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『キャラメル』 DVD

2009-07-26 00:25:12 | movie
2007年  製作国:レバノン/フランス
監督:ナディーン・ラバキー
主演:ナディーン・ラバキー


【ストーリー】
ベイルートの小さなエステサロンに集う5人の女性たち。結婚を前にフィアンセに過去を打ち明けられないイスラム教徒のニスリン。不倫の恋に振り回され、結婚を期待する親に嘘をついていることに悩むオーナーのラヤール。長い髪の美しい顧客に心惹かれるリマ。毎日サロンに通うジャマルは、オーディションを受け続けるが上手くいかず、年を重ねる自分を受け入れられない。そして、ローズは年老いた姉を抱え、すでに自分の人生を諦めていた。そんなとき、素敵な老紳士と出会うのだが…。ニスリンの結婚式を前に、それぞれの人生が動き始める。


【感想】
私、この映画って切ないと思う。

5人の女性を中心として、それぞれが抱える人生を映し出すというストーリー。
ハッピーのみでラストが迎えられるわけではない。

それでも人生は続いていく、という終わり方だったように思う。

監督であり主演であるナディーン・ラバキーが演じるラヤールは、不倫の恋をしている。仕事もして、警官にも強気に出て、ちょっと近寄りがたい女性かと思いきや、彼のためにとても尽くす。報われないのに。


私が一番切なく思ったのは、年老いたお姉さんと二人暮らしをしているローズのストーリーライン。
お姉さんは年のせいでわがままにも頑固にもなってる。
ローズの仕事も、淡い恋の萌芽もお構いなしに空気読まずに潰す。

それだけ観ると、お姉さん憎し!ってなるんだけど、ラストシーンで姉妹二人が手をつないで道を歩いている絵が映し出されると、思い直した。
お姉さんだって、妹が憎くてそうしているわけではない。

簡単に、誰がよくて誰が悪くて、誰が邪魔で誰が必要で、なんて言えないんだな、と気づく。


ラストのそのシーンを観て、私は涙が出ました。



反対に、この映画を観て一番心が躍ったのは、リマと淡い恋をしているかのような態度を見せるお客の女性が思い切って長かった黒髪をショートにしたシーン。
それまでの大人なきれいな女性が一転、若々しくてキュートな女性に変身!
ショートにしちゃった!という気持ちを隠せないから、通りを歩いていても笑いが止まらず一人でニコニコ。ショーウィンドウに映る新しい自分を見て、とても嬉しそうな顔をしている。

思わず私も笑っちゃった。かわいかったー。

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