多いでしょうか。

甘みの度合いは、ひょっとすると市販のものより甘かったりすることも、よくある現象です。

決して、甘いものが全ていけないとか、食べることが罪悪のような捕らえ方をしているわけではありません。

ただ、マクロビアンと称する以上は、歯に問題がないようにしなくてはなりません。

なぜならば、歯を壊す最大の原因は、糖類だからです。

もし、マクロビオティックを教える立場であるならば
歯を壊したままでは説得力がないのではないでしょうか?

私たちは、そういう意味でも、「マクロビオティック」という言葉を使うのに最近躊躇いたしております。

あえて言うならば<デンタルマクロビオティック>と表現したいです。
歯を壊さないマクロビオティックです。

でも、これは、桜沢先生や久司先生が提唱しているマクロビオティックそのものなのです。

どうぞ、歯を壊すほど、甘いものに依存されないように
しっかりと、玄米ご飯をお変わりして食べてください。
甘いものやパンを欲しくなるサイクルを絶たなくてはいけませんね。

小食はその後です。

今あるお口の中の問題は、塩やデンシーで歯を磨いても、改善しません。

歯科治療の中でも虫歯や歯周病を自然治癒に置き換えることはできません。
ついた歯肉縁下の歯石は、歯ブラシでは届きませんし、まして、自然に取れることはありません。根管の掃除は、プロでも難しい作業ですし、目で見えるものではありません。
できてしまった虫歯を元に戻すことはできませんし、放置するわけにもいけません。
しかし、歯をなくす多くの問題は、そのようなところに出現いたします。

虫歯にならないようにとか、歯周病にならないようにということであれば、食事の改善などで実現いたしますが、今ある問題は、できるだけ早期に処置をしたほうがいいでしょう。

しっかりと治療をされて、そこから二度と同じ問題を起こさないようにすることが大切です。


















しあわせなお産がしたい

2008年02月24日 23時06分37秒 | 院長のブログ <歯医者さんの健康常備学>
本日、吉村正先生をお招きして開催させていただきました、「しあわせなお産をしよう」講演会は、本当に盛況に終えることができ、今帰宅したところですが、ほっと致しました。

スタッフのラストスパートすごかったです。
お陰でたくさんの方がお集まりいただきまして、吉村先生のお話、ぼっこ助産院の真鍋先生のお話、織絵さんの舞台、どれも素敵でした。

大阪や、東京、福井、九州と県外からもたくさんの方が駆けつけてきてくださり、吉村節炸裂の素晴らしい講演会となりました。

皆様、ありがとうございました。心から感謝申し上げます。

むすび誌連載より(その8)

