【自主検閲】
後藤健二が殺害された湯川遙菜の写真を示しながら、後藤の妻に英語で呼びかける動画がYOUTUBEから削除された。しかし「KENJIGOTO」で検索すると別の動画が見つかった。
//www.youtube.com/watch?v=rHVg2y5p2Rw
一時停止にして静止画をデジカメで撮影した(写真1)。
(写真1)
メディアはなぜ、この写真の処刑された遺体部分にぼかしを入れるという、自主検閲をやるのだろうか? 旧石器捏造の「藤村伸一氏」だのSTAPの「小保方晴子氏」だのと犯罪者に敬称をつけるのは、やめてもらいたいものだ。これもある種の「自主検閲」だ。
画像もふくめてメディアが情報を隠そうとするから、「世に倦む日々」氏のような「使命に失敗した政府工作員湯川・後藤」説のような、流言飛語が出てくる。
http://critic20.exblog.jp/23387686/
英語ができる後藤ならともかく、英語もできない湯川がイラク、シリア、トルコの紛争地帯で情報工作員が務まるとはとても思えない。「民間軍事会社」とは具体的には何なのか。アメリカなどにある「戦争請負い会社」なのか、「戦闘員の人材派遣会社」なのか、メディアはきちんと調べて調査報道をしてもらいたい。湯川と後藤が4回にわたり、紛争地で同行していたのが事実なら、「偶然現地で知り合った」関係ではないことは言えるだろう。
これは写真1の部分拡大で、坐らされた人物とその処刑後と見られる写真。(写真2)
(写真2)
(写真3)
写真3はこの前発表された後藤と湯川が並んでいた写真の一部で、湯川の拡大。
湯川の頭部は奥眼で、頬骨弓がよく発達しており、あごひげの生え方が「やぎヒゲ」という点にあるが、これらの特徴は切断された頭部にも認められる。湯川と後藤が並んで撮影された(影の出方に不自然がある)場所の背景は砂漠であり、今回の処刑場所は、後に畑地の一部かと思われる緑地が写っている。また土も表層土に近く、耕作痕と思われる線条を認める。
遺体の胴の手前に赤黒く変色した地面が認められるが、首を切った後流れた血によるものであろう。撮影のために胴を後に移動させ、切断した首を胴の上にカメラに向くように載せている。囚われていた場所は砂漠の中のオアシスの村で、処刑場所はそのすぐ外、砂漠への移行部にある畑地であろう。
YOUTUBEに後藤がレバノンのパイロットの写真を掲げたより新しい映像と音声がある。
「処刑まで24時間だと告げられた」という。刻限のスタート時点はわからない。
ISIS(イスラム国)側に「あせり」があるのは間違いないようだ。
https://www.youtube.com/watch?v=Fl7dFWjreVA
これが後藤のオリジナル音声かどうか。喫煙により咽をすこし痛めている男性の声で、前のものと少し違うように思える。
前回に比べて憤りの感情が強く、英語に間違いもある。妻への呼びかけだけでなく、日本政府への呼びかけもある。
A4罫線入り用紙に転記すると、メッセージは11行分あり、<私はケンジ・ゴトウ・ジョウゴだ>と名乗り、<妻、日本国民、日本政府>に呼びかけている。
要旨は、
<これが最後のメッセージなると告げられた。私の解放の障害になっているのは今や、サジダの引き渡しを遅らせているヨルダン政府だ。これ以上サジダの釈放を遅らせると、ヨルダン人パイロットの死とそれに続く私の死の責任が政府に生じるだろう。
私に残された時間は24時間だと告げられた。パイロットにはもっと少ない。われわれを死なせないでくれ。これ以上の「引き伸ばし戦術」は二人が殺されるだけだ。ボールは今やヨルダン宮廷にある。>というもの。
1箇所<I only have 24 hours left to live, and the pilot have even less.>の後のhaveがhasと間違って使用されている。
ヨルダンの首都アンマンの高級ホテル爆破事件は、2005/11に起きている。
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150125-OYT1T50140.html
なのに、なぜ死刑判決を受けたサジダ死刑囚の処刑が、10年も遅れているのかわからない。
周到に準備された「身代金誘拐」なら、要求額、交換条件、取り引き場所などビジネスを円滑かつ安全に終えることを第一に考えるものだ。当初要求額が2億ドル(240億円)と法外な額であり、長引くと一人を殺し動画を流布して、ISISの「怖さ」を世界に発信。ついで身代金要求を放棄し、レバノンの死刑囚釈放との交換条件に変えた。
レバノン政府が捕虜になったレバノン空軍パイロットの釈放を要求すると、さらに別の囚人を持ち出し、2対2の交換要求になった。24時間以内にこの交渉が妥結するとは思えない。
後藤は両手錠をかけられ、手錠は太く長い鎖につながれている。前回の写真に比べ、顔に憔悴感が強く出ており、口ひげもやや伸びている。眼に「希望の」光がなくなっている。
ヨルダン政府の側から見ると豪華ホテルでの自爆に失敗して捕らえられ、死刑判決を受けた囚人を日本人と引き換えに釈放するのは論外で、ヨルダン人パイロットの釈放をまず第一に考えたが、これで話が複雑になった。見通しは暗い。
2003/3のイラク戦争勃発後に、イラクで日本大使館員2名が殺され、翌年に4月、日本人3人と2人のグループが、現地で難民支援のボランティア活動中に人質となった。あの中には、高東美穂子という北海道千歳出身で、1970年生まれの女性もいた。
時の首相は「ワンフレーズ・ポリティックス」の小泉純一郎。人質問題は「自己責任だ」と切り捨てた。メディアもみなそれに倣った。
今回は「自己責任」という言葉がまったく聞かれないが、政治家もメディアも国民もみな「逆行性健忘症」に罹っているのであろうか?
後藤健二が殺害された湯川遙菜の写真を示しながら、後藤の妻に英語で呼びかける動画がYOUTUBEから削除された。しかし「KENJIGOTO」で検索すると別の動画が見つかった。
//www.youtube.com/watch?v=rHVg2y5p2Rw
一時停止にして静止画をデジカメで撮影した(写真1)。
(写真1)
メディアはなぜ、この写真の処刑された遺体部分にぼかしを入れるという、自主検閲をやるのだろうか? 旧石器捏造の「藤村伸一氏」だのSTAPの「小保方晴子氏」だのと犯罪者に敬称をつけるのは、やめてもらいたいものだ。これもある種の「自主検閲」だ。
画像もふくめてメディアが情報を隠そうとするから、「世に倦む日々」氏のような「使命に失敗した政府工作員湯川・後藤」説のような、流言飛語が出てくる。
http://critic20.exblog.jp/23387686/
英語ができる後藤ならともかく、英語もできない湯川がイラク、シリア、トルコの紛争地帯で情報工作員が務まるとはとても思えない。「民間軍事会社」とは具体的には何なのか。アメリカなどにある「戦争請負い会社」なのか、「戦闘員の人材派遣会社」なのか、メディアはきちんと調べて調査報道をしてもらいたい。湯川と後藤が4回にわたり、紛争地で同行していたのが事実なら、「偶然現地で知り合った」関係ではないことは言えるだろう。
これは写真1の部分拡大で、坐らされた人物とその処刑後と見られる写真。(写真2)
(写真2)
(写真3)
写真3はこの前発表された後藤と湯川が並んでいた写真の一部で、湯川の拡大。
湯川の頭部は奥眼で、頬骨弓がよく発達しており、あごひげの生え方が「やぎヒゲ」という点にあるが、これらの特徴は切断された頭部にも認められる。湯川と後藤が並んで撮影された(影の出方に不自然がある)場所の背景は砂漠であり、今回の処刑場所は、後に畑地の一部かと思われる緑地が写っている。また土も表層土に近く、耕作痕と思われる線条を認める。
遺体の胴の手前に赤黒く変色した地面が認められるが、首を切った後流れた血によるものであろう。撮影のために胴を後に移動させ、切断した首を胴の上にカメラに向くように載せている。囚われていた場所は砂漠の中のオアシスの村で、処刑場所はそのすぐ外、砂漠への移行部にある畑地であろう。
YOUTUBEに後藤がレバノンのパイロットの写真を掲げたより新しい映像と音声がある。
「処刑まで24時間だと告げられた」という。刻限のスタート時点はわからない。
ISIS(イスラム国)側に「あせり」があるのは間違いないようだ。
https://www.youtube.com/watch?v=Fl7dFWjreVA
これが後藤のオリジナル音声かどうか。喫煙により咽をすこし痛めている男性の声で、前のものと少し違うように思える。
前回に比べて憤りの感情が強く、英語に間違いもある。妻への呼びかけだけでなく、日本政府への呼びかけもある。
A4罫線入り用紙に転記すると、メッセージは11行分あり、<私はケンジ・ゴトウ・ジョウゴだ>と名乗り、<妻、日本国民、日本政府>に呼びかけている。
要旨は、
<これが最後のメッセージなると告げられた。私の解放の障害になっているのは今や、サジダの引き渡しを遅らせているヨルダン政府だ。これ以上サジダの釈放を遅らせると、ヨルダン人パイロットの死とそれに続く私の死の責任が政府に生じるだろう。
私に残された時間は24時間だと告げられた。パイロットにはもっと少ない。われわれを死なせないでくれ。これ以上の「引き伸ばし戦術」は二人が殺されるだけだ。ボールは今やヨルダン宮廷にある。>というもの。
1箇所<I only have 24 hours left to live, and the pilot have even less.>の後のhaveがhasと間違って使用されている。
ヨルダンの首都アンマンの高級ホテル爆破事件は、2005/11に起きている。
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150125-OYT1T50140.html
なのに、なぜ死刑判決を受けたサジダ死刑囚の処刑が、10年も遅れているのかわからない。
周到に準備された「身代金誘拐」なら、要求額、交換条件、取り引き場所などビジネスを円滑かつ安全に終えることを第一に考えるものだ。当初要求額が2億ドル(240億円)と法外な額であり、長引くと一人を殺し動画を流布して、ISISの「怖さ」を世界に発信。ついで身代金要求を放棄し、レバノンの死刑囚釈放との交換条件に変えた。
レバノン政府が捕虜になったレバノン空軍パイロットの釈放を要求すると、さらに別の囚人を持ち出し、2対2の交換要求になった。24時間以内にこの交渉が妥結するとは思えない。
後藤は両手錠をかけられ、手錠は太く長い鎖につながれている。前回の写真に比べ、顔に憔悴感が強く出ており、口ひげもやや伸びている。眼に「希望の」光がなくなっている。
ヨルダン政府の側から見ると豪華ホテルでの自爆に失敗して捕らえられ、死刑判決を受けた囚人を日本人と引き換えに釈放するのは論外で、ヨルダン人パイロットの釈放をまず第一に考えたが、これで話が複雑になった。見通しは暗い。
2003/3のイラク戦争勃発後に、イラクで日本大使館員2名が殺され、翌年に4月、日本人3人と2人のグループが、現地で難民支援のボランティア活動中に人質となった。あの中には、高東美穂子という北海道千歳出身で、1970年生まれの女性もいた。
時の首相は「ワンフレーズ・ポリティックス」の小泉純一郎。人質問題は「自己責任だ」と切り捨てた。メディアもみなそれに倣った。
今回は「自己責任」という言葉がまったく聞かれないが、政治家もメディアも国民もみな「逆行性健忘症」に罹っているのであろうか?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます