a girl

movie,book,music,journey,i think...

『カラスの親指』 小説

2011-06-05 12:48:35 | book
著者:道尾秀介


【ストーリー】
“詐欺”を生業としている、したたかな中年二人組。ある日突然、彼らの生活に一人の少女が舞い込んだ。戸惑う二人。やがて同居人はさらに増え、「他人同士」の奇妙な共同生活が始まった。失くしてしまったものを取り戻すため、そして自らの過去と訣別するため、彼らが企てた大計画とは。


【感想】
道尾秀介の本てこれで2冊目だったかな?
一冊目があまり自分好みじゃなくて以来疎遠だったけど、改めて読んでみようかな、著者の本、て思った。

ラストにたくさんの真相が明らかになる。

『月光』 小説

2011-05-14 20:59:22 | book
著者:誉田哲也


【ストーリー】
お姉ちゃんが死んだ。誰からも愛された人。優しく美しく、真っ白だった人。同級生のバイクによる不運な事故?違う、お姉ちゃんは殺されたんだ—。姉と同じ高校に入り、一人の教師の協力を得て真相を探り始めた妹結花。そこには覗いてはならなかった姉の秘密が—。学園にピアノ・ソナタ「月光」が流れるとき、教師と生徒の心が狂う。


【感想】
中身がない。少しの面白さと、多くの不快感。
お姉ちゃんが先生との不倫をネタに同級生男子2人に暴行される場面は、ちょうど朝会社行く電車の中で読んだものだから、「朝から気分悪いじゃん…」て思った。


『歌舞伎町セブン』 小説

2011-05-08 21:16:37 | book
著者:誉田哲也


【ストーリー】
冬のある日、歌舞伎町の片隅で町会長の高山が死体で発見された。死因は急性心不全。事件性はないはずだった。だが、これを境に、この街の日常はなにかがずれ始めた。それに気づき、手探りで真相を追い始めた人間たちが、必ずぶつかる「歌舞伎町セブン」とは何を意味するのか。そして、街を浸食していく暗い狂気の正体とは―。


【感想】
エンタメ小説ねー。
いまいち深くまでつっこんでない。
土地に根差したエンタメ小説なら、石田衣良のIWGPが良い。何シリーズも続いてるから各キャラクターに愛着あるし。

『SOSの猿』 小説

2011-05-03 08:31:32 | book
著者:伊坂幸太郎


【ストーリー】
ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男と、一瞬にして三〇〇億円の損失を出した株誤発注事故の原因を調査する男。そして、斉天大聖・孫悟空―救いの物語をつくるのは、彼ら。


【感想】
うーん。
本の装丁はめっちゃ素敵なんだけどなぁ。中身はめっちゃ素敵とまでは言えなかったなぁ。

言葉が簡単なのでサクサク読み進めちゃうけど、それだけかなぁ。

『押入れのちよ』 小説

2011-04-24 19:36:02 | book
著者:荻原浩


【ストーリー】
失業中サラリーマンの恵太が引っ越した先は、家賃3万3千円の超お得な格安アパート。しかし一日目の夜玄関脇の押入れから「出て」きたのは、自称明治39年生れの14歳、推定身長130cm後半の、かわいらしい女の子だった(表題作「押入れのちよ」)。ままならない世の中で、必死に生きざるをえない人間(と幽霊)の可笑しみや哀しみを見事に描いた、全9夜からなる傑作短編集。


【感想】
表題作の「押入れのちよ」は良かった。ちょっと心があったかくなる。
けどそれ以外のストーリーは「いい話」とは違うものだったので、あまり好きじゃない。
荻原浩の書く、心あたたまるストーリーが私は好きなのだ。

『春を嫌いになった理由』 小説

2011-04-24 19:15:03 | book
著者:誉田哲也


【ストーリー】
フリーターの秋川瑞希は、テレビプロデューサーの叔母から、霊能力者・エステラの通訳兼世話役を押しつけられる。嫌々ながら向かったロケ現場。エステラの透視通り、廃ビルから男性のミイラ化した死体が発見された!ヤラセ?それとも…。さらに、生放送中のスタジオに殺人犯がやって来るとの透視が!?


【感想】
誉田氏の本を読んだのは初めて。『武士道シックスティーン』は映画で観たことあるけど、原作が誉田氏だとは全く知らず。

面白かった。後半進むに従ってどんどん面白くなっていった。
バラバラだと思っていたことが実は繋がっていたというストーリーって、最初は上手く入り込めないんだけど「あ!」って気付くところにくると一気に力が入る。

もっとこの著者の本を読みたいと思った。

『母恋旅烏』 小説

2011-03-27 15:43:04 | book
著者:荻原 浩


【ストーリー】
レンタル家族派遣業というけったいなビジネスを営む花菱家は、元は大衆演劇の役者一家。父・清太郎に振り回される日々に、ケンカは絶えず借金もかさみ家計は火の車。やがて住む家すらも失い、かつてのよしみで旅回りの一座に復帰することになったのだが…。はてさて一家6人の運命やいかに!?