2006年07月17日 23時12分46秒 | 院長のブログ <歯医者さんの健康常備学>
18歳から結婚まで。
親が出来る、最後の仕上げ磨きです。

 高校を卒業すると多くの子供達は進学、就職で一人暮らしが始まります。当医院では「一人暮らしを始める人のために」という2時間の指導コースがあります。内容は、とにかく毎日ご飯(玄米)を炊く、おかずは味噌汁だけでよい。と、いたって簡単です。昨年3月にこのコースを受講したお嬢さんがいました。お母さんの予想では「あの子は絶対せんわ」だったのですが、同居している兄の分まできちっとご飯を作っているそうです。おまけにその夏帰郷した際私が「アトピーの調子はどう?」と尋ねると彼女の返事は指でVサイン「イェイ!!」でした。
 高校の卒業生には学校の勉強よりも大切な事がある、それは自分の身体を護る知恵、正しい食事の仕方を学び実践すること、と話します。一人暮らしはそういう意味で大切な体験の場です。面倒だからと外食に頼ると一人暮らしの間に歯も身体も精神もぼろぼろになります。一番早くお口の病気が発現しますから、身体の異変のサインを見逃さないで下さい。虫歯が発生していないか、歯ぐきの状態は良いか、で、食生活の良し悪しが簡単にわかります。帰省時に定期点検を受けさせ生活チェックをしてください。受診は親が言っても聞きませんから、かかりつけの歯科の担当衛生士から直接本人に電話を入れさせる(携帯に)と上手くいきます。
この時期親知らずが生える頃です。生える時親知らずの周りの歯肉炎を起こしやすいですが、真直ぐはえている限り抜かない方が良いです。妊娠前より中高生まで(本誌1~7月号参照)上手く子育てが出来れば親知らずは真直ぐ生えるはずです。
また外食が出来るほど生活費を渡さないことも大事です。食費を抑え現物支給(玄米)を届けるのも有効です。生活費がなくなっても米水塩さえあれば生きていけることを体験させます。だって神棚の上に供えるのは米水塩。大切な食べ物が何かに気付きます。更にアルバイトはあまり感心しません。自炊の時間優先です。裕福にもなり必然的に外食になります。就職している子も同様です。夜遅い時間まで仕事はダメです。知り合いの息子は外食産業に就職し深夜まで仕事、食事は勤務先のまかない物、わずか半年あまりで生を終えました。22歳でした。
最後に、一人暮らしはある意味寂しく、彼氏彼女を求めるのも当然かと思います。しかし子作りは別問題です。本年2月号を参照してください。子作りは最高の条件で!真剣に!子供に対して責任を持って!と教えて下さい。子育て最後の仕上げ磨き、歯も身体も心もピカピカの人間に磨き上げてください。
 

正食協会むすび誌連載より

2006年07月16日 18時43分53秒 | 院長のブログ <歯医者さんの健康常備学>
12歳から18歳、
躾は歯つけ!親の手腕にかかります。
  
 6年生になる頃乳歯がすべて抜け、後続の永久歯が生えてきます。きれいに並びましたか?また中学生頃には6才臼歯の奥側に12才臼歯(7番)が生えてきます。自由に使える小遣いが増え、親の目が届きにくくなるためか部活帰りにジュースや菓子、パン等の買い食いが増えます。給食のパン(糖類入り)で虫歯、腹持ち悪く部活前に売店で菓子パン買って虫歯、部活で腹がすき買い食いで虫歯、晩飯前にスナック菓子! あ~ぁ、子供に何を食べれば良い悪いをしっかりと躾け、理解させないと12才臼歯は虫歯の巣窟です。
この悪循環を断つにはドカ弁(やたらご飯の多い巨大な弁当)しかありません。腹持ちの良い玄米弁当なら最高でしょう。どうぞ、給食だからと諦めないで、連絡帳に「うちの子はアレルギー体質があり、医者にパンを食べさせないでと指示されました。」と記載し弁当持参にすればOKです。この頃では学校の先生は深く追求しません。家でもご飯は男女ともどんぶり飯でおかわりさせてください。間食が無くなり、スリムな虫歯のない子ができます。
12才臼歯ではもう一つ、歯の噛み合せに気を付けましょう。上の歯が頬っぺた側に下の歯が舌側に曲がり上手く噛み合わないことがあります。かかりつけの先生に管理してもらうと良いでしょう。
また、よく噛む事も大切です。親知らず(12才臼歯のまだ奥に生え、8番とも言います。)がうまく生えるかどうかは中学生までに決まります。軟食では歯の隣り合わせの面が磨耗せず、親知らずが生えるスペースが確保できないからです。高校生で親知らずが曲がって生えると判断されたら7番を守るため、早めに親知らずを抜歯します。高校生なら痛みも少なく比較的簡単に抜け、傷の治りもとても良いからです。
(当院では、できるだけ歯を抜きません。8番がじっと動かず7番に悪影響なければ横を向いていてもそのままにいたします。いつか、この横向きの8番が役に立つ時もあるからです)
中高生では歯肉の病気にも注意が必要です。ブラシや糸ようじを使ったときに出血したり、歯ぐきを見て赤く膨れていたら要注意です。歯磨剤(歯磨き粉)無し、柔らかい歯ブラシで丁寧に磨きます。この時、磨いた唾が飲み込めると磨く場所や時間を選ばず洗面所で一分足らずなんてことにならずに済み充分な歯磨きタイムを確保できます。歯科衛生士から磨き方のトレーニングを受けて下さい。
中高校生は反抗期だからか親が歯医者に定期検診に行くように言ってもなかなかです。(食べ物についても同様ですね。)検診をしばらくさぼり学校の歯科検診で虫歯1本と言われたらその5倍はあると覚悟せねばなりません。でも、安心してください。親の言うことはききませんが、歯医者のお姉さん(歯科衛生士)には皆従順です。衛生士と仲良くなっておけば、彼氏・彼女の事や親に秘密のことなども上手に聞き出してもらえます。本人の携帯に直接かけてもらい検診を受けさせましょう。
仕上げは、高校卒業までに自炊できるように台所仕事もさせてください。大学一人暮らしで歯や身体を壊さないための大切な準備です。お母さんが少~し、楽できますしね。

正食協会 むすび誌連載 歯医者さんの健康常備学(その6)

2006年05月22日 23時28分12秒 | 院長のブログ <歯医者さんの健康常備学>

歯で見える人生の有効期限!?

小学校入学が近づきますとそろそろ初めての永久歯、6歳臼歯が生える頃です。6歳臼歯は歯の王様といわれ、上下左右4本生えます。その大きさ、噛む力とも、永久歯の中心をなす大切なものです。
ところが中年以降になりますとこの6歳臼歯を失っている方が多いようです。6歳臼歯が無くなるのはお口の中の環境(食べ物や食べ方、歯列、交合など)により、その歯が生えてから数年間にできた虫歯や歯肉炎がきっかけです。例えば、虫歯を繰り返せば蟻の一穴のようにだんだん拡大。中年になる頃には抜髄、抜歯! かくして入れ歯人生へ突入です。
また、6歳臼歯が生える時期には個人差があります。砂糖を含むお菓子やジュース、パンをよく食べる子供は陰性体質で6歳臼歯が早く生えます。早く生えた歯は軟らかく、その上砂糖の大攻撃であっという間に虫歯の発生、やはり6歳にして入れ歯人生決定です。(少々遅いくらいの方が歯質が硬いようです)
7歳頃には下の前歯から永久歯に順次生え変わります。歯がきれいに並ぶか観察が必要です。乱杭状態なら顎の拡大、上の歯が下の歯より中に入るなら前に出さなければなりません。さらに上の歯と下の歯が噛み合わない子はおおかた鼻炎があり、口呼吸をしているので、歯列の矯正より鼻炎の治療が先です。私の診療室では食養と鼻洗浄(1%塩入り番茶)、口唇の筋力トレーニングを指導します。上6本下6本の前歯が並べば乳歯にひどい虫歯が無い限り歯並びはOKです。
小学3・4年生になると歯肉炎にも注意が必要です。歯肉の腫れや、出血がある子は歯科衛生士の手助けが必要です。歯肉炎はストレートに歯槽膿漏に移行するからです。私の経験では高一の女の子で入れ歯一歩手前の子がいました。
百歳まで生きるとすれば94年間使う6歳臼歯。健全な6歳臼歯こそ健康な人生を支え、元気で長生きが保障されるというわけです。6歳頃からの食習慣、あなどれませんよ。

正食協会・むすび誌連載<歯医者さんの常備学その5>

2006年04月25日 19時28分08秒 | 院長のブログ <歯医者さんの健康常備学>
 お母さんにできる虫歯予防と美しい歯並び (3才から5才頃まで)

虫歯の主な原因は「砂糖などの糖類を含む加工食品を口に入れること」で発生します。つまり、虫歯予防はこれらの加工食品を排除して初めて実現します。
3才児検診でヒドイ虫歯の子供に出会うと例外なくOO製薬の(ポOOOOooト)を常飲させています。小児科医が薦め、お母さんが実行に移した結果?です。アルカリ飲料のうたい文句ですが、驚くなかれph3.37の超酸性水です。口腔内のphが5.4を切ると(酸性になる)歯が溶け始め虫歯になるのです。子供たちのおやつは発育盛りですから食事(主食を食べる)と考えてください。ケーキやジュースで補うべきものではないのです。勿論パンやハンバーガーでもありません(映画スーパーサイズミーを観て下さい)。
 お母さんにできる虫歯予防は「三食ともご飯。おかわりさせる。できれば玄米で」、「のどが渇けば水かお茶」です。砂糖入りの食品が欲しくなる理由は主食のご飯が足らないこと。子供たちはおなかが空きます。3食ともおかわりしてご飯を食べさせて頂きたい。そして最適なおやつはおむすびです。お菓子を食べて夕食時にご飯が入らないでは本末転倒ですね。お菓子はたまのお楽しみに、できればレシピはマクロビオティックで手作りを。
 さて、虫歯の心配に続くのが乳歯の歯並びです。生え替わる大人の前歯はとても大きく、そのため写真のように乳歯の前の歯並びに十分隙間が必要になります。2月号で書いたプライスの本『食生活と身体の退化』の考えに従い上手に子づくりすると、3、4才頃にはしっかり顎が発達し隙間が生まれます。しかし残念ながら隙間が十分でない場合(最近は顎が小さい子供が7、8割です)、上下の顎のあたりだけは解決できる可能性があります。拡大矯正です。矯正は以前より早い時期に始めるようになってきました。拡大は骨の縫合がまだ軟らかい時のほうが効果的だからです。子供が頑張れるのであれば出来るだけ早い方が良いです。永久歯を間引いて歯を並べるのはあまり得策ではありません。早い時期の拡大矯正のみが何とか歯を美しく並べる最初で最後の手段です。信頼できるかかりつけの歯医者を作っておくこともお母さんができる歯の予防です。

正食協会 むすび誌連載 歯医者さんの健康常備学(その4)

2006年03月07日 20時23分18秒 | 院長のブログ <歯医者さんの健康常備学>
良い育児は食育で決まる。
乳児期から幼児期にかけて(2ヶ月より3才まで)歯の発達と食べ物の関係
 
 無事おっぱいは出ていますか。生後2ヶ月位になると赤ちゃんの体重、気になりますよね。母子手帳を見ると「うちの子は少し体重が少ないみたい!」…。案の定、検診で「平均より小さいね。ママのおっぱいでは足りないかな?ミルク足しますか?…」。なんて脅されちゃいます。

 母子手帳のデータは絶対多数を占める人工乳育ちのデブデブ赤ちゃんが主体。心配なんか要りません。母乳で育つ子が固太りで小柄なのはちゃんと意味があるんですから。

 人間の赤ちゃんはママにしっかりだっこして守ってもらい体格よりも脳の発達の方が優先させるんです。歩行だって一年はかかるでしょ。体格より体質です。人工乳の原料は600kgに育つための牛の乳。知能の発達より大きけりゃ良いとまだ思いますか?

 六ヶ月にもなると下の前歯が2本生え始めます。巷の育児書では離乳食は早く始め様々な味に慣れさせるのが良い?らしいですが、子どもの消化器はまだまだ未熟で咀嚼は無理。特に異種タンパクなどは分子が大きく危険です。神様や自然の力を信じ母乳だけの栄養で育てましょう。

 母乳(良質な)を通じて味の成分や香りを赤ちゃんに記憶させると、時期がくればちゃんと子どもから離乳食を要求し始めます。育児書を持たない他の哺乳動物では離乳が始まると親は半消化の主食を口から出し子に与えます。あなたも虫歯や歯周病のない口(ちゃんと治療を済ませて)で、初めは良く噛んで与えてください。唾液と混ざり消化酵素の働きで子どもの未発達な消化を助けます。瓶からそのまま派ではダメですよ。

 歯の発達から食べ物を判定すると、生後六ヶ月までは歯無しですから液体食。七ヶ月から一才半までは前歯しか無いので流動食からドロドロ食。上下一対の乳臼歯が生えればつぶつぶ食が始まります。二対の乳歯まで生え揃うのは二才半。やっと固形食です。急ぐ必要はありません。日本人の子は四才位までラクタ-ゼ活性が残る事でも、幼児期まで母乳と主食の混合である事を示唆。ましてや味覚の形成を学習中の赤ちゃんにお菓子やジュースなどを与えると一生の嗜好の因子として植え付けてしまう事に!おっと、ベビービジネスの邪魔をしたかな?

正食協会 むすび誌連載 歯医者さんの健康常備学(その3)

2006年02月27日 08時33分12秒 | 院長のブログ <歯医者さんの健康常備学>

生まれる前からオーラルケア。
母乳育児―故山内逸郎先生からの伝言

 めでたく赤ちゃんに恵まれた夫婦の次なる望みは「健康に育つ」でしょうか。それには母乳育児!出産をした女性の多くは自分の母乳だけで育てたいと思っていますが現実はそう甘くなく、少数の方のみが実現できるはかない夢のようです。

 そこで山内先生から母乳育児のための秘伝です。先生は小児科の医者であり、国立岡山病院院長もなさいました。岡山病院では昭和45年以降人工乳を置いてないそうです。種々な条件の母親がいるのにもかかわらず人工乳なしです。WHOとユニセフは1989年に『母乳育児成功のための十カ条』を発表しており、岡山病院はこの条件を満たし、BFH(Baby Friendly Hospital赤ちゃんにやさしい病院)第一号に認定されています世界では多くの病院が認定されていますが日本では十数軒でしょうか。

 山内先生は出産にあたり、三つ半の条件を実行すれば必ず母乳育児は成功すると説いています。①出産後30分で初乳を与える。②24時間以内に7回以上飲ませる。③出産直後より母子同室、または母子同床。半・出産前の陣痛の合間に乳管開通操作。乳腺から乳頭までの乳管に脂肪の様なものが詰まっているので取り除くことが大事。その上で山内先生は次の様にも話しています。最初の二日間には母乳は滲むようにしか出ない。その間赤ちゃんは二日間のお弁当を母体内でもらっているため、死ぬ事は無い。しかしさすがに三日目になるとひもじくなり、腹がへった!乳がほしい!と泣き声が変わり必死で泣くそうです。その泣き声を聞いた瞬間、母親の頭の中でスイッチが入りあふれるように母乳が出てくると言います。

 現実には子供は新生児室に移され、お母さん疲れたでしょう、病室で休んでいてください、子供の面倒は私達(病院関係者)が看ます、と言って糖水(砂糖水)や人工乳を与えます。その結果赤ちゃんは三日目になってもお腹が空かず、泣き声は変わらず、お母さんのスイッチは入らず、母乳が出ないとなります。

 私の診療室では妊娠した患者さまには母乳育児を勧め、必ず成功します。おめでたが判ったときから母乳育児は準備が必要です。医者に産ませてもらうではなく、能動的にどのような出産、育児がしたいか自分自身で考え行動する事が大切です。

 歯医者が何故母乳育児?とお考えの方もいらっしゃると思いますが、人工乳は生まれて初めての二糖類との出会いとなります。(勿論他の意味でも人工乳は避けたいものです)味覚の形成や糖類の質の理解も出来ていない赤ちゃんに飲ませることは砂糖への嗜好へと繋がります。歯の不健康は身体の不健康を招きます。歯医者が赤ちゃんに人工乳を飲ませたくない理由です。
参考文献「続おっぱいだより集」「分娩台よ、さようなら」メヂィカ出版



正食協会 むすび誌 連載から

2006年01月29日 06時42分06秒 | 院長のブログ <歯医者さんの健康常備学>

歯医者さんの健康常備学(その2)

プライスの本より。ちょっと待て!その妊娠。

 健康で五体満足、元気な赤ちゃんが欲しい、父母になる人みんなの切なる願いではないでしょうか。現実は?…生まれた時からアトピーっ子、身体が弱い、どこか変。またうまく妊娠出来ない。あまり詳しい情報は流れてきませんが産婦人科の分娩室では大変奇形児が増えているとか。こんな事態を避けるにはどうしたら良いのでしょう。
そんな疑問に答えてくれるのが『食生活と身体の退化』―未開人の食事と近代食 その影響の比較研究―プライスの本です。(言葉に不適切なところがありますがご勘弁を)
この本は20世紀初め、まだ交通の便が悪く、同じ民族でも白人文明の影響を受け食生活を変えた人々と、文明から全く隔絶し民族特有の伝統食で暮らしている人々の比較研究です。例えばエスキモー人でパンを食べる者とアザラシの肉等その土地の食材を食べる者の比較です。プライス博士はアメリカの歯科医であり、食生活が歯並びや骨格に世代を越えて強く影響を与える事を証明しました。結論は父母となる者男女がその土地の伝統的な食品をやめ、輸入食品の白人が食するパンを常食しその後に妊娠出産された世代においては退化病が高い頻度で出現すると言う事です。退化病とは顔の中、下顔面の骨が充分に成長しない特徴があり、歯が並びきりません。また鼻はつままれた様な形で、空気の通り道が狭く、鼻炎を起こし易く詰まります。横顔は三日月の様に真ん中がくぼみます。大脳の基底部が充分広がらず、脳が圧迫を受けその機能を果せなくなり、精神活動や道徳観念まで低下する、胸郭も狭まり呼吸器の機能が低下する、骨盤も狭くなり難産が増えます。アフリカの未開人では退化病を防ぐため、結婚前の男女は半年間十分滋養のある特別食をした上で釣りバカ流ではありませんがめでたく合体!というルールを定めてあるそうです。精子卵子が正しく作られる期間が半年を要する事を経験的に知っていたのでしょう。どちらが文明人、未開人か判りません。
 今の日本は、白人の食べ物を推奨しご飯を食べなくなりました。先日小学校に就学児童の歯科検診に行きました。私の判定では退化病の子供は7割でしょうか。なんと乳歯でさえきちっと並んでいないのです。食生活と身体の退化…あぁ~、恐ろしい!

正食協会 むすび誌 連載から

2006年01月23日 19時28分42秒 | 院長のブログ <歯医者さんの健康常備学>
歯医者さんの健康常備学(その1)

年は歯が命令する………80才で何本の歯を残せますか?

私の診療室には80代後半で歯を25本以上残している超ウルトラ級にお元気な方が6名。
皆さんには共通した特徴があります。
①自分一人で徒歩や自転車やオートバイ、車を運転(高速道路もOK!)して来院します。
②耳が良く聞こえ補聴器は必要ありません。目も良く見え白内障も大丈夫。
③ボケ知らずで同じ話しを繰り返す事はありません。会話が楽しいです。
④持病を持たず健康に過ごしています。背中がまっすぐ。骨粗鬆症にも縁がありません。
⑤家族や周りの人や世間の人のため、その人で無ければ出来ない仕事を持っています。
⑥お洒落で美男美女、お口の周りにはしわ一つありません。
⑦何でも食べられ食事が楽しい。和食、伝統食中心の一汁一菜、素食です。
読者の皆さんいかがですか?歯を多く失っている方は若い方でも多くの項目で‘ブゥ~♪’では無いでしょうか。
 実は私の母は今年96歳。歯科医です。歯が26本残っています。86歳まで現役でした。薬は一錠も飲んでいません。風邪一つ引きません。⑤の項目以外はクリアです。我が家では超獣(長寿)智恵ゴンと呼ばれています。
 さて、年は歯が命令すると書いて年齢となりますが、どうも歯を残す生活が元気で長生きの秘訣のようです。
虫歯や歯槽膿漏などで歯を失わないお口の環境作りは、プロの口腔内予防管理、ブラッシングと数々ありますが、一番大切なことは食事の改善…砂糖やパンなどの酸性(▼)食品を控え、玄米菜食(正食)を心がけることです。何を食べるかで、虫歯になる人もいれば、健康になる人もいると言う事なんですね。