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『新世界より』 本

2009-07-26 00:18:05 | book
著者:貴志祐介

【ストーリー】
(上巻)
ここは汚れなき理想郷のはずだった。
1000年後の日本。伝説。消える子供たち。

子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。
いつわりの共同体が隠しているものとは――。何も知らず育った子供たちに、悪夢が襲いかかる!

(下巻)
せかけの平和がいま崩れる。
人類が手にしたのは、神の力か、悪魔の力か。

八丁標の外に出てはいけない――悪鬼と業魔から町を守るために、大人たちが作った忌まわしい伝説。いま伝説が、「実体」となって町に迫る。
新しい秩序とは、おびただしい流血でしか生まれないのか。少女は、決死の冒険に身を投じる。


【感想】
とにかく長かった!!

一見したところ、ファンタジー要素が強い。
ストーリーや使われる用語は決して平易なものではないため多少頭は使うけど、特に前半は日本版ハリーポッターのようだった。
なんせ「呪力」だし。

がしかし。
バケネズミや悪鬼との抗争、攻撃を抑制するための性欲への転換、男男・女女、愛情や友情、善と悪、遺伝子等々。

提起される問題は様々で、単純に勧善懲悪のラストとはいかなかった。


ラストで明らかになる事実を前にすると、私はバケネズミの肩を持ってしまう。

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