オリヴィアを聴きながら

2男児の母、業歴XX年のシステムエンジニアが日々のもろもろを雑記します。
コメント歓迎。

システムサービス開発の契約上の問題点(2)

2005-12-04 15:11:49 | お仕事情報

システムサービス開発の契約上の問題点(1)
の続編です。

さて、運用テスト段階でエンドユーザレベルの確認がなされると、『思っていたのと違う』事態になることは珍しくありません。

一番ありがちなのは、システムは双方が確認のうえで確定した仕様でできあがっている。が、エンドユーザが『使えない』と拒否した。
という場合。
仕様を考えた人と、実際に使う人は『違う』ことがほとんどです。(そうじゃないと、全社をあげてのシステム開発になる。)

委託側のプロジェクトマネジャーがエンドユーザの業務を理解していない場合や、現場サイドの思惑が、経営サイドの思惑とベクトルがあっていない場合など(これは珍しいことではない。)に発生します。

さて、この場合、委託側の責任として『要求仕様』通りのものが納入されているのだから、検収します。
と、めでたしめでたしな訳はありません。

ここで、契約がまだ締結されていない場合は、絶対にもめます。
モノはほとんど完成していますが、契約していないから『いらん!』と言い張れる。

契約が締結されている状態だと、ごねます。
『検収せん!』
という状態。
この検収についても契約書に条項として歌っていますが、いかんせん表現があいまいです。
ソフトウエアなんて難癖つけ始めたらキリがないのです。

システムベンダとしは、システムを使用しての価値を納品することを使命としています。したがって、要求仕様通りだったとしても、納品後に『使えないシステム』を納品すれば日経コンピュータでたたかれます。(冗談)


つわものになると、値引き交渉の一貫として『検収』はゴネます。

この手の値引き交渉についてこれまでに、応じたことはありませんが、帳票の2つ3つは余分に要求に応じましたね。

(国や自治体がお客様の場合には、注文後の値引き交渉はありません。注文前には散々たたかれますが。)

てやんでぇ、四の五の抜かすと引き上げるぞ!と言えたら、どんなに気持ちいいんでしょうかねえ。








最新の画像もっと見る

コメントを投稿