11-23-2015鹿鳴荘便り／難波先生より

パリ、ブリュッセル、マリと相次いで生じている自爆テロはまことに陰惨だ。
テロリストはシリアのパスポートを持っていたり、ギリシアで難民申請をしていたり、パリやブリュッセルのイスラム貧民地区に生まれた移民二世もいるという。


ISもアルカイダも「イスラム原理主義」だから、マホメットが口にしなかった酒とタバコは禁止されていると思ったら、バーを開いて酒を出し、タバコも吸っていたテロリストもいる。


それよりも不思議なのは、一神教では人の生命は神により与えられたものであり、自分の意思で自分を殺すことは「神に対する冒涜」として禁止されているはずだ。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教はこれについて、同じ立場のはず。
それなのにどうしてこうも「自殺攻撃」が続発するのであろうか？


アラブからEUへの難民は年間200万人にもおよぶ可能性があるという。デンマークの人口が560万人、フィンランドが540万人、アイルランドが460万人だから、このペースで推移すると、EU内のアラブ移民は一国に匹敵するほどの人口になるだろう。まさに「民族大移動」である。
歴史上、民族大移動を阻止しえた国はない。
世界は新たな「動乱の時代」に入るのではないかと、どうにも陰鬱な気持ちに襲われる。


今回は、
1.書評など
2.IED?=簡易爆弾と報じられたロシア機撃墜の爆弾について、
3.カミカゼ＝仏有力紙は自爆テロをした犯人たちをこう呼んでいる。
4. 医学常識の変化＝
1)村の老医、2)「てんかん」という病名の消失、3)傷の消毒無用、4)ウォッシュレットは衛生装置、


5.有名税？＝「毎日」と「週刊新潮」の近藤誠叩き
6.文房具（写真３枚）＝各種ペンの書き味について
という６つの話題を取りあげました。