面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

米朝同盟はあり得ないか

2013-03-04 21:42:43 | 北朝鮮・韓国
~~引用ここから~~
金正恩氏がオバマ氏に「電話を」 元NBA選手との会談で
http://www.47news.jp/CN/201303/CN2013030401001333.html
【ワシントン共同】北朝鮮を訪問し金正恩第1書記と会談した米プロバスケットボールNBAの元スター選手、デニス・ロッドマン氏は3日、オバマ米大統領から電話が欲しいと金第1書記に告げられたことを明らかにした。米ABCテレビに出演し語った。

 ロッドマン氏によると、金第1書記は「私は戦争を望んでいない」とも話したという。

 ロッドマン氏は、金第1書記が大のバスケ好きと紹介。金第1書記には「オバマ氏もバスケが好きだ」と伝えたという。

 ロッドマン氏は2月26日から3月1日まで北朝鮮に滞在したが、金第1書記の一連の発言がどの時点で行われたのかは不明。

~~引用ここまで~~
元スポーツ選手が訪問した程度で、両国の関係が修復されるとは思わない。しかし米国によるアフガニスタン侵攻、イラク侵攻の前にはこうした動きは見られなかった。北朝鮮を訪問する著名人がいてもイランを訪問する著名人は見当たらない。

また米国は北朝鮮の核開発は黙認している節があるが、イランの核開発は絶対に認めない構えだ。

このような動きを我々日本人は一度苦い想いと共に経験している。そう「米中国交正常化」だ。

日本の頭越しに米国は中国と会談を重ね、国交を樹立すると発表した。当時の佐藤栄作首相以下日本政府は全くの寝耳に水だった。

ベトナム戦争で疲弊した米国はベトナムからの撤退とソ連に対する牽制のため中国と手を結ぶことを考えた。また公表されたキッシンジャー大統領補佐官(当時)と周恩来首相(当時)の会談から日本の経済力を削ぐ目的もあったと考えられる。

これを旧ソ連を中国。中国を北朝鮮、に置き換えればそのまま当てはまる構図ではないか。

北朝鮮の経済力は日本の1パーセント程度でしかないが、未だに拉致被害者の帰国は適わない。あのボロボロの国で大国と渡り合っているのだから北朝鮮上層部は悪魔ではあっても優秀であることは認めざるを得ない。

軍事力も海軍と空軍は玩具に等しいが、陸軍は100万人を擁する。予備役を動員すればさらにだろう。特殊部隊や諜報機関もありなかなか優秀だ。

そして切り札として「核兵器」を持つ。

その国が北京のすぐそばにあるのだ。「地政学」的に考えればここを「味方」にすることは中国を牽制するにもっとも適任と言える。

ミャンマーの「民主化」を受けてオバマ大統領がミャンマーを訪問し、日本や欧米の資本が我先にとミャンマーに投資しているのは明らかに「中国包囲網」の一環だ。これを北朝鮮相手にやらない道理はない。

しかし北朝鮮には拉致問題がある。また「強制収容所」を始め人権侵害がミャンマーの比ではない。米国の「現実主義」(親米であれば悪魔とも手を組む)と言えど北朝鮮と国交樹立は簡単ではない。

しかし物事に理由などいくらでもつけられるものだ。ほんのちょっとの人権侵害緩和などで「民主化」したと言って国交樹立をしないとは言えない。少なくとも米中国交樹立のようなことがあり得るかもしれないと頭の片隅に置いて、対策を練っておくべきである。

日本としてはたとえ米国が北朝鮮と国交を結んだとしても中国の時の様に慌てるべきではない。慌てて国交を結び猫も杓子も資金「援助」と企業の進出した結果今がある。手の付けられなくなった中国が。

日本として絶対に譲れないのは拉致被害者の帰国だ。さらに帰国事業で北朝鮮に渡った日本人妻の安否もだ。それなくして国交樹立はあり得ない。

米国が北朝鮮を面倒見て中国に牽制させるのであれば結構なことだ。日本は手を汚さず、労力も割かずに済む。どうせ米国に資金援助をするつもりはないのだから、日本にお鉢が回ってくる。拉致被害者の問題は急ぎ話し合うべきだが、北朝鮮との国交樹立は急がなくて良い。大して旨みもないのだから。

それまでは憲法改正は無理でも軍事力、特に自衛隊を強化し、制約を取り払う法整備をし、自衛隊の予算を増やす。また東南アジア諸国や太平洋諸国、南アジア諸国、中央アジア諸国、そしてロシアと関係を密にして備えるべきだ。勿論米国に対してはロビー活動を増やしもっと日本の味方をするように促す。国交云々はなしにしても中国に対する牽制になる。

「米朝国交樹立」があり得るということを頭の片隅に入れておく必要がある。


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