【感想】
ラストの盛り上がりがイマイチだったりするけど、荻原氏の本はほっこり暖かくて好き。
読後感がいい。

共感するセリフ

2011-02-11 22:12:03 | book
最近好きな漫画が、『宇宙兄弟』と『ちはやふる』


どちらの漫画も、共感する箇所が多い。

「そう!そうだよ!!おんなじだよ!私もそう思う!」ってよく感じる。



『ちはやふる』11巻と『宇宙兄弟』11巻を読んでて共感したのは以下のセリフ。



『ちはやふる』編

ちはやが母親と一緒に呉服屋を営んでいる部員の子のお店へ行き、ちはやの母親と呉服屋のおかみさんである部員の子の母親が話してるシーン。

「親にとって 子供をほどよく放っておくのが どれだけ難しくて大切なことか・・・・・・」


分かる。超分かるよ。私よくママとその話するもん。
私が海外に一人旅に行くって言ったとき、そりゃ親だもん心配する。でも認めてくれた。信じてくれた。
後で聞いたら、「最悪死んで帰ってくるかもしれない。でもあの子には今行くことが大切なんだ。」って思ってくれたらしい。
私も、海外に行く前は必ず「何度も言ってると思うけど、念のためもう一度言っておくね。もし飛行機が事故にあったりしたときは、『ママ大好き』が私の遺言だから。」って言ってから行く。
911事件で、ハイジャックされた機内にいて亡くなった方々の遺品から見つかった最後の言葉は、怒りや恨みではなく愛する人へのメッセージが残されていた、ってことを知って、そうだよな、人間最後はそれが一番大事なんだよな、って思ったから。
自分がその状況にもしいたら、って考えると、きっと「ありがとう、大好きって最後にもう一度伝えたかった」って思うと思う。
だからもしものときのために言っておくことにしてる。

親が子供を心配するのは当然だと思ってる。
一部の親を除いて、だけど。うん、心配する親の下に生まれたことだけでももしかしたら相当幸せなのかもな。

心配だからめちゃくちゃ縛り付けて目の届くところにだけ子供をいさせて、門限だったり制約だったりを課すのは簡単。
難しいのは、心配だけど子供を信じて子供の伸びしろを信じて、自由にはばたかせること。覚悟が必要。

だからこの漫画のセリフにはめちゃくちゃ共感した。



『宇宙兄弟』編
 
「俺がこんな奴気にいるわけねぇだろ!ただこいつはこう見えて“失敗”に前向きなんだ そこが何かこう……なっ」

「本気でやった場合に限るよ。本気の失敗には価値がある。」


私もそう思うよ、ムッタ。宇宙兄弟最高。これは大人が読んで感じるところがある漫画です。




漫画ってほんと人生の勉強になるよなーーーーー!!!

『楽園』 小説

2011-01-31 00:05:34 | book
著者:宮部みゆき

【ストーリー】
「模倣犯」事件から9年が経った。事件のショックから立ち直れずにいるフリーライター・前畑滋子のもとに、荻谷敏子という女性が現れる。12歳で死んだ息子に関する、不思議な依頼だった。少年は16年前に殺された少女の遺体が発見される前に、それを絵に描いていたという―。


【感想】
長いよ。
「模倣犯」の事がちょこちょこ出てくるし、主人公は模倣犯に出てくる人なわけだけど、模倣犯読んでなくても大丈夫な所が読者思いで好感持てる。

という私は、模倣犯読んでいたけど既にすっかり忘れている派。

長いけど中だるみせずそこそこ楽しめた。
しかしあくまで「そこそこ」。

ワクワクドキドキハラハラしたわけではないんだなー。

『PRIDE-池袋ウエストゲートパーク<10>-』 単行本

2010-12-25 00:46:07 | book
著者:石田衣良

【ストーリー】
マコト、恋に落ちる。ちぎれたネックレスの美女が池袋に現れた。かつてレイプ被害にあいながら力強く再生しようとする彼女の強靭な魂に魅かれていくマコトとタカシ。
他、3編。


【感想】
このシリーズは、さくさく読める。
展開も毎度同じなわけで。最後の最後はちゃんと解決なわけで。そういった意味では水戸黄門的なわけで。

それでもなお、本屋で新作を目にすると迷わず買ってしまうシリーズ。


地下アイドルの話とか、若者の自立支援組織の話とか、時代の流れを掴んでいらっしゃる。


4編中ラストの「プライド」のレイプは、物語と分かっていながら心が痛みました。