南のまち、と森の端

南九州の一隅からちょっとした日常の出来事や思いを綴ります。

久しぶり高鍋町美術館

2020-08-30 01:18:23 | 芸術文化

コロナ禍に翻弄され、安倍首相の突然の退陣表明などあっという間に8月も終わろうとしています。そこで懸案になっていた高鍋町美術館訪問を実行しました。それも自家用車ではなく、じっくり途中の景色を味わおうと各駅停車の路線バスで。日ごろは宮崎市から西の方向、小林、えびの市、湧水町方面に行ったり来たりしていますが、以前よく行っていた宮崎市以北へはなかなか行く機会に恵まれず、久しぶりに高鍋町美術館まで足を運びました。Ⅰ時間ちょっとのバスの旅もいいものです。
高鍋町美術館は立地環境がすばらしく、高鍋城が史跡公園として整備された舞鶴公園のすぐ近く、お城の掘の内側に1999年に開館しました。企画・常設展示室など入場者への配慮がされていて快いし、これまでユニークな企画展など個人的にも注目してきました。当初は7月下旬にうかがうつもりでしたが、コロナウイルス関連で閉館になったりでやっと実現、ほぼ5年ぶりの訪問となりました。
今回、鑑賞したのは「高鍋町美術館館蔵名品選展」で、昨年、20周年記念として刊行された同名の図録に収録された40数点を展示。有田四郎、平原美夫をはじめ地元高鍋町、周辺市町出身の美術家たちの油彩、水彩、日本画、版画、写真、工芸作品がずらりと並び、また大原美術館ゆかりの児島虎次郎、石井十次肖像画を描いた鱸利彦、明治時代に活躍した中澤弘光、写楽やミロの作品、秋月種樹の書画などさまざまだが、なかでも興味深いのは戦後の宮崎美術には欠かせない忘れがちの美術家たちの大作もずらりと並んで壮観。あらためて新鮮な思いで鑑賞することができました。さらに特集としてサイタ亨の洒脱な水彩画約30点が趣きを添え、常設展も書を中心に興味深い作品が展示されています。

この展示もきょう30日で終了してしまうのが残念ですが、最終日にぜひ。近くの舞鶴公園には町歴史総合資料館もあり、1日がかりでゆっくり訪れるのもありだと思います。

高鍋町美術館館蔵名品選展の会場

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