(その4)
いよいよ、「塀の中の懲りない呑兵衛」も終盤に近づきつつアルのこと。何故かと言えば、珍さん、恐怖の余り、焼酎を3合近くと、マス酒二本を呑み、早くもヘベレケ状態アル。
通常なら、この程度の酒量ではまったく酔わない珍さんアルが、何しろ、早く恐怖感を取り除き、この「恐怖(きょーふ)を興味(きょーみ)」に変換する為に、物も喰わずにガンガン呑んだアルから、酔うのが早かったのこと。
<marquee behavior="alternate" scrolldelay=500> ウィー、呑んだ、呑んだ </marquee>
「客が呑んでいる脇で、テーブルに椅子を上げる」という、刑務所でも考えられない光景を盗撮すべく、呑みながら待機していたアルが、珍さん、ついにギブ・アップのこと。
頭の中には、「両脇に椅子が積み上げられたテーブルで、最後まで残って呑み続ける、うだつが上がらないサラリーマン」の写真のイメージは出来上がっているものの、これ以上呑むと帰れないのこと。
やむなく、この日はここで帰ることにしたアル。
「6,710円」との言葉に、1万円札を出した珍さん、3,290円の釣り銭を出すのは面倒だろうと気を遣って
「10円まけない?」
と恐る恐る言ったら
「冗談じゃないよ。ウチは10円ショーバイなんだ。まけるわけないよ!」
と怒鳴られたアル。珍さん、油断して最後の最後に地雷を踏んでしまったのこと。勿論、「ありがとう」などという言葉は聞こえなかったアル。
珍さん、何を食べたかまったく覚えていないアルし、酒の味も一切覚えていないのこと。覚えているのは看守Aの鋭い目と、看守Bのピアスだけアル。ハー、疲れた!
<marquee behavior="alternate" scrolldelay=500>金つかって疲れるなんて バッカじゃねーの?</marquee>
相棒は相棒で、会社を出る時に、
「あ、いけねー、会社のロッカーに酒を忘れてきた」
と言って、わざわざ会社に取りに戻った、四合で3,900円の高級日本酒を、その店に忘れて来たアル。
翌日、その店に行くと、メニューに「本日無料・四季桜・花宝・特別吟醸・季節限定販売品」と書いてあったかどうかは知らないアル。
<marquee behavior="alternate" scrolldelay=500> 花宝が無料だって よっしゃ、呑みに行こう</marquee>
興味が有る人は店に行ってみれば酔い、ア、ア、ア、アイヤー、良いアルが、プライドの高い人、気の強い人、気の弱い人、太った人、タバコを吸う人、金持ちにはお薦めしないアル。
なお、このリンク先に掲載されている写真のテーブルは撮影用であることをしっかりと認識すべしのこと。
殺人事件が起きても、珍国際は一切関知しないことを宣言しておくアル!