【クラス会】11/6~8と高校のクラス会で、熱海・伊豆高原に行って来た。参加者は40人クラスで16人だから少なくはない。故人が3人、病欠が3人いる。海外居住も3人いる。
私は伊豆半島は初めてで期待していたが、何しろ地図も地形も地名も頭に入っていないので、予備知識がない。ホテルにはLANもなく、WIFI接続の契約をしていない私のパソコンは役立たずだった。新幹線の中でDVD映画「キリマンジャロの雪」を見るのに使ったくらい…
熱海で「世界救世教」というのが運営している「MOA美術館」という、コンセプトもフィロソフィーもない美術館に行ったが、大した収蔵品はなく山の中腹から、前に伊豆大島と左手に初島という小さな平たい小島が見えた。小島には大きな白いホテルが見える。今、「カジノ解禁」が議論されているが、都会の真ん中にカジノ場をつくると、いろいろ問題があるから、こういうところに開設するとよいだろうと思う。ラス・ベガスだって砂漠の中にある。
宿は伊豆高原駅南側の近くにある「花吹雪」という旅館。隣に「IHI厚生年金保養所」がある。
広い敷地に宿泊棟とレストラン・食堂が別々に建てられた和風旅館で、日本庭園の中の歩道を歩いて行くので、迷子になりそうだった。和風モーテルといった感じで、16人が2棟4室に分かれて泊まった。各棟地下に温泉がついている。部屋風呂はない。
風呂はよくある「追い炊き・再循環」方式ではなく、直湯で冷却用の水道が付いている。洗面所も同様。
最近は毎年クラス会をやっているが、老化には個人差があるから、若々しいのから頭髪が真っ白になって、仙人みたいになった人までいろいろある。認知症が始まったなと自分でも思うのは、女性の旧姓はしっかり覚えているが、結婚後の姓がすぐに出て来ないこと。なかに結婚後も旧姓をとおしている人がいて、この人は間違えようがない。
面白かったのは、一人入浴後に「定期入れらしきもの」を紛失したと各部屋を尋ねて廻った男がいて、「金庫に入れなかったのか?」と聞いたら入れなかったという。
結局その夜は見つからず、翌朝、ポケットに多い上着を付けているのを見た別の男が、「ポケットをよく調べてみろ」と言ったところ、内ポケットにあったそうだ。灯台下暗しだ。
「あいつぼけてきたな」と笑い話ですんだが、年に1回しか会わないと、途中経過が見えないので、加齢の加速度がよくわかる。毎日顔を合わせていると、日ごとの変化率はわずかなので気づかないのである。
老人性難聴と思われる人も何人かいた。これは「高音性難聴」ともいい、高い音が聞こえにくくなる。私の声は、比較的高く、よく透るほうだが、聴き取りにくいのか、問い返した人が何人かいた。聞くと本人も耳が聞こえにくくなったと自覚している。
耳鼻科で聴力検査はしていないが、私の仕事場は防音壁に二重ガラスの窓があるので、夜は物音ひとつしない。卓上にあるアナログ時計の秒針音が聞こえるだけで、他には物音ひとつしない。針が床に落ちても音が聞こえるが、ものの置き忘れには悩まされている。
それで思うのだが、普通「職業性難聴」というのは、やはり「高音性難聴」である。あれは騒音が原因だ。たまに市街地へ出ると、通りから店内まで騒音に満ちている。書店に行っても、スーパーに行っても雑音の多いBGMの上に、店内放送を別にやっている。どこへ行っても騒音だらけだ。うるさくてゆっくり買い物もできない。
騒音というのは慣れてしまうと気にならないが、それは「意識にのぼらない」というだけのことで、物理的に音波が耳に届き、中耳の蝸牛にある感音細胞の感覚毛を刺激していることには変わりがない。音感覚細胞から蝸牛神経への信号伝達の閾値が低下して、感音性難聴になるのだと思う。
結核治療薬ストレプトマイシンの副作用に「ストマイつんぼ」というのがあるが、あれは薬害で感音細胞の感覚毛がやられて、難聴になるものだ。
バートランド・ラッセルは「騒音は人を不幸にする要因のひとつ」だと書いているが、ひょっとすると都会の騒音は「老人性難聴」の原因かもしれない。
19:30から別棟の宴会場で会食し、その後、英語で言う「デン」(床が1段下がったテーブル付きの休息室、がある我々の宿泊室(4人部屋)で二次会となった。話は盛り上がって解散は1:30だった。私は最後まで付き合って、それから寝たのだが、持参した睡眠薬のおかげですぐに眠り、4時間後には目覚めて、温泉に入ってきた。
