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私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

トランプ外交大失策ボルトン解任

2019-09-17 23:38:31 | 政治
トランプが10日に強硬派のボルトン国家安全保障問題担当の大統領補佐官を解任した4日後の14日に米国の同盟国サウジアラビアの油田がドローンによる攻撃を受けてサウジアラビアの1日の石油供給量の半分、世界の5%が供給不能になってしまった。

今のところイランは関与を否定しており、イエメンの武装勢力フーシが犯行声明を出した。だが米国はイランの犯行だと見なしているようだ。

イランの犯行かは正直わからない。しかしトランプが強硬派のボルトンを解任したことから米国与し易しと侮ったイランがサウジアラビアの油田を攻撃した可能性は低くない。
トランプは米国経済が減速するにつれて支持率が下がり、再選が危うくなっていることから外交での何らかの成果を必要としている。

トランプお得意の取引(ディール)だ。その際強硬派のボルトンが邪魔になったということだろう。

しかしイランや北朝鮮からボルトンは嫌われていた。あからさまに解任を要求されてさえいたらしい。敵対國との外交では相手に嫌われる政治家、官僚こそ有能な政治家、官僚だ。それを解任してはいけなかった。

イランや北朝鮮が喜ぶボルトン解任で外交が進展するとトランプは考えたかもしれないが、トランプ与し易しと見てとったイランがサウジアラビアの油田をドローンで攻撃したのではあるまいか。イランが攻撃したかはまだわからないのだが。

それがなくとも政権内にひとりは強硬派がいないと相手から際限のない譲歩を要求うされてしまう。ボルトンの存在がイラン、北朝鮮には目の上のたんこぶだった。

イラン攻撃はイラク侵略戦争の二の舞どころかそれ以上の泥沼になる可能性が高く、米国国民がイラク侵略戦争で5000人以上の軍人が戦死したことを忘れていない限りトランプが戦争に踏み切る可能性は低かった。

しかしそれを覚悟で戦争に踏み切ればイランは破滅する。少なくとも現体制は吹き飛ぶ。その恐怖が外交上米国の武器になるのだ。

北朝鮮も同じだ。米国が北朝鮮との戦争に踏み切ることは米国にとって何の利益ももたらさない。核放棄はさせられるが。若者を犠牲にしてまで、北朝鮮の核放棄を戦争で勝って無理やりさせても大幅な歳出超過だ。真の敵は支那だというのに。

しかし繰り返すが戦争をちらつかせることは外交上の武器になるのだ。はじめから戦争はしませんと言動で示せば核放棄をするはずがないではないか。北朝鮮の金体制を担保するものは核しかないのだから。

ただ、支那包囲網のために米国が北朝鮮と手を結び、北朝鮮の核、日本人拉致を置き去りにしたまま事が運ぶのを怖れる。

米朝同盟はあり得ないか

米国と北朝鮮の「野合」はあるか

拉致敗北。それを防ぐ手立てはあるのか

今更ボルトン解任を取り消すことはできない。サウジアラビアの油田がドローンによる攻撃を受けたこともなかったことにはできない。トランプはイランに報復の限定攻撃、空爆を実行するのだろうか。空爆なら米国の若者が死ぬことないが。外交的解決は不可能になるのではあるまいか。


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