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破壊された街

2009-03-23 22:59:59 | journey
(旅期間:08.5.26~08.6.16)

ダマスカスから車で南西に約1時間のところにある街、クネイトラ。
シリアでの一番の目的はこのクネイトラを訪れることでした。

クネイトラはレバノン、イスラエル、ヨルダン、シリアに囲まれたゴラン高原にある街です。

この街は第三次中東戦争の際イスラエル軍に占領され、その後第四次中東戦争を経て1974年にイスラエル軍がこの地から撤退する時にクネイトラの街を爆撃破壊していきました。

現在は国連監視下の非武装地帯になっていますが、シリアはイスラエルの蛮行を訴えるためにこの地を当時のままにしています。

クネイトラに行くにはまずシリア内務省で許可証を取り、セルビスを何度か乗り継いで行かねばなりません。
クネイトラに着くと軍のガイドと共に移動することになります。

この街のことを知ったときから、私はこの地域で現在も続いている争いに興味を持つようになりました。
やっぱ行く国のことは知っておきたい。
中東戦争とかイスラエルとアラブの争いとかユダヤ教とかイスラム教とかパレスチナ難民とか、単語は知ってるし多分高校までの授業で外縁は勉強したのかもしれないけど、全然分かってませんでした。
歴史を遡れば遡るほど糸は複雑に絡まっていって、"戦争なんていけないよね"なんてセリフを口にすることは出来なくなりました。

今日実際にクネイトラに行ってみると、そこはまさに"壊された街"で人の住む気配のないところでした。
あまりに壊れっぷりがすさまじかったので逆に当時の状況をイメージすることが出来ませんでした。



争いがなくなることはないでしょう。
個人、集団、政府、国、どのレベルで考えるかでそれに対する思いも変わってきます。



平和ボケしていると言われる、もしくは自らを自虐的にそう言う日本。
平和ボケできる環境のなんとありがたいことよ。
世界のだれもが当たり前に平和ボケできればな。
無理だけどさ。平和ボケって私にはあんまり悪い言葉じゃないんだよね。

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