私は伊豆半島は初めてで期待していたが、何しろ地図も地形も地名も頭に入っていないので、予備知識がない。ホテルにはLANもなく、WIFI接続の契約をしていない私のパソコンは役立たずだった。新幹線の中でDVD映画「キリマンジャロの雪」を見るのに使ったくらい…
熱海で「世界救世教」というのが運営している「MOA美術館」という、コンセプトもフィロソフィーもない美術館に行ったが、大した収蔵品はなく山の中腹から、前に伊豆大島と左手に初島という小さな平たい小島が見えた。小島には大きな白いホテルが見える。今、「カジノ解禁」が議論されているが、都会の真ん中にカジノ場をつくると、いろいろ問題があるから、こういうところに開設するとよいだろうと思う。ラス・ベガスだって砂漠の中にある。
宿は伊豆高原駅南側の近くにある「花吹雪」という旅館。隣に「IHI厚生年金保養所」がある。
広い敷地に宿泊棟とレストラン・食堂が別々に建てられた和風旅館で、日本庭園の中の歩道を歩いて行くので、迷子になりそうだった。和風モーテルといった感じで、16人が2棟4室に分かれて泊まった。各棟地下に温泉がついている。部屋風呂はない。
風呂はよくある「追い炊き・再循環」方式ではなく、直湯で冷却用の水道が付いている。洗面所も同様。
最近は毎年クラス会をやっているが、老化には個人差があるから、若々しいのから頭髪が真っ白になって、仙人みたいになった人までいろいろある。認知症が始まったなと自分でも思うのは、女性の旧姓はしっかり覚えているが、結婚後の姓がすぐに出て来ないこと。なかに結婚後も旧姓をとおしている人がいて、この人は間違えようがない。
面白かったのは、一人入浴後に「定期入れらしきもの」を紛失したと各部屋を尋ねて廻った男がいて、「金庫に入れなかったのか?」と聞いたら入れなかったという。
結局その夜は見つからず、翌朝、ポケットに多い上着を付けているのを見た別の男が、「ポケットをよく調べてみろ」と言ったところ、内ポケットにあったそうだ。灯台下暗しだ。
「あいつぼけてきたな」と笑い話ですんだが、年に1回しか会わないと、途中経過が見えないので、加齢の加速度がよくわかる。毎日顔を合わせていると、日ごとの変化率はわずかなので気づかないのである。
老人性難聴と思われる人も何人かいた。これは「高音性難聴」ともいい、高い音が聞こえにくくなる。私の声は、比較的高く、よく透るほうだが、聴き取りにくいのか、問い返した人が何人かいた。聞くと本人も耳が聞こえにくくなったと自覚している。
耳鼻科で聴力検査はしていないが、私の仕事場は防音壁に二重ガラスの窓があるので、夜は物音ひとつしない。卓上にあるアナログ時計の秒針音が聞こえるだけで、他には物音ひとつしない。針が床に落ちても音が聞こえるが、ものの置き忘れには悩まされている。
それで思うのだが、普通「職業性難聴」というのは、やはり「高音性難聴」である。あれは騒音が原因だ。たまに市街地へ出ると、通りから店内まで騒音に満ちている。書店に行っても、スーパーに行っても雑音の多いBGMの上に、店内放送を別にやっている。どこへ行っても騒音だらけだ。うるさくてゆっくり買い物もできない。
騒音というのは慣れてしまうと気にならないが、それは「意識にのぼらない」というだけのことで、物理的に音波が耳に届き、中耳の蝸牛にある感音細胞の感覚毛を刺激していることには変わりがない。音感覚細胞から蝸牛神経への信号伝達の閾値が低下して、感音性難聴になるのだと思う。
結核治療薬ストレプトマイシンの副作用に「ストマイつんぼ」というのがあるが、あれは薬害で感音細胞の感覚毛がやられて、難聴になるものだ。
バートランド・ラッセルは「騒音は人を不幸にする要因のひとつ」だと書いているが、ひょっとすると都会の騒音は「老人性難聴」の原因かもしれない。
19:30から別棟の宴会場で会食し、その後、英語で言う「デン」(床が1段下がったテーブル付きの休息室、がある我々の宿泊室(4人部屋)で二次会となった。話は盛り上がって解散は1:30だった。私は最後まで付き合って、それから寝たのだが、持参した睡眠薬のおかげですぐに眠り、4時間後には目覚めて、温泉に入ってきた。
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