a girl

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from Yemen vol.9

2009-03-22 12:35:41 | journey
(旅期間:08.5.26~08.6.16)

これでラスト。

旧市街の家の子にヘンナアートをやってもらった。正確にはヘンナじゃなくてナクシ。ヘンナは色が赤。ナクシは黒。アラビアではナクシが正統。
指先から肩までと鎖骨あたりにすごくキレイな絵を描いてもらったけど、悲しいかな、これは2週間ぐらいで消えてしまいます。日本に帰るころには汚い残骸が残るのみ。今のうちに写真に記録しておかねば!

外では全身黒で顔すら隠す女性も、家の中ではオープン。初めて見ましたイエメン女性。
ちょっとびっくりしたのがその家の20歳ぐらいの女の子が私を見て"スリムでビューティフル"って言ったこと。自分のことをファットでNOT GOODって言ったこと。
その子が若いからなのか、スリムをよしとするなんて思ってもみなかったから驚いた。
でも私の口は女の子に対してはすごく軽快でして。"なに言ってんのー!グラマーでセクシーだよー!"なんてどっかの誰かと同じようなこと言います。
女の子に対しては警戒心ゼロ。

ナクシを描いてもらってるときに隣で彼女のお母さんがお祈りを始めてね。
旧市街の一般家庭の家の中でイエメンの女の子にナクシをやってもらって、横ではイスラムのお祈りを捧げる女性がいる。
イエメンで過ごした数日の中で一番好きな時間だった。静かで、日常でありながら非日常みたいな。




あと、アブドゥルの言ってることのほとんどすべてが嘘だと分かりました。
最初から全く信用してないけど、彼の友達のザカリアが彼が席を外してる時に"絶対言わないで!"と念押ししたうえで教えてくれた。
彼の言うことには矛盾が多すぎる。彼の家族は誰もが知ってる有名な家族だとか、政府の要人だとか。なのに彼の家の車は壊れる寸前みたいなものなのよ。それに、普通自分からそんなこといちいちアピールしないっしょ。
もうね、私へのほめ言葉も含めて滑稽です。すぐ分かるような嘘を重ねちゃってー。その下手さ加減が、なんだかむしろ純粋に思えてくるぐらい。
だから、実は彼以上に嘘をついてるのが私の方なのねー。
でも嘘をつくのは疲れるから早く彼と離れたい。


そんなこんなでそろそろイエメンを出ます。次はヨルダン、シリア。


分かってたことだけど私が"楽しい"と感じるのは、そこに暮らす人と挨拶を交わしたり話をしたり人の写真を撮ったり、そういうことでした。
サナアを見渡せる場所や有名なモスクに車で行ったりしたけど、ワクワクしなかった。
やっぱり人が一番です。



さよならイエメン!またいつか来たいな!



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