ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【デジカメと実効倍率】難波先生より

2015-02-16 13:02:07 | 難波紘二先生
【デジカメと実効倍率】
 いま愛用しているオリンパス・40倍ズームデジカメ「 SZ-31MR」とペンタックス・3倍ズーム 「オプチオS」にも欠点があり、特にビュー・ファインダーがないので、狙った被写体にフォーカスを合わすのに難儀し、シャッターチャンスを逃すことが多い。
 デジカメはフィルムカメラに比べ、シャッターを押して撮影されるまでの時間と画像を保存するための時間が長いのが、大いなる欠陥である。このため動きがある被写体の撮影には苦労する。窓の外に野鳥が飛んできて枝に止まるのだが、撮影のタイミングを失うことが度々だ。

 今年はぜひ新しいデジカメを買おうと思っていたら、フジフィルムから新型が2種出るそうだ。
 一つは「FUJIFILM XQ2」というコンパクト・カメラで、ビュー・ファインダーはないが、光学4倍ズームで、シャッター速度が0.06秒、シャッター・ラグが0.3秒という早さ。
 ISOが100〜12,800の範囲で設定可能であり、後は被写体にすばやく確実に焦点を当てることができれば、私の目的には合致する。重さは約200Gmと軽い。値段は4万8000円の予定販売価格だそうで、ちと高いのが欠点。
http://ascii.jp/elem/000/000/976/976445/

 もう一つは、「Fine Pix S9900」という、光学50倍レンズと手ぶれ補正機能を備えた一眼レフで、ビューファインダーを備えた機種。1cmまでのスーパーマクロ撮影が可能だそうで、レンズ開口数はf2.9〜6.5。これなら超接写から土星のリング撮影まで一台のカメラで可能だ。重さが書いてないが、恐らく1Kg近くはあるだろう。これでお値段が3万5000円というのは安い。
http://ascii.jp/elem/000/000/976/976455/?new

 
 オリンパス、ニコン、キャノンに同じようなコスト・パフォーマンス機種がなければ、これにしようかと思っている。発売は2月末だそうだ。

<付記>2/12(木)の日経全面広告に、これとほぼ同じ性能のフジフィルム「Fine Pix S9200」という機種を通販会社が、カメラケース、三脚、8GBのSDHCメモリカードなどを込みで、2万7500円(税送料込み)で売り出していた。何がどうなっているのやら…。

 すこし疑念が生じてきて、現有2台のデジカメの接写最高倍率を実測してみた。1台目のデジカメ「ペンタックス・オプチオ」はポケットサイズで接写機能があったのだが、閉じたシャッタカバーの上にジュースの水滴が散って、「重症筋無力症」みたいに、目蓋の開閉がうまく行かなくなった。それで2台目の「オリンパスSZ-31MR」という超接写と40倍光学ズームがある新型を買ったのだが、古いのを予備カメラとして持ち歩き、必要な時にカバーを爪先でこじ開けて使っていたら、また自動開閉するようになった。つまり治癒したのである。機械にも「自然治癒」があるのか…

 カメラの接写倍率はマニュアルに書いてあるのを信用するだけで、実測したことがない。で、カッティングマットの上に白い定規を置き、まずこれをオリンパスで自動焦点があう最小の距離で撮影した。
 この画像をカメラモニターに再生し、そばに同じ白い定規を置き、画面の1cmが実物で何cmに相当するかをみた。ほぼ25mmに相当する。これなら2.5倍ということになるが、実際の画像観察と加工には、パソコンに転送して拡大画面で眺める。そこでこの液晶画面の物差しと、本物の物差しをペンタックスで接写し、それをパソコンに転送し、画像の物差しの下に実物の物差しを貼り付けたところをオリンパスで撮影した。それが下の写真で、同じ白い物差しが3回写っている。
 
 最初の物差しの10mmは載せた物差しの2.5cmとほぼ同じだ。つまり倍率が約2.5倍で撮影されたことを示す。
 
 ペンタックスでの撮影は、左に敷いてあるカッティングマットの細い線の幅が10mmで、これが物差しの8mmに相当するから0.8倍ということになる、ほぼ1倍だ。この画像をパソコンに送り、物差しを貼り付けて撮影すると、オプティオ画像は10mmが30mmに、オリンパス画像は10mmが75mmになっている。
 つまり、三つの画像があって、
 オリンパス接写=2.5倍、
 オプティオ撮影=約1倍、
 パソコン画面= 3倍
 となり、これらの総合倍率は約7.5倍ということになる。このうち「光学方式」で倍率が効いているのは、最初のオリンパス接写だけである。後はデジタルに拡大されている。

 同じ方法で読字用のルーペの倍率を測定したらせいぜい2倍だった。それ以上にすると手許が揺らいで、とても字が読めない。また同様にして<PEAK>というメーカーの「7倍ルーペ」を実測してみたら実際には10mmが30mmに見える、つまり3倍の性能しかなかった。対物面に0.1mmの単位でスケールが組み込んであるから、これまですっかり信用していた。
 思うにメーカーの「仕様書」にある効能書はかなり誇張されているのではないか…
 「Fine Pix S9900」については、店頭で実物をよく調べて買うかどうか決めたいと思う。

 これで「デジタル倍率」や「光学デジタル総合倍率」という概念がよくわかった。で、次回は昔、学会用スライドを揃えるのに使っていた「ライトウェッジ(ライトボックス)」が出てきたので、USB顕微鏡を透過型顕微鏡として利用する実験を行いたいと思っている。
 アイデアが次々出てくるから、もう「貧乏暇なし」で、一日がすぐ暮れる。

 あと、今年は車にバックモニターを付けることとETCを登載しようと思っていたが、有料道路の精算ゲートで、ほとんどの車がETCで素通りしていく中、現金で支払いをしようとすると、係員のおじさん(明らかに定年後の再雇用)が、実にていねいで、感謝の言葉をかけてくれるのを見て、「これは失業対策になるな…」と少し考えを変えた。
 バックモニターの方も、バック駐車しては危ない駐車場とそうでない場所の区別がつきだし、本当に必要かどうか疑念が生じている。
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