珍国際の書斎

ア、ア、ア、アイヤー、ここは珍さんの隠れ家アルよ。

珍国際の珍々電車

2006年07月29日 00時00分00秒 | 珍国際のトラベル・ガイド
ミニ珍さん

 これは珍さんが37年間通勤電車に乗っていて、特に、ここ10年位の電車の中でのマナーの悪さに辟易した結果、人間の観察日記を書いて世の中に継承を、ア、ア、ア、アイヤー、敬称を、ア、ア、ア、アイヤー、景勝を、ア、ア、ア、アイヤー、警鐘を鳴らそうという・・・そんな高尚なものでは無いアルが、面白いヤツ、ふざけたヤツについて書いてみたのこと。それでは「珍さんの珍々電車」の<MARQUEE>ハジマリ、ハジマリーーー</MARQUEE>

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          「珍さんの珍々電車」

   (珍国際的於電車内的変人奇人廃人観察記録)

       (2003年に観察を開始して2006年春に一応終了)

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「馬鹿娘編」



 珍さん、最近では、あまり満員電車に乗ることは無くなったが、それでも偶(たま)には早出の為に満員電車に乗ることがアルのこと。こういう時は必ず両手を腕組みしたり、両手で吊革にぶら下がったり、両手で本を持ったりするのこと。絶対に痴漢に間違われないようにしていないと、危険極まりないのこと。エスカレーターに乗るときも、前のネーチャンから2段以上遅れて乗ることにしているのこと。これなら、絶対に手が届かないことを証明出来るアルよ。



 昔、一度だけ、危うく痴漢に間違われそうになったことがアルのこと。その時は、「ギネス・ブックもの」の超満員で、あの混雑状態を再現することは不可能な程だったのことよ。そんな電車の中で、ネーチャン二人がドアの前に立ち、珍さんはその内の一人の女の真後ろに立って、後ろからギューギュー詰めにされていたアル。



 女は後ろ手に、両手でプラスチック製のケースを持っていたのこと。珍さんは、そのケースに腹を押しつけられる状態で身動き出来なかったのこと。30分くらいその状態が続いた後、女供が電車を降りたアル。ところが、プラスチック・ケースを持って居なかった方の女が、声を上げたのこと。なんと、プラスチック・ケースを持っていた女のブラウスのスソが、スカートから完全に出ていたアルよ。一瞬、二人は振り返って珍さんを睨み付けたのこと。



 ア、ア、ア、アイヤー、あれでもし、「キャー、このハゲオヤジ、痴漢だぁー!」とでも騒がれていたら、珍さんは一生を棒にふっていたのこと。珍さんの腹がプラスチック・ケースに押しつけられ、電車が揺れる度に、そのケースが少しずつ、ブラウスと摩擦をおこして静電気が起きて、ブラウスのスソをスカートの中から引き上げていたらしいアル。もし騒がれて痴漢扱いされたら、この状況を再現することは不可能だったのこと。



 あれだけのスシ詰め状態、電車の微妙な揺れ具合、プラスチック・ケースと珍さんの腹の接触状況、プラスチック・ケースとブラウスの摩擦の具合、静電気の発生具合に至るまで、全てをそっくり再現することは、どう考えても無理アルよ。



 それ以来、必ず両手を腕組みしたり、両手で吊革にぶら下がったり、両手で本を持ったりするのこと。それでも万一痴漢に間違われたら、珍さんは、怒鳴りまくる言葉を決めているのこと。



 「テメー、ふざけんな!テメーが痴漢に遭う顔かよぉ!テメーは鏡を見たことが無いんか。冗談は顔だけにしとけ!俺はテメーを触らなならん程、女に不自由してねえ。テメーなんぞ触る男は、この世に一人も居やしねぇ!」



 しかし、痴漢はみんな、こう言うらしいアルな。万一、痴漢に間違われたら、男は一巻の終わりアルよ。「一巻の終わり」なんて、死語アルな。これ、「ひとまきのおわり」じゃなくて、「イッカンノオワリ」と読むのこと。源氏物語のような「長い巻物の最後」のことで、「これで、全ての物語のオシマイ」、「人生のオシマイ」という意味アルな。



 男と女がお互いに、「俺は痴漢じゃねえ。間違えてもらっちゃ迷惑だ」、「あのオッサン、嫌らしい顔してる。痴漢やるタイプよねぇー」と思っているアルから、どちらも目つきが悪くなるアルな。何とも、殺伐として嫌な時代になったものアル。



 週刊誌の見出しに「痴漢の冤罪(えんざい)激増。オンナの精神状態がおかしい」というようなのが出ていたのこと。どうやら、迷惑しているのは男の方かも知れないのこと。何しろ、痴漢と間違われれば最低でも留置所、ヘタをすれば刑務所行きのこと。一刻も早く、「男性専用電車」、それも「50歳以上のまともな男性専用電車」を作って欲しいものアルな。ア、ア、ア、アイヤー、珍さん、まともじゃないアルから、その電車には乗れないアル。ついでに、「男性専用会社」、「男性専用社会」を作って欲しいものアル。

ミニ珍さん

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「馬鹿母編」



 あまりの不愉快さにブッ飛ばしてやろうかと思うくらい実に気が利かないと言うか、自分勝手な母親を見たアル。

 その母親は30歳にはなっていないようで、躾(しつけ)の悪い馬鹿娘は1歳から2歳くらいだったアル。馬鹿親は馬鹿娘を連れて電車に乗り込むと直ちに優先席に向かったアル。そこには70歳くらいのジーサンと、50歳台のサラリーマンが座っていたアルが、そのサラリーマンは、母娘を見るとすぐに席を譲ったアル。



 しかし優先席は3人掛けアルから、特に譲らなくても良かったのこと。馬鹿親はロクにお礼もしないで、当然のことのように席を譲って貰い、馬鹿娘をヒザに乗せないでシートに座らせたアル。馬鹿娘は何故だかは分からないアルが、大声で泣いて駄々をこね始めたのこと。朝の通勤電車の中は馬鹿娘の甲高い声がこだまして実に五月蝿(うるさ)かったアル。



 母親は馬鹿娘の靴を脱がせてシートに立たせたりしたアルが、所詮、育ちの悪い馬鹿親の躾の悪い馬鹿娘、泣き止む筈も無く、無き続けていたアル。そこへやって来たのが70歳過ぎで目が不自由な上に杖を突いているジーサン。ジーサンはその馬鹿母娘の前に立ったアルが、馬鹿親は知らん顔のこと。本来なら、馬鹿娘をヒザに乗せれば、もう一人座れるアル。



 ジーサンは仕方なく、他の席の方に歩き始めたアル。そこで、35歳くらいのオバハンが席を譲ったのこと。ジーサンは「宜しいんですか?申し訳ありません」と丁寧な言葉で礼を言いながら座ったアル。



 35歳くらいのオバハンは席を立ち、馬鹿母娘の前に立ったアルが、相変わらずの馬鹿母娘、席を譲ろうともしないで二人分の席を占領し続けたのこと。最初に優先席に座っていたジーサンは同年輩のバーサンに代わっており、珍さん同様に一部始終を見ていたらしく、馬鹿母娘を睨み続けていたアル。



 もし、珍さんがイラクのフセイン大統領か、北朝鮮の金正日主席だったら、こんな馬鹿母娘は公開銃殺刑にしてくれるのこと。こんなヤツラが蔓延(はびこ)ったら、日本はどうしようも無い国になってしまうアル。

ミニ珍さん

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「男の子編」



 ある時、幼稚園の年少組、年中組、年長組に通っているガキ供が、車内の隅っこに集まって話をしていたアルよ。



年少組の園児が、

 「最近、生きているのがつらいんだよねー」

と喋ったら、年中組の園児が、

 「なんだ!今の若い者は、軟弱な!」

と怒ったアル。それを聞いていた年長組の園児が、しみじみと、

 「昔は良かったなぁー」



 実は、日本テレビの日曜日の長寿番組、「笑点」の中のギャグのパクリのことアルが、妙にリアリティが有るアルよ。本当に幼稚園児が、こんな会話をしていそうに思える時代になったことが怖ろしいのこと。

ミニ珍さん

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 「馬鹿OL編」



 「1ミリグラムって何グラムかぁー?」

 「エットー、1000グラムゥー!」

 「ブゥー!」

 「エ、エ、エ、?1000グラムじゃないのぉー?ウッソー、信じられなぁーい!」

 「じゃあ、1マイクログラムは何グラムだぁー?」

 「エ、エ、エ、?マイクログラムゥー?マイクロってぇー、あのぉー、ミューとかっていう文字を書くやつだっけぇー?分かんなぁーい!」



 小中学生の会話なら「オー、随分、難しい会話をしてるなぁ。こいつら頭いい」と感心するところアルが、この会話、目の前に立っていた馬鹿娘トリオの会話アル。それも、会話を聞いている内に、こいつら、な、な、な、なんと、看護学校の生徒だったアル。実に怖ろしいのこと。



 この程度の常識の無い馬鹿娘どもが、看護婦になるアルか。「死にたくなかったら病院には行くな」というのが最近の流行語アルが、まさにその通りアルな。こんな馬鹿娘どもに点滴をされた日にゃ、点滴液に何がどれだけ入っているか分かったものでは無いのことね。



 「ヨーヨー、そこの馬鹿ネーチャンたちー、そんなことも知らないで看護婦目指すなんて、殺人行為以外の何物でもねーぞ。万が一、看護学校を卒業してナース(看護婦)になったら、どこの病院に入ったか教えてくれよ。その病院だけは絶対行かねーぞ。



 オメーラみたいな馬鹿が他人の命を預かるんじゃねぇよ。このボケ・ナース、オタンコ・ナースめ!おーい、誰か爆弾持ってねーかぁー!こいつらの看護学校に爆弾落とさないと、いくらでも死人が出るぞぉー!爆弾で怪我したら、テメーの点滴はテメーで作れぇー!」  

 「そんなのぉー、恐くってぇー、射てなぁーい!」

ミニ珍さん

 馬鹿娘の話ならネタは尽きないのこと。最近の馬鹿娘どもは、車内でも平気でメシを喰ったり、化粧をするアルが、朝の中央線の車内で、事も有ろうに、立ったまま化粧をしている極めつけの馬鹿女を見たことが有るアル。



 鏡を覗き込みながら、最初は目の上を黒く塗りたくり、眉毛を描き、アイスクリームを盛りつける時に使うような、ヘンチクリンな道具で睫毛をカールさせ、口紅を塗りたくって、最後には、頬に赤い線をべったりと塗りたくって、それを指で伸ばしてボカしていたのこと。



 口紅を塗りたくる時に、口を上下に長く開けたり、鼻の下を伸ばしたりして、まさにオゾマシイのこと。オッサンがカミソリでヒゲを剃る時と同じ顔じゃねえかのこと。それにどいつもこいつも、マツゲに何やら塗りたくる時には、顎を上げ、目は手に持っている鏡を向いているアル。顎を上げるから自動的に鼻の穴は空を向き、まるで鼻の穴が「明日の天気はドウダンベェ」状態のこと。良くもまあ、あんな無様な顔を他人の前に曝すのことよ。浅ましいこと、この上無しアル。



 「テメー、人前で、手の内を曝して恥ずかしくねえのか!オメーなんぞに明日の天気を占って貰いたくねえ!余計なお世話だ!だいたい、化粧品と時間の無駄だ。重大な国家の損失だ!最初と最後でなんにも変わっちゃいねえじゃねえか。朝っぱらから、そんな不味い顔を人様の前に出すんじゃねぇ!大工仕事が終わってから電車に乗れってんだ、このドブスめがーーー!」

  ミニ珍さん

 珍さんの「珍珍電車」は、この何十倍もの原稿量アル。続きを読みたい人はコメントを書くヨロシ。人気が出そうなら出版するのこと。