珍国際の書斎

ア、ア、ア、アイヤー、ここは珍さんの隠れ家アルよ。

ダイアナ妃が最後に泊まったホテルで昼メシ

2006年10月28日 21時30分56秒 | 珍国際のトラベル・ガイド

           2.汚いジャンバー姿で五つ星レストランへ

      (「珍国際のトラブル・ガイド・イン・ザ・ワールド」から抜粋)




<MARQUEE>ボンジュールミニ珍さん</MARQUEE>

 食べ物の話で思い出したのことアルが、珍さん、パリのレストランで大恥かいたのことね。パリに着いて2日目の昼に、支局の女性と同行記者の3人で食事をすることになったアルね。記者が「美味しい物を食べたい」言うアルから、支局の女性がレストランに案内してくれたアルよ。



 珍さん、昼飯だから油断してたのこと。食事の後、町中をウロウロして撮影する予定あったから、釣りの時に着るような、ポケットが10以上も付いたアメリカのバナナ・リパブリックというブランドのカメラマン・ベストにTシャツ着てたのことね。



 珍さん、自律神経失調症で体温調節がうまく出来ないアルから、もの凄く汗をかくアルね。たから、パリジャンはコートを着ているのに、珍さん、Tシャツ着てたジャン、たから、すごく異常に見えるアルな。それにアメリカ製のベストはSSサイズなのに、まるでオーバーみたいにスソが長いのこと。

<MARQUEE>珍さん、164cmしか無いアル

ミニ珍さん</MARQUEE>


 そのレストランが入っているホテルは、あのダイアナ妃が最後に寄ったというホテル・リッツで、レストランは五ツ星アルね。珍さん、そんなレストランに生まれて一度も入ったこと無いアルね。珍さん、入り口で「アイヤー、シマッタのこと」と思ったアルが、時すでに遅しのことね。気取ったボーイのニーチャンが、何となく軽蔑した顔をしながら、

<marquee behavior="alternate" scrolldelay=150> ヘレカツでっか? ウエイター ブタマンでっか?</marquee>

ムッシュ、こちらへ、シュルブプレ」



とか何とか言ったので、珍さん



メルシー・ボク、嬉しー僕」



と言って席に座ったのことよ。

<MARQUEE> クルシー珍さん ミニ珍さん</MARQUEE>



 3人の中で珍さんが一番、年上アルし肩書きも一番上アルから上座に座るハメになったのことよ。珍さん、フランス料理なんぞという、気取ったメシが大嫌いアルから食べたことも無いアルし、ワインなんぞ「あんなジュースみたいな甘い物、日本男児、それも薩摩隼人のハシクレが飲む酒じゃない」と思っているアルから、ワイン・リストなんぞ見せられても、ナーンモ分からんのことね。



 ボーイが上座に座っている珍さんの所へ真っ先に来て、



「何食いまんねん、ムッシュ」



言うアルから



「無いとは思うアルが、万が一有ったら、旨い料理薩摩白波、シュルブプレ」



と言うと、



「ケスクセ(なんでっか)?」



とボーイ。珍さん



「シッケイな!珍さん昨日、風呂に入ったアル。日本男児をパカにするな!」



と言ったが、またも



「ケスクセ?」



珍さん、



「匂い嗅いだこと有るのか?」



と言うと、相変わらず



「ケスクセ?」



珍さん、怒って



「珍さんのケツ臭くない!」



と怒鳴ったのこと・・・これも作り話アル。話がまたまた横にそれるアルが、昔、「猿の惑星」という映画があったのことね。これ読み方気をつけるね。正しくは「サルのわくせい」アルが、決して「サルのはクセー」と読まないことアル。恐れ多くも賢くも、「吉永小百合の惑星」を「ヨシナガサユリのはクセー」なんぞと言ったら、直ちに切り捨ててくれるわ!何のコッチャ?

<MARQUEE> もう少し、上品な話は出来ないアルか? 

ミニ珍さん</MARQUEE>




 (これは後から追記したアルが、2006年5月に小百合様はついに、紫綬褒章を受勲したアルよ。長年の俳優活動が認められた結果アル。しかし珍さん、小百合様とは、早稲田大学で同学年、彼女は第二文学部、珍さんは第一政治経済学部卒業で、同じ歳から働き始めたアルに、かたや受勲で、かたや畑でスイカの受粉をしていることに納得が行かないアルな。受勲と受粉では天と地の差アルよ)



 珍さん、料理が出てくるまで神妙に待っていたら、何やら奥の方でボーイどもがこちらを見てヒソヒソ話をしてるのこと。珍さん、ボーイどもが「あの、かっこいい日本人誰アルか?有名な写真家かも知れないから、サイン貰いに行くか」などと噂をしているものとばかり思っていたら、ボーイの一人がやって来て、



「うっとこは、星が五つもついた一流の高級レストランでんがな。ダンハンのスタイルは 三流でっせ。そやサカイに、そのままでは当店に居てもろては困りまんがな。店を出て 行かはるか、それとも、この服を着るか、どっちゃかに、しとくれやっしゃ、シュルブプレ?」



と言って差し出したのはボーイの制服アル。珍さん、



「何言うアルか。これ、日本の新聞社のカメラマン、みな着てるのことアル。ニポンチン、パカニスルノコト、ユルサナイノコト。ナゼ、お客がボーイの格好する必要アルか、ボーイはお前アル!ワタシ、金払う人、あなた金貰う人、一緒にするの良くないアル」



と言いたかったけど



「メルシー・ボク、嬉しー僕」



と言って、Tシャツの上から黒い制服を着たのことね。

<MARQUEE>フランス語出来ない、これ悲しい!ミニ珍さん</MARQUEE>



 これが、フランス人用アルから実に大きいのことね。珍さん、制服のソデから手が出ないアル。しかも、ノー・ネクタイで、首の周りのだらしないこと。まるで禿たスッポンのこと。アイヤー、若いスッポンには毛が有ったアルか?



 このスタイルで、「これが鴨のネギ焼き・シャンパーニュ風」だの「トリフドリフターズ風」だの「フォアグラ股ぐら炒め」だのと、訳の分からないエサを食べさせられても、まーるで上の空アルね。いったい何を食べたかナーンモ覚えてないのこと。ひたすら周囲の客やボーイの視線ばかり気にしてたのことね。やっとの思いで、まずいフランス料理を食べ終わり金を払ったら、ボーイがうやうやしく



「メルシー・ボク」



珍さん



「嬉しく無いボク」

<MARQUEE>パリなんか大嫌いアル・・・ミニ珍さん</MARQUEE>