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英検準会場試験は廃止すべき

2009-03-07 00:54:07 | Language
英検内容漏えい問題 日本英語検定協会が郁文館夢学園に立ち入り調査(FNN news)

2008年10月に受けた英検準1級の筆記試験の本会場がまさにこの学校です。
教室に掲げてあった校訓にワタミの社長の名前があったので、もしやと思い自宅に帰ってググってみたらやはりそうでした。





TOEICのメリット
各級の合格/不合格ではなく、点数で能力が認定される。
公式認定証に写真と署名が印刷されるため、替え玉受験が難しい。
世界共通のテストで、ビジネスの世界では知名度がある。

世界共通であるがゆえに、リスニングの対話問題で次のようなひっかけ問題が出題されます。
A:Could you copy this document?
B:OK, let's have a break.
韓国語でCoffeeは커피(コピ)と発音するため、copyをcoffeeと聞き間違える韓国人初級者のためだけに用意された設問です。


TOEICのデメリット
問題漏えい防止のため問題冊子の持ち帰りは厳禁
通常のTOEICでは「書く」「話す」能力は問われないので、これらの能力の証明には別途用意されている試験を受験する必要がある



英検のメリット
・問題冊子は持ち帰り可能。つまり試験問題が公開されており、各級の難易度が常に一定に保たれている。
・筆記、リスニングだけでなく英作文や面接試験があり、「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能が一定レベル以上であることが要求される。
・準2級で高卒認定の一部科目免除、1級で通訳ガイド試験の一部科目免除などが受けられる。


英検のデメリット
・免許ではないため、証書に本人の署名や写真が印刷されない。(情報処理試験も同様ですが・・・)
・一応写真付き身分証明書が必要とはなっているが、会場や試験官によっては「健康保険証や定期券でも本人確認OK」となっている。
・筆記試験と面接試験が別の日に行われる。
→つまり替え玉受験が容易に行える。
・点数ではなく合格もしくは不合格で判定され、上位級では問題の難易度に開きがある(2級=TOEIC 500点相当、準1級→TOEIC 700点相当、1級→TOEIC 900点相当)
・ビジネスの世界ではTOEICよりも知名度が薄い
・準会場試験については、協会から派遣された試験官は立ち会わず、所属団体(中学校、高校)の責任の下で行われる。当然英語面接も自分が習ったことのある教諭と行う。
→その団体に悪意があれば不正し放題となる。



英検試験そのもののクオリティは高いものの、実施方法が不完全なので起こるべくして起こった事件とも言えます。

今後の対策としては、問題冊子を試験会場に当日に到着するようにするとのことですが、未着だったらどうするのだろう・・・

そもそも公正な第三者が立ち会わない「準会場試験」の制度自体に問題があると思う。
実は氷山の一角で、他の中学や高校の準会場試験でも同じようなことが行われているのではないかと思う。
英検のクオリティを保ち続けるためにも、いっそのこと準会場試験を廃止すべきだと思う。



2002年の出来事で現在の在校生や教職員、幹部をバッシングするのは明らかに筋違い。
本来バッシングされるべきなのは当時の教職員および検定協会であるべきなのである。

郁文館のHPにはことの詳細が書かれているのに、検定協会のHPでは黙殺されているのはなぜなのだろう。

せめて言い訳の一つや二つ並べてみたら?>検定